肉祭り
私は、オードブルが大好きです。
豪華で見栄えがするメインディッシュも好きですが、色々なお料理を試してみたい希望を叶えてくれるのは、オードブルの方です。
調べてみると、そもそもオードブルはフルコースでスープの前に出される最初の料理。
直訳すると「作品の外」。
食欲をそそることが目的ですから、見た目だけではなく味にも気を配っているはず。かなり美味しいものもあるのに、作品に入らないなんてひどいなあと思いました。
確かに、お店によっては2,3種類の盛り合わせで簡単に済ませることもあります。それはそれで、前菜の役目を果たしているからいいのですが、たっぷり食べたいという欲求には応えてくれません。
オードブル=お上品なもの、と思っていました。
ところが、先月パートナーと食べに行ったイタリア料理店で、その思い込みが裏切られたのです。
店員さんが自信ありげに勧めてくれた、オードブル盛り合わせ2人前を注文しました。
こちらです。
まずハモンセラーノ 定番の生ハムです。
イタリアンサラミ 生ハムと比べて色が濃い。ナポリ産。
パテドカンパーニュ 田舎風パテ。分厚い。
国産豚のローストポーク 結構、厚みがありました。
赤身牛のローストビーフ こちらも厚切りでした。
佐助豚のフロマージュドデッド 日本で言うと、煮こごり。
→豚耳、豚ほほ肉、豚タンをマリネしてじっくり煮込み、うま味が詰まった豚のスープと一緒にゼラチン質で固めたもの。
国産鶏のプレゼ ジェノベーゼソース 蒸し煮した鶏肉に、バジルソースをかけたもの。
7種類の前菜、全てが肉で構成されていました。
辛子とゆず胡椒が添えられています。
ピクルスや野菜とディップ、というものが見当たりません。
驚きました。
早速、食べてみました。
生ハムは、思った通りの味。塩気が効いています。
イタリアンサラミは、生ハムよりも辛みが強く、お酒が進んでしまいそう。
田舎風パテは、大きめで、胡椒がふってあります。
ローストポークは辛子をつけて食べるとおいしい。
ローストビーフは厚切りだったので、食べ応えがありました。
フロマージュドデッド ゼラチンが濃厚。柔らかいのに、しっかりした食感です。
ブレゼはあっさりしているので、ゆず胡椒でもOK。
どれも美味しくて、重かった。
こんなにずっしりくる前菜は初めてです。
もっとお腹を減らしてくれば良かった、と思いました。
コーヒーを飲みたくなりましたが、食事は始まったばかり。我慢しました。
食の細い人なら、これだけでお腹が一杯になってしまうでしょう。
これで二人前ですから、四人前、五人前だとどうなるのでしょうか?
見てみたい……。
次回は、大食らいの友人を誘うつもりです。
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