今日、私たちが提供できるもの
はじめまして、ラウンジスタッフの和田です!
個人でウエディングのお仕事をしながら、アカツキでは今年9月から、人と人とのコミュニケーションを生み出すラウンジという特別な場所に携わらせていただいています。
ほやほや新人ながら、この連載でもたくさんの方がラウンジに触れてくださっていて、ぬくぬくとしています。笑
ラウンジの素晴らしさの共有は皆さんにお任せし、今日は、社会人歴12年、いろんな会社や組織でお世話になってきた中で感じた【組織における個人の価値】について、のんびりとお話したいと思います♪
■個人の価値を見出す組織
〜大泣きしながら卒業していった男の子〜
アカツキのグループ会社であった前職でパーティプランナーとして働いていた時、メンバー教育や個人との関わり方を考える上で、大きな転機となった出来事がありました。
現場に配属されて1年目、勤めていたキャスト(アルバイト)の卒業式を行った時のことです。
大学生活で1番頑張ったのはサークルだけど、
1番楽しかったのはここでのバイトかも
全幅の信頼を置いていた、愛すべき生意気なしっかり者のベテランキャストの男の子が、ぽろぽろ、、いや、びっくりするくらい大泣きしながら最後の挨拶をしてくれました。
そこは1番頑張ったのもバイトと言っとけと思った私ですが笑、
彼らの大学時代にこんなに大きい影響を与えられる職場なのだと実感し、
社会に出る直前、この場所を選んでくれたキャスト一人一人の才能や可能性を見出せる環境であることの、一種の責任感を感じました。
彼らの人生の中で、ここで過ごす時間は短いものかもしれないけど、その中でも、この場所で彼らに提供できるものはなんだろう?と深く考えた時に、ある言葉が思い出されました。
There is someone that only you can reach.
There are words that only you can speak.
-あなただから見つけられる人がいる、あなただから語れる言葉がある。-
かつて経験した1年半の海外ボランティアで、リーダーであるご夫婦が話してくださった言葉でした。
この言葉の先には、きっとこんな思いがあるのだと私は確信しています。
「だから、私たちには他の誰でもなく、あなたが必要で、あなたが大切なんです。」
一緒に働いてくれる子たちの新しい才能や可能性を見出しながら、個人の価値や大切さを伝えていきたいと決意した日でした。
■組織は個人の集まり
〜会社の利益よりも、個人の幸せ〜
そのような思いに至ったのは、私自身が上司や同僚からかけてもらった言葉の数々にもヒントがあるように思います。
「仕事上の目標っていうより自分の人生の幸せを考えた上で、ここでの目標考えてきて」
「わでぃが幸せに働けないなら、全然意味のないこと」
「和田ちゃんが本当にやりたい事のために、この場所をステップアップの場所にしてくれて良い」
会社の目的や目標よりも常に私自身の人生や感情、幸せに目を向けてくれている、そんな人たち、組織でした。
会社で働くメンバーの一人としてではなく、ただの一個人としての私を大切に思ってくれていることがわかりました。
どんな組織も、個人の集まりです。
その個人の大切さを頭で理解はしていても、実際に実践している組織は残念ながら多くはありません。
アカツキやそのグループ会社であった前職は、そんな数少ない組織の一つです。
個人の感情や幸せに真正面から向き合っている、そんな覚悟を有した組織なのです。
■個人の価値
私たちは往々にして、人を役職や肩書き、カテゴリーというフィルターを通して見てしまうことがあります。
もちろん、失礼にあたらないよう目上の方には敬意を持って接するべきですが、一種の「偏見」や「先入観」は、本来のその人の持つ価値をぼやけさせてしまう恐れがあります。
実は、前職はキャストだけではなく、社員も相当に強烈な個性をもったメンバーたちでした笑
私の過去の人生では出会ったことのないような人たちで、果たしてその中で自分はうまくやっていけるのかと、一種の不安を持っていた事を今でも鮮明に覚えています。
だからこそ、前述の1年目の卒業式での経験は、日々キャストやメンバー、お客様と接する私の姿勢に大きな影響を与えました。
彼らを偏見やカテゴリー分けされた目で見るのではなく、一個人として向き合い、「この人は、どんな人で何に嬉しさや喜びを感じるんだろう、どんなことを求めているんだろう。自分や、この環境からその人に提供できるものはなんだろう」と、考えるようになりました。
