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運動不足はゆっくり解消!急な運動はケガのもとに!

運動しなくちゃ!で思わず怪我?!

「なんか、膝の横のところが青くなってて、重い感じで痛むんですけど、これって静脈瘤ですか?」と私のピラティスのクラスの生徒さんが聞いてきた。
「えっ」と思って、みると確かに少し青あざのようになっている。
でも、静脈瘤のように膨れ上がってはいなかったので「静脈瘤ではないと思うけど…普通に動かせるんでしょ?」と聞くと
「はい〜」と元気なさげな答えが返ってきた。
まだ、若い(30代くらい)の女性なので、静脈瘤ではないだろうと思いつつ、気になっていた。

そして、その次の週、その女性が「先生、お医者さんに行ってみたんですけど、膝の痛みは、膝の靭帯が傷んでいるって…」
続けて、「急にトランポリンみたいな激しい運動をしたので、膝の靭帯を痛めたようなんです」と話してくれた。
(この女性、トランポリンのエクササイズを週1回やっていたようでした)

その女性の方は、クラスでも小柄で、がっしりした体型ではなく、比較的、華奢な体型の方だ。
クラスでピラティスをやっている様子でわかるのは、骨が細く、筋力(特に体幹)も弱めで、関節もしっかりと動いてない感じで、普段あまり運動をしていないのだろうとわかった。
だから、急に激しい運動をして(トランポリンの上で、バンバン弾みづつけたりなど)体が悲鳴を上げてしまったのだろう。

このような例だけでなく、よく子供の運動会で、急に走ったり、障害物競走で、子供をおんぶして走ったりしたら、腰を痛めたというお父さんの話も聞いたことがある。

最近では、PCで仕事をすることが多くなり、エレベーターやエスカレーターが至る所に設置されているので、久しぶりに運動をするという方も多いのではないだろうか。

「運動しないといけないとわかってるから…」と急に運動を始めるとかえって体を痛めてしまい、運動から遠ざかってしまう。

そのような方のために、ピラティス、ヨガ、ストレッチ、軽体操、などはおすすめの運動だ。
ただ、自分で適当にやってしまうと(やらないよりはいいが)、筋肉や関節が十分に動かせない上に、代謝も上がらない。
なので、できれば、指導者のいるクラス(体操、ヨガ、ピラティス、ストレッチなど)をうけたり、トレーナーについたりして、少しづつ体を動かし始めるのがおすすめだ。
下の動画は、久しぶりに運動を再開する方のためのやさしいピラティスエクササイズを、説明しながら行なっているので、参考にしてほしい。

 成人は1日60分のウォーキングと週2−3回のトレーニングを!(厚生省ガイドライン)

最近、厚生労働省が、成人と高齢者の生活習慣病(高血圧、糖尿病など)にならないための運動のガイドラインというのを出した。
それによると
成人は ウォーキングとそれと同等の運動を1日60分以上
    息が弾む程度の運動を週1回60分以上、OR  筋トレは週2−3回

高齢者は ウォーキングとそれと同等の運動を1日40分以上
                    有酸素運動、筋トレ、バランス運動、柔軟体操 を週2−3回

このガイドラインを見て
「じゃあ今日から60分歩いて、トレーニングに行こう!」と考えてしまいがちだが、
このガイドラインの運動をする際に注意することとして、
厚生省は、急に全部やろうとしないこと! と警告している。

本当に久しぶりに体を動かすのなら、一日10分、20分からのウォーキングから始めて、週1回のトレーニングを加え、
最終的に成人なら毎日60分のウォーキング程度の運動と週2、3回の汗ばむ程度のトレーニングを習慣づけられれば、糖尿病、高血圧などの生活習慣病になるリスクを避けられ、健康的な身体になることができる。

最後に、運動は、辛いと思ってやっていては続かないので、運動をした後のスッキリ感や運動の楽しさを味わうことだ。その楽しさを味わうことができれば、運動を習慣づけられるだろう。

まとめ

今は、交通機関が良くなったせいもあり、運動不足になりがちだ。
それが原因で糖尿病などの生活習慣病になる人が増えたため、
運動をすること!の大切さが、昔以上に叫ばれているのだろう。
ただ、焦って急に体を動かすのは禁物だ。徐々に運動不足を解消して、運動習慣を身につけていきたい。


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