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“愛”を伝えるって難しい〜「バチェラー5」に寄せて

昨日放送された「熱闘甲子園」で大エンディングで心揺さぶられて余韻に浸っていたけれど、私には今日書かねばならんと思うことがある。今の今まで余韻にひたひたに浸ってたけど書かねばならんことがあるのだ。

それは、「バチェラー5」


非日常でラグジュアリーな空間で、バチェラーと呼ばれる1人の独身男性と出身も職業も性格もバラッバラな15,6人の女性たちがデートを重ねて真実の愛を求めていく…いわゆる恋愛リアリティーショー番組だ。

2017年からAmazon primeにて配信開始された「バチェラー」シリーズ第5弾。ステイホーム期間に「バチェラー」シーズン1を友人に進められて最初は興味半分であったのにあれよあれよとズブズブである。シーズン2も3も4も、そしてリアルタイムで配信されてるシーズン5も、そして男女逆転版の「バチェロレッテ」シリーズまで手を出す羽目に。各シーズン言いたいことはあれどなんやかんや新シーズンが始まれば、〈真実の愛〉が見つかるのか確かめに行ってしまう自分がいる。

なんやかんや観てしまうバチェラー。なにが私を突き動かすのか?それはきっと「“愛”を伝える難しさ」をリアルに教えてくれているからなのかもしれない、とふと思った。

バチェラーの目的は〈真実の愛〉を探し求めること。恋愛にとどまらず愛を見つけて生涯共にしたい人を見つけること。その〈真実の愛〉を追い求めるためにバチェラーはあらゆるデートの提案をする。

・複数人の女性とデートするグループデート
・バチェラー対1人の女性との親密度アップを図るツーショットデート
・デートではアピール出来なかった分を取り戻す全員参加のカクテルパーティー

その他にも2人の女性とデートして最終的に1人だけ落とされてしまう2on1デートなど多種多様なデートやパーティーを通して人となりや自分への思いを確かめて、各話1〜3人を落としていくなんとも殺伐とした恋愛サバイバルを繰り広げる。選ばれる側はもう生きた心地はしないと思う。けれども、選ばれる側はそんなサバイバル中を生き延びて、生き延びて、生き延びた先にはバチェラーとの〈真実の愛〉が待ってる。

たった1人だけが享受できるそれを手にするためには、いかにバチェラー相手に自分の人となりをアピールして、相性が良いか雰囲気が合ってるかを伝えて、そして「貴方が好きだ」と言葉に出すこと。簡単そうに見えて、実はその塩梅が非常に難しいのをひしひしと感じる。

バチェラーと過ごす決められた期間にアピール出来るのは、バチェラーにデートに呼ばれた時あるいはカクテルパーティーだけ。そのデートは、いつ行けるのか、バチェラーと2人きりで行けるのかどうかは選ばれる側はどうも出来ない。その期間だけは、バチェラーの手に委ねられている。いつ呼ばれるのかのかやきもきして、デートに呼ばれたらどう自分をさらけ出して、価値観をさりげなく擦り合わせをして、バチェラーへの想いを伝えるのか。

仮に15人参加者がいれば、15通りだけ伝え方がある。

でも、最初から「好き!好き!愛してる!」では、どんなに心が広い人でも「ほんとかよ…」て疑心暗鬼になる。かといって、じっとその時を待って徐々に距離を詰めて行けばいいかと思えばそうも簡単にはいかない。我こそは先に仲良くなりたい!と行動しても友人のような関係になって恋愛にも発展しないこともあれば、自己開示して同じ時間を過ごしてく中で運命の人じゃないと悟ってしまうこともあるかもしれない。

予め用意された期間の中でいつチャンスが訪れて、そのチャンスをものにして最後の一人に選ばれて真実の愛を手にするか、観てる側の私達もきっと当事者たちも誰も分からない。

“愛”とは一文字で表現できるけど、それを言葉にして態度に出して表現することの難しさを改めて考えさせられたのがこの「バチェラー」である。「好き」や「愛してる」という言葉で伝えることは素敵なことだけど、それに加えて端々から伝わる「好き」や「愛してる」の積み重ねが真実の愛へと昇華するものなのかなとも思う。

“愛”って難しいな〜〜!!!!!!

大の字になって身を放り投げたくなる。
出し惜しみしていれば落ちてしまうし、かといってガツガツ行き過ぎても宜しくない。このバチェラーの期間は、人によっては何年もかけて築いていくものだと思うけれど、チャレンジすることで見えるものはあるんじゃないかなんて外野からも思う。


またまた“愛”の伝え方の難しさを目の当たりにした「バチェラー5」は、今日で最終話を迎える。初回は15,6人いた女性ももう残すは2人のみとなった。これまでバチェラーは、だれの愛が欲しいのか悩んで悩んで出てきた。バチェラーの愛を探す旅は今日で終わる。どんな愛を見つけたのか?

しかと見届けようと夜更かししようと思う。


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