そうすることで徐々に、それぞれの素晴らしい特質や個性が見え始めてきます。
一見ヤンキーの見た目でも、鬼のように仕事効率が良く、情に厚い優しい先輩。
手先は器用ではなくとも、人の話しに熱心に目と耳を傾けて聞き、どんなことでも笑顔で対応できる子。
積極的にコミュニケーションを取るタイプではないけれど、小さなことを継続して行い、努力を積み重ねて成長を続けられる人。
お調子者で失敗もするけれど、どんな人にも分け隔てなく接し、どんな場をも明るくしてくれるキャスト。
自分には特出すべきものは何もないと感じている人でも、他の人にはない、その人だけの特別な長所があります。
もっと言えば、その人にしか与えることのできない何かを、誰もが持っていました。
そのことに気がついた時、自然と相手に対する尊敬や思いやりの念が生まれ、私の人生の中で「好きな人」が急激に増え始めました。
個人の価値に目を向け、その人がただの知り合いではなく自分の好きな人になった時、その人への接し方はどのように変わるでしょうか。
もしかしたら、会社の利益よりもその人個人の幸せを優先して接することもあるかもしれませんね。
あなたにはこんな素敵なところがあるよ、こんな気持ちにしてくれるよ
成長するための努力は必要だけど、誰かと比較して落ち込む必要もなければ、無駄に自分を卑下する必要もないよ
あなた個人を大切に思ってるよ
そう伝えることが、個人の価値を高めるだけでなく、組織にとっても重要な鍵になることがあります。
■組織やチームにおける個の光
〜人の持つ影響力〜
ある宗教指導者は、新しく指導の立場に立つことになった人に次のような言葉をかけました。
だれも回避することのできない責任があります。それは個人の影響力を人に及ぼすという責任です。
「個人の影響力」は、もっと分かりやすく表現すると「その人のもつ空気感」と言い換えることができるでしょう。
この事実を、私たちは日々さまざまな場面で痛感しているのではないでしょうか。
私は今恵まれて、どんな時も笑顔になれる、元気にしてくれる、そんな空気を持つ同僚と一緒に働くことができています。
彼女のおかげで、重荷や負担が少し和らげられ、心が軽くなることがたくさんあります。
皆さんは日々、周囲の人にどのような影響力を与えているでしょうか?
そして、皆さんそれぞれの影響力は、チームとして集まる時にどんな変化が起きるでしょうか?
ウエディングプランナーとしてご夫婦と接する時にも、この変化を感じることがあります。
生まれも育ちも、歩んできた道も全く異なるお二人が一緒になることで、一人の時とはまったく別の空気感、影響力をまとうことが多くあります。
私はこの、お二人が一緒になることで発揮される影響力を感じるのがとても好きです。
まったく新たな可能性が見出され、一人ではなし得なかったことが、二人一緒になることで達成されるからです。
チームで働く時、同じような経験をしたことはありませんか?
個人のもつ価値や影響力を集めることで、不可能が可能となることもある、そんな経験を。
■今日、私たちが提供できるもの
一人一人には、その人だけが持つ価値や影響力があります。
それは時に、どんな言葉や行動よりも大きな力となって周囲の人の心に残ることがあるでしょう。
プレゼントやちょっと豪華なお食事など「受けること」に目が行きがちなクリスマスですが、クリスマスの本当の意味は「与える」ことにあります。
特別な技術や才能がなくても、私たちには必ず提供できるものがあります。
それは、決して大きなことである必要はありません。
小さな声かけ、笑顔、LINEのメッセージ、Slackのスタンプ。
そんな小さなことでも大丈夫!
参加するミーティングで「何を得られるか」ではなく「何を提供できるか」を考えてみるのも素敵ですね。
人生でどんなことをするかよりも誰と出会うかが、より自身を豊かにしてくれる事があります。
自分もその一人になれるとしたら、今日何をしますか?
今年ももう終わりが見え始めていますね。
どうか残りの数日が、皆さんにとってより幸せな毎日となりますように!
いつでも、アカツキのラウンジでお待ちしておりまーす!!
この記事は、『アカツキ人事が思いのままに書く Advent Calendar 2021』 の11日目の記事です。 前回は人事ナルミさん の「研修設計〜オーナーの願い〜」でした。
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