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やりたい事より求められている事

私はここ数年間、「自分の本当にやりたい事はなんだろう」「自分に向いている事は何だろう」と考え続けてきました。民間のカウンセリングの資格を取得したり、介護の仕事を始めて資格を取得したりしていました。でもやりたい事ではあっても、自分だけで顧客を集める事は大変でうまくいかない、実際にカウンセリングをやってみると感情移入しすぎてしまい導き手になれない、という事に気が付きました。介護の仕事はやりがいがあり楽しいのだけれど、やはり利用者さんに感情移入して辛くなったり、他のスタッフの方の対応に不満が出たりしていました。でも今考えると、介護施設で働くという事は、集団生活を支える事でもあるので、利用者さん一人一人の感情に左右されていては仕事にならないという事がわかります。
やりたい事、自分に向いている事を探したいという思いは、簡単に言うと『自分の人生をどう生きたいのか』という事になると思います。だから仕事だけに限らない。自分はどう生きたいのか、という事を明確にしたいという事だと思うのです。
『人は自分のやりたい事をやるより、求められている事をやる方が幸せなのです。』と精神科医の益田裕介先生がおっしゃっていました。この先生は精神科の臨床医でありyoutuberでもあります。youtubeで精神医学の知識を共有していく中で、視聴者さんの求めている事をキャッチして、現在精神疾患をお持ちの方やそのご家族のための『自助会』を立ち上げられました。
この益田先生の言葉を聞いた時に、私は肩の力がすっと抜けて、そんなに頑張って見つけるものではないのだと、それより今自分が周りに求められている役割を考えようと思う事ができたのです。私は益田先生がそれを『自分軸』である、と言っているのだと理解しました。
今自分が求められている事は何か。私の場合は母である事。妻である事。これが今の私の自分軸です。今の私を受け入れる事が大切だと思いました。今に意識を置いている事が大切な事なのです。未来への不安や期待もあるけれど、今に意識を置いて適度に考える事が良い。どうせわからないのだから。こう考える事が意外と難しい。どうしても答えを出したくなるのが人間なのかもしれません。
人生は今自分が求められている事、今自分ができる事をやっていく。才能や運は人それぞれ。だからこそ、やはり求められている事、できる事をやる事が人にとっての『幸せ』と言えるのではないかと思いました。

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