見出し画像

夏至 ひとつの折り返し

今日は太陽と過ごす時間が一番長い日です。

面白いことに、それは北半球に住んでいる人たちだけの話。
南半球の人たちにとっては、昼間が一番短い日です。

どちらにしても、一年の中間地点、折り返し点です。

アーユルヴェーダでの夏至とは

アーユルヴェーダでは季節の過ごし方を大切にしてます。

季節をいくつかに区分けして、その時々の過ごし方というものがあります。

その中の区分けのひとつが、夏至と冬至です。

冬至から夏至に向けてはだんだんと日が長くなります。これは太陽の季節。太陽の影響力は徐々に強くなっていき、夏至でピークを迎えます。

反対に、夏至から冬至に向けては、だんだんと日が短くなる。これは月の季節。太陽の影響力が徐々に弱くなっていき、月の影響力が強まります。

太陽の影響力が強くなると、地上のエネルギーがうばわれます。真夏の炎天下の中、外に出ていることを想像して頂くとわかりやすいかもしれませんね。

太陽の影響力が増すと、わたしたちを含めた地上の生き物はエネルギーを奪われて力が弱くなります。

力とは、おおざっぱに言えば、体力といったようなものです。

さて、本日、夏至はこの太陽の季節と月の季節の入れ替わりのポイント。

昨年の12月の冬至から今日までがわたしたちの力が弱くなる季節でした。

明日からは徐々に太陽よりも月の影響力が強くなり、わたしたちの体力が増していく季節になっていきます。

これから夏本番なのに太陽が弱くなる?

ただ、日本はまだ梅雨。夏本番はこれからです。それなのに、このタイミングで夏のピークともとらえられる夏至だと言われても不思議な感じがしますよね。

一番体力を奪われそうな「日本の夏」に、太陽の影響力が弱くなっていくなんて、なかなか想像しづらいです。

でも、これからやってくる猛烈な暑さ。この気温上昇には、太陽の動きだけでなく、色々な環境の要素が絡んでいます。

わたしの子供時代(〇十年前の話。。。)、30度なんていう気温、聞いたことなかったです。それが、今は夏には当然のように出現しますね(;^ω^)

これには、地球自体の環境問題が関係していると言われています。

ですので、夏至と日本の夏の暑さとは、ちょっと切り離して考える方がよいかもしれません。

確かなことは、明日以降、太陽が出ている時間が、確実に冬に向かって短くなっていく、そして、太陽による影響力が弱まっていくということです。

夏至をターニングポイントとしてとらえる

自然界は太陽の動きに連動して変化していきます。

都市のど真ん中で暮らしていても、自然界の一部として生きている私たちの体は、その自然界のエネルギーの変化に連動しています。

夏至を境に、自然界のエネルギーの流れが変わり、私たちもその影響を受けて、体調や体力などが微妙に変化していくのです。

夏至は一年のうちの大きなターニングポイント。

この時期、季節の過ごし方として、梅雨の過ごし方やその先の夏の過ごし方に注意していく必要はあります。

けれど、一方で、自然界では、夏至を境に、太陽から月の季節へ、力が奪われる季節から蓄える季節へ、エネルギーが徐々に反転していくことにも目を向けて頂ければと思います。

夏至を過ぎてもしばらくは、太陽と一緒に過ごす時間が長い日々が続きます。

奪う力の強い太陽であっても、冬になると恋しくなるもの。

すこしずつマイルドになっていく太陽とそれなりに長時間お付き合いできる今の時期。できれば早起きして、適度に太陽の時間を楽しみながらお過ごしくださいね。

よい夏至の夕べをお過ごしください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?