思春期
地上は汗をかいて陽炎だ
零れた視線のその先に
少女の白い腕は輝いてみえた
光を濡らした八月の空
入道雲は海を目指し遠い街をゆく
号令で花火がはじけた‥
午後の昼下がりと教室に
見たことのない顔と聞いたことのない声
君が知らない僕の黒い背中と
長い足が絡みカーテンと揺れる
緩い風
蝉の抜け殻の詰まった屑籠と
風船をもって疾駆する屋上へ
青の滑走路、舞え、ピエロよ
硬い頭をそらせてダイブしろ
夏の急降下
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
地上は汗をかいて陽炎だ
零れた視線のその先に
少女の白い腕は輝いてみえた
光を濡らした八月の空
入道雲は海を目指し遠い街をゆく
号令で花火がはじけた‥
午後の昼下がりと教室に
見たことのない顔と聞いたことのない声
君が知らない僕の黒い背中と
長い足が絡みカーテンと揺れる
緩い風
蝉の抜け殻の詰まった屑籠と
風船をもって疾駆する屋上へ
青の滑走路、舞え、ピエロよ
硬い頭をそらせてダイブしろ
夏の急降下
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?