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新卒企画職の採用基準できるだけ公開するよ

この記事は、『アカツキ人事がハートドリブンに書く Advent Calendar 2019』 の 3日目の記事です。 前回は yuka.さんの、「丸選手みたいな人を採用したい話」でした。

こんにちは。アカツキで「企画職」と呼ばれている職種の新卒採用を担当しているあゆみさんです。
今日は、これから採用が本格化していく新卒採用における、企画職の採用基準をできる限り公開しようと思います。

※2022年版公開しました!(2022/12/23追記)

※2020年版公開しました!(2020/12/02追記)

はじめに(絶対読んでほしいこと!)

まず、みなさんにお伝えしたいことがあります。
面接における「評価」はどうあがいでも「主観」でしかないんです!
だから、「点数をつけて100点満点中80点だから合格」みたいな判断をするのはできないし、「この記事に書いてあるとおりに自分は話したと思ったのに、不合格だった」ということも起こりえます。
なぜなら、人間が判断しているから!!!

主観をすべて取り除いて判断するということは、つまりSPIなどの適性検査「だけ」で合否をつけることとほぼ同じです。
そうしていない企業が多いのはなぜか。それは、人間は複雑な生き物だからなんです。
例えば「外向性」と「積極性」という2つの評価項目があって、それぞれ高い数値が出たとしても、それらを組み合わせて発揮する方法は人によって異なります。統合的に判断することができ、可能性を最後まで探ることができるのが、人が判断する良さだと言えます。

ただし、特定の「誰が見てもわかりやすい基準」(たとえば特定の業務の処理能力など)は、適性検査などの主観を限りなく排除した形での判断が望ましいと思います。GoogleなどのアメリカのTech系企業が構造化面接を徹底できているのは、基本的には即戦力を求めている、つまり、特定業務での能力発揮を重要視しているからだと言えます。

なぜ公開しようと思ったか?

上記のようなことが論じられている「採用面接評価の科学」の著者、リクルートの今城志保さんに以前、お話を伺う機会がありました。

わたし 「面接初心者の人が、うまく相手を評価するための方法ってありますか?」
今城さん「人材要件をネタバレしないようにする面接官が多いけど、「我々はこういう人を求めているんだけど、それが裏付けされるような良いエピソード持っている?」っていうのが、早くて確実ですよ」
わたし 「!!!!!」

ということで、ちょっと怖いけど、まずは公開してみようかな、と思った次第です。これから面接に来るみなさま、とっておきのエピソードお待ちしております!

企画職とは

アカツキでは、以下の職種を「企画職」と呼んでいます。
詳しくはこちらをご参照ください。

プロデューサー職
アカツキにおけるプロデューサーとは、事業ドメインにこだわらず、時流を読みながら、ビジネスの種を創り、人を巻き込みながらヒットを創る役割。
新卒における「プロデューサー職」は、プロデューサーをめざすキャリアを歩む人、と定義しています。
統合的なスキルや経験が求められるため、キャリアの過程で、ゲームプランナー業務や検証・CSをはじめ、事業開発やマネジメント、マーケティング、人事などのキャリアを経験していただきます。

ゲームプランナー職
ゲーム内の企画をつくり、おもしろさを追求する職種。
新卒における「ゲームプランナー職」は、ゲーム事業にコミットし、ゲームディレクターやゲームプロデューサーをめざすキャリアを歩む人、と定義をしています。

アカツキ新卒企画職の採用プロセス

人によって少し変わる場合がありますが、原則以下のフローで進めています。
①適性検査
「誰が見てもわかりやすい基準」の見極め
②人事面接 
カルチャーマッチ(基礎能力および志向性)の見極め
③現場面接
「自チーム/事業で活躍できるか」具体的な要素の見極め
④インターン
実際の現場チームにて業務に取り組んでもらい、
仕事の進め方や周囲とのコミュニケーションなど、
お互いに一緒にいられそうかを見極め(結婚前の、同棲みたいなもの)
⑤最終面接
今までの情報を統合して、お互いに長期的に一緒にやっていけそうかを最終判断

わりとたくさんのステップを重ねていただきますが、採用人数もそんなに多いわけではないですし、中長期的に会社やプロダクトを大きくしていく仲間としてジョインしてもらいたいので、お互いに慎重に、多角的な観点ですりあわせをしながら進めています。

