夏休みの読書:阿刀田高さん、知っていますかシリーズ
いつもと少し違う夏。行きたかった旅行を断念した人も多いはず。
自宅で過ごす夏休みなら、頭の中だけでもちょっと異国を楽しんでみては?と先週お勧めしたのが塩野七生さんの3部作。コンスタンティノープルの陥落にまつわるお話でした。
今週は阿刀田高さんの知っていますかシリーズで、知的な駆け足旅行を楽しみませんか?
さて、このシリーズたくさんありますが、私が最初に読んだのがこちら。
ギリシア神話って、ほとんど一般教養レベル。いろんな話題の中で出てくるもの。
エディプスコンプレックス(オイディプスから)、カサンドラ症候群、ナルシスト(ナルシシズム)などなど、どっかで聞いたことありませんか?これらはすべてギリシャ神話の中から生まれた言葉。そのもととなったお話を知るとこれらの言葉の意味することの理解が深まります。
それに、ギリシャ神話の中には、星座と結びついたお話がたくさんでてきます。天空の星座を眺めながら、その星座が天に上るまでのストーリーに思いをはせるのもいいですよね。
ギリシャ神話の中の神様はとても人間的。人間的な感情で反応し、人間的な行動をとるのに、最後は神様らしく(?)神力を行使。だからこそ、壮大な神話になるわけですが。。。
子供の頃に児童文学でギリシャ神話を読んだという方は、ああ、あれね、と思われるでしょうが、実は、オリジナルの翻訳はなかなかに手ごわかったりします。
なので、一般教養としてざっくりギリシャ神話を知っておきたい方には、阿刀田さんのギリシャ神話解説本がお勧めです。とにかく、語り口がとても楽しくて、ぐんぐん読み進んでしまいます。
ギリシャ神話で多くの神様のお話に触れた後は、
キリスト教のお話二連発。
こちらも世界のニュースに触れたり、海外の人と交流したりする際にはぜひとも知って頂きたい聖書のお話。
キリスト教信者ではない人が聖書を読むことはないでしょうし、聖書もそのものを読むのは結構大変です。旧約聖書は分厚いのです。。。
そこで、こちらの解説本を読めば、聖書の大切な部分、そのエッセンスに触れることができます。
ギリシャ神話にキリスト教。どちらも神様のお話なのに、まったく違う。阿刀田さんの楽しい解説を読みながら教養が身につくという一粒で二度おいしい。
夏のちょっとした隙間時間に、楽しみながらの教養磨きしてみませんか?
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