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自分の心に正直に行こう!

あけぼの事務所通信 vol.2

ある経営者が会社の為に営業的にどうしてもやらなければならないことがありました。私から見てもそれはその会社の存続にとって必要不可欠でやむを得ないと思われることでした。けれど「心が痛い」と仰っていました。
自分の気持ちに反して行動をしなければいけないことは辛いですね。
一方、別の経営者は「些細なことだけどこれだけは自分の気持ちに反してしまうのは嫌だ」と言って、自分の正義を押し通しました。その件に関しては、世間一般的には、そこまで律儀にする人はあまりいないかもしれませんでしたが、私はその方の判断は正しいと思いました。
どちらのケースも具体的に記載することが出来ず、抽象的で少しわかりにくい表現ですが、自分の素直な心に従って、行動すること・行動できることというのは、人の心にとって大切なことですね。もちろんその行動が法律に違反することであったり、世間一般的な常識を逸脱し他人に害を与えるものではいけませんが… 

30年近く前、私も自分自身の心に素直な気持ちでいたいと日々強く思った時期がありました。その頃の私は飛び込み営業をしていました。毎週金曜日に行われる夕方の会議が嫌で嫌でたまりませんでした。そこでは翌週以降の見込み客をA見込み客(成約間近の予定客)~C見込み客迄リストアップし報告することになっていました。管理する側からすると各人の報告から営業所に課せられた予算を積み上げて行くので重要なものです。その報告する見込み客のランクが適正なものか否か自分自身で違和感を覚えながらも無理矢理ランクアップさせて報告しないといけない状況に私は常に追い込まれていました。(今から思えばそんなことは上司は簡単にお見通しだったと思いますが…) 自分の弱さが自分を追い込み、自分自身に嘘をつき、そして自己嫌悪に陥るといった悪循環にもがいていました。毎週末こんな思いをしたくない、もともと経理関係の仕事をしたいと思っていましたが、このままその会社にいても経理部門に配属されることはまずないなと世間知らずで浅はかな自らの判断で新しい環境を求めて転職しました。
周りからは「もったいない」とか「石の上にも三年だぞ」とか言われましたが、自分の素直な心に従って行動を起こしたことで後悔の念は全くなく、スッキリとした心持ちになりました。それから今日まで、自分自身の素直な心に極力従うように行動してきました。その間、自分が嫌な思いをしたり、逆に相手の人に嫌な思いをさせたりしたことも数知れずあったと思います。
そうであっても自分の心に素直に、正直に行動をすることは生きていく中で一番大切にしたいことだと思っています。また、そのように行動できる環境に身を置けることが幸せなのだと思います。


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