勉強会ぼっち対策(運営/参加者両方の立場から)
※この記事はコミュニティ•カンファレンス運営 Advent Calendar 2019 4日目の記事です。
前置き
勉強会、特にその懇親会において「ぼっち」というのは運営側としても参加者側としても悩ましい問題です。私個人としては「勉強会は聞いて勉強するよりも会話していろいろ学ぶ方が重要」と思っている人なのでなおさらぼっちを防ぎたいという思いがあります。
そこでこの記事では「ぼっちにさせない」「ぼっちにならない」ための対策について書いてみたいと思います。「それいいね」「それは○○だから意味ない」など感想あったらTwitterで@akatsuki174にリプを送ったり、感想とともにTwitterで記事をシェアしてくれると嬉しいです。
一応話の前提として私の属性も書いておきます。
・日頃から勉強会やカンファレンスの運営をやっている
・昔は極度の人見知り、今は単なるコミュ障
・自分の主分野とは異なる勉強会にもたまに顔を出す
1. 運営側のぼっち対策
1-1. 名札を用意する
余力がある時にやっているのは、connpassアイコンとconnpassネームが書かれた名札を作って当日首からかけてもらうことです。アイコンがあると「あ、見たことある!」という会話が発生しやすいです。
アイコン付き名札を作る時間がなければ、
・属性ごとにストラップの色を分ける
・白紙名札に自分で属性シールを貼ってもらう
・白紙名札に自分で名前とアピールポイントを書いてもらう
方式でもいいと思います。
私が主催しているエンジニアとデザイナーのための勉強会(DXEL)では、異なる職種の人と積極的に話してほしいという思いがあるので、エンジニアには緑、デザイナーには赤のストラップの名札をかけてもらっています。
1-2. 「隣の人と話してください」時間を作る
勉強会が始まる前、休憩中などに隣の人と話す時間を半強制的に作ってしまう方法です。自分で話す人を選ぶ必要がほぼないので、参加者側の負荷はあまりない方法だと思います。
1-3. アイスブレイク時間を作る
私は勉強会開始直後にアイスブレイクの時間をとることがあります。内容はいろいろです。
・周りの人数人でグループを組ませる
・自己紹介に「私こう見えて実は◯◯なんです」を混ぜてもらう
・自己紹介の中に嘘を1つ紛れ込ませ、グループの人に嘘を当ててもらう
・自己紹介に好きな食べ物の話を混ぜてもらう
・「出身都道府県が同じ人」「趣味が同じ人」などの項目が書かれたビンゴシートを渡し、いろんな人と話して埋めてもらう
「聞くだけ」でなく「会話する」ことが重要だと思うので、2〜4人ぐらいの小さいグループに分割して話しやすくすることが多いです。
1-4. 全員自己紹介タイムを作る
人数が多くない勉強会であればやってもいい策だと思います。自分と共通点がある人には話しかけやすいはずです。運営の手腕があれば「さっき○○さんも△△って言ってましたよね」と合いの手を入れるとさらに良いと思います。逆に人数が多い勉強会の場合はいろんな人の紹介を聞いても忘れてしまい、あまり良い時間の使い方ではない気がします。
1-5. 運営が頑張って輪に入れる
ぼっちになっている人を見つけたら運営メンバーが話しかけて、人の輪の中に入れる策です。ただしこの策の場合運営メンバーは常に気を配っておかねばならず、かつ運営メンバーが複数いないと手が回らないので、他を差し置いて取るべき策ではないと感じています。
1-6. パックマンルールを取り入れる
輪になって話すときは新しい人が入って来やすいよう、人ひとり分のスペースを空けて話すルールのことをパックマンルールと呼んでいます。懇親会直前に下図を見せて「パックマンルールを意識しましょう」と言うと良いです。
1-7. テーマ別空間を作る
懇親会で「ここは◯◯に興味がある人のテーブル」「ここは初参加者のテーブル」など、共通点があるもの同士が集まる空間を作る方法です。ただ、ずっとそこにいさせてしまうと同じ人とばかり話すことになりあまりおもしろくないので、一定時間後はフリー、もしくはテーマ替えをするなどが必要ではないかと思います。
1-8. ぼっち専用空間を作る
前項のテーマ別空間と同じようなものです。ぼっち(1人参加者)の人だけが集まる空間を作ってしまいます。特定の話し相手がいない人同士だということが分かれば、ちょっとは話しやすいのでは。
1-9. 最初の会話を指定する
何を話したらいいのかわからないというのであれば、「まずは○○について話してみてください」と話題を指定してしまおうというものです。
1-10. 最初からお酒を出す
勉強会は飲み会ではないというのはわかってるんですが、アルコールが入った方が話しやすいという人も一定数いるので、様子を見てやってみてもいい策です。
1-11. 「友達作って帰ってね」というメッセージを伝える
運営から「新しい友だち作って帰ってね」というメッセージを一言伝えるだけでも少し意識は変わるんじゃないかと思います。
1-12. 事前ミートアップを実施する
カンファレンスの場合はカンファレンス開催前に「こんなカンファレンスです」と説明するとともにネットワーキングができるミートアップがあるとカンファレンス当日にぼっちになりにくくなるのではないかなと思います。さらにこのような趣旨のミートアップでは「同質」な人が集まりやすく、またそんなに規模も大きくならないので、参加者同士話しやすいと思いますし、運営側のフォローもしやすいと思います。
2. 参加者側のぼっち対策
運営に頼るだけでなく自分でも努力すべし、ということで自分で頑張れることを列挙してみました(これをやれるなら最初からやってるわ、というのもあると思いますが)。
2-1. 自分を表すものを持っておく
今まで見た例で言うと、自分のTwitterアイコンが載ったTシャツ、缶バッチ、名札などを身に着けている人がいました。私は↓このような缶バッジを常時持ち歩き、勉強会のたびに付けています(SUZURIで作りました)。勉強会中にハッシュタグ付きで多くのツイートをしているおかげもあって、「ああこの人なんですね」と言ってもらえることはあります。
2-2. 話しかけたくなるような格好をする
例えば海外カンファレンスで買ったTシャツを着たら「あなたも○○行ったんですか?」と話しかけられるかもしれません。
2-3. 同じく1人になっている人を探す
人の輪に入っていくことに抵抗があるなら、同じく1人になっている人を探してみましょう。
2-4. 登壇者になる
登壇者になってしまえば、さらに詳しい話を聞きたい人に懇親会で話しかけられるかもしれません。
2-5. 「こんな人話しませんか?」とツイートしておく
「○○を業務で使ってる人と話したい」などとハッシュタグ付きで流しておけば、同じ思いを持った人がリプしてくれるかもしれません。
2-6. 話したいと思うことを用意しておく
話題が思いつかなくてあたふたするなら事前に用意してみるという策です。「仕事で○○の扱いに困ってるから誰かに聞いてみよう」などでいいと思います。
2-7. 一度話したら繋がっておく
今後も同じ技術分野の勉強会に行くのであれば、同じ人に会う可能性はあります。その場で話して終わるだけでもいいですが、Twitterなどで繋がっておくと、次会ったときの親近感が違うと思います。
2-8. とにかく勇気を出す
最終的にはこれに尽きます。待ってるだけでは何も進みません。トライしてみて、ミスったなと思ったらまた次に活かせばいいだけなので、とりあえずやってみましょう。
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ということでみんなみんな仲良くなれますように!