アカツキ新卒企画職の人事面接評価ポイント

アカツキの新卒企画職選考ですが、実は人事面接の通過率が一番低いです。
今回は人事面接で私たちが何を見ているかをお伝えしたいと思います。

アカツキ人事面接の通過基準ですが、一言でいうと、
「めっちゃ推したいポイントがあるかどうか」
です。

「推しポイント」とはなにか。
それはその人がアカツキで輝く「可能性」だと言いかえられます。

アカツキはチームで開発することを重視している会社です。
チーム開発の良いところは、強みを発揮して弱みを補い合えることです。
その「強み」が可能性になります。
突き抜けた「強み」は、弱みをカバーすることもできます。
逆に突き抜けた「強み」がないと、チームにその人を加える理由がなくなってしまいます。
そのため、減点評価ではなく、完全なる加点評価で判断をしています。
アカツキの人事面接の役割は、その人の可能性探し。
アカツキで活きそうな「推しポイント」を掘り起こせるような質問を心がけています。

私がどんなポイントを「推し」としたのか。
具体例をざっくりカテゴリ分けして、いくつかお伝えします。

知性系
・視野が広く、深い思考力を持っている。
・ものごとを構造的に分解して分析できる。
人間力系
・他者を魅了するようなキャラクター性。
・老若男女をまきこんで何かをなしとげた経験がある。
自律・自立系
・高い目標を自分で掲げて、試行錯誤しながらやりきった経験。
 ・研究や卒業論文でも全然OK。むしろ聞きたい。
・明確な信念や目標と、そのための努力。
業界特有系
・世の中の流行やコンテンツをキャッチアップできていて、
 そのうえで、それらを自分なりの観点で吸収している。
・ものすごく大好きなコンテンツがあり、
 他者もそのコンテンツが好きになるぐらい語ることができる。
などなど。
これ以外にも観点はたくさんあると思いますし、1個1個というよりも統合的に判断しています。
そして何より大切なのが、「その方が描きたい未来ややりたいこと、ありたい姿を、アカツキの環境が提供できること」。
これらの観点で私たちが「あ〜〜この人はアカツキで輝ける、推したい!」と思ったときに、次の選考のご案内をさせていただいています。
全部できなくて全然OK。むしろ弱点があるから、推しの魅力って高まりませんか?
先日20卒の内定式がありましたが、みんなデコボコしています。得意なことも、ものすごく苦手なこともたくさんある。だからこそ全員キラキラしているし、本当に私たちの「推し」ばかり。箱推しです。

強みってなんだ?

実は強みって、自分では強みだと思わずに、自然にやっていることのほうが多いです。
いわゆる「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」みたいに、意識して挑戦したことよりも、とにかく好きで好きで自然にやってしまっていたこととか、当たり前のように毎日積み重ねていたこととか、そういうことがその人本来がもつ「強み」だと感じます。
一番親しいお友達か、ゼミ・研究室の先生など、いつも接している人に恥ずかしがらずに「私の強みってなんですか?」と聞いてみてください。
「え、そんなことが?」と思う答えが返ってくると思いますよ。

さいごに

採用面接は、お互いに選び選ばれる場です。
一番良いのは、お互いにハッピーになれる契約が結べること。
アカツキの幸せは、その人の強みがアカツキのチームの中で活きて、その人の夢や目標が実現すること。会社を「我慢して働く場所」ではなく、「メンバーの人生のためのプラットフォーム」だと思っているからこそ、アカツキではない場所のほうがハッピーになれそうだなと判断した方に対しては、どれだけ優秀でもオファーを出しません。
いまアカツキに興味を持っていただいている方にも、その観点で冷静にアカツキのことを見極めてほしいと思っています。

繰り返しになりますが、採用評価は「主観」です。
なるべくたくさんの観点で判断をするようにしていますが、最終的には「この人と働きたい/働けるとお互いに思えたか」に集約されます。
もはやロジックではないですよね。
どれだけ理屈を重ねても、恋愛や結婚が理屈ではないように、採用面接も理屈ではないのです。

アカツキ21新卒採用エントリー受付中!

そんなアカツキ新卒採用ですが、絶賛エントリー受付中です!
https://recruit.aktsk.jp/students/
ただの説明選考会ではなく、みなさんのキャリアの役に立つコンテンツを提供しようと思っています!
イベントや面接でみなさんに会えるのを楽しみにしています!


続編として、maedaさんが就活エージェント様向けの記事を作成してくださいました。


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