池田和泉の辞世 戦国百人一首55
この人物をあえてセンセーショナルに紹介すれば、
「鉄砲で自分を撃ち抜いて自害した日本で最初の人物」
である。
池田和泉(池田和泉守とも呼ばれる)(?-1580)は、残された城で主君の妻子たちを守りながら、ひたすら彼の戻りを待った。
だが、薄情な主人は逃亡後に城に戻ることはなく、城内に取り残された人質たちを見殺しにした。
見捨てられた池田和泉は、城内の状況に悲観し絶望のあまり自害したのだ。
彼を死に追いやった主人とは、有岡城(伊丹城)城主・荒木村重。
露の身の消えても