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富豪のトチ狂いパーティをポスターにしたグッチのセンスに脱帽した話

今回のあきあつめのテーマは「カメラフォルダの1枚」だ。

普段写真を撮らない筆者だが、「あぁ、コレはいい1枚だ!」と思わずカメラを構えたのが下のポスターである。

場所は新宿東口地下道で、新宿M-SQUAREにあるGUCCI(以下、グッチ)の2019年プレフォール コレクションの広告ポスターだ。

いやぁ、さすがはモード最先端を誇るブランドで、いい写真を起用する。全員がニッコニコなのも良いが、顔の上にガッツリとロゴを入れる感じや、商品よりマッチョが目立っている感じ、また、ここを切り取るセンスが大好きだ。筆者の趣味からグッチには立ち入ったこともないが、これまで何度もグッチの広告ポスターにはシビレてきた。

写真には収めなかったが「最近のも良かったなぁ」と思いながら調べていると、見つけた!2020年メンズ テーラリング コレクションのポスターだ。

(写真:MEN'S NONNOより)

やぁいい写真だなぁなんて思ってさらに調べると、動画も存在する。

な、なんなんだこれは!よくわからないが、カッコいいぞ。すげぇ世界観だ。

「このジジイ、いい顔と腰つきで踊るなぁ」なんて思っていたら、おい!ジジイ!イギー・ポップじゃねぇか!!わあー、歳とったなぁ。けどなんなんだろうか。この説得力は彼でないと出せないだろうなぁ。わー、カッコいいわーー。

筆者はいつもグッチの広告を新宿ウロついているときに見るのだが、「あぁ、このポスターも良かったなぁ」と印象深かったのが下の写真である。

なんなんだろうか。これもやっぱり切り取り方が好きだ。なんというか、見ていて違和感を覚える写真ではないだろうか。カメラマンでないので妄想の話だが、もし筆者が現場で何万枚とこのモデルを撮ったとしても、この画が撮れるとはやはり思えない。このカメラマンはこの状況をなんと指示して撮ったのだろうか。

そして調べ続けると、これにも動画があった。うおおぉ、これもスゴイ。

なんなんだ、この演出は。筆者は庶民なので知り得ることはないのだろうが、本当にこんな狂ったパーティーはあるのだろうか?

画面の暗さとか、富豪と使用人の表情のギャップとか、違和感しかない。この動画に怖さを感じるのは筆者だけかと疑問になる。

ここでもまたイギー・ポップが出てくるのだが、上半身ハダカの彼が当たり前に見えてくるこの「場」が凄い。いったいキャスティングはどういう人選なのか。この画に耐えれるような人選を考えると、恐らくこのジジイもババアも、筆者が知らないだけのエラい奴らなのだろう。これも妄想だが、もし筆者がこの場にいたとしたら、それはどう演技をかけようとアジア人の庶民が紛れ込んだ画になるに違いない。うーむ。

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特に2020年のポスターと動画が好みなので調べると、ディレクターにはハーモニー・コリンという映画監督が務めたらしい。最近の作品は知らないが、「ガンモ('97)」や「スプリング・ブレイカーズ('12)」を撮った監督である。あぁコイツかぁ。くっそー、いい画を撮るなぁ。

最近はあまり出歩いていないので見れていないが、グッチのポスターはいつもいい写真である。見かけることがあったら、ぜひ一度足を止めて見入ってほしい。

記事:アカ ヨシロウ
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