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#2 私が乳がんであることを伝える

検査の結果、乳がんであることがわかって以降、
家族や親しい人にも伝えました。

①ダンナ
②両親
③義理の母
④職場の上司
⑤親しい元同僚
⑥高校の友人2人
⑦お向かいの地元の友人

①ダンナ


検査してもらった病院はレディースクリニックでした。
男子禁制。
結果発表の日は、一緒に来てもらいました。
でも、病院に伝えていなかったので、ダンナ病院は入れず。
この時点でダンナご立腹。
「ちゃんと段取りしとけよ。」
あー怒っとるわと思いながら、呼ばれるまでそれどころでない私。
病院から出て、車で待っていたダンナに一言。
「ダメだった。」
泣きながら出てきた様子と、私の一言でダンナ泣き始める。
「なんで。人間ドックではなんともなかったんやろ。なんで。」
と言いながら、泣くダンナ。
『そんなん私やって思っとるし、私に言われても困るわ。』
というのが、その時の正直な感想。いやほんまにな。

そんなダンナは、私が運転する帰りの車の中で、
近々訪問するはずであった、馴染みの飲食店4軒をキャンセルした。
まぁまぁ予約しとるやん。と車中で一笑い。
ダンナの趣味は飲み歩き。
SNSのフォロワーも一般人にしては多い。
どうでもいい情報。
ダンナは、この日以降、職場近くの神社に朝夕お参りをしてくれています。

②両親


私の両親にはダンナが伝えました。
「自分でよう言わんわ・・・」と言っていたので、ダンナが母親に電話。
数日後に、母から聞いたのですが、
「ムコ殿な、電話口で泣いてな、何言よるかようわからんかったわ。」とのこと。
「ピーちゃんが・・・ピーちゃんが・・・ううっ・・・」言うとったで。

母には病院へ行くことを伝えていたので、察したみたいです。
夜に父と母が家に来ました。
近所に住んでます。
「なったもんは仕方ない。治すのみ。」と言われました。
まさに。その通り。
この日以降、父は、毎晩仏壇で般若心経唱えているそうです。
我が家は真言宗です。どうでもいい情報。

③義理の母


義理の母には、ダンナが伝えました。
伝えた時期は、治療が始まってからです。
心配したらいけないので、すぐには伝えていません。
あと、「私や私の両親に電話しないように」とダンナが釘を刺したようです。
電話したところで、なんとも言えない状況になるだろうからと。
グッジョブダンナ。
この日以降、義理の母は毎日仏壇に私のことをお参りしてくれているそうです。

④職場の上司


告知をされた日の夕方に上司に電話をしました。
泣きながら。
私の職場のBOSSは女性です。
「そんなぁ。初期やろ?な?初期よな?大丈夫よな?」とBOSS。
「相当しんどい治療になるって言われてます。」と伝える私。
「もう私自信ないです。休ませてください。」と伝えました。
BOSSも了承してくれました。
4月に異動になってすぐに、こんなことになるとは思いませんでした。
でも、長年いた前の所だったらもっと余波があったと思うので、
これでよかったと思います。

告知の翌日から仕事は休みました。
この判断は正しかったと思っています。
ストレスのない生活を送るのが一番だと思いました。
決して、仕事の環境が悪いと言うわけではありません。
異動先も親切な方ばかりでした。

⑤親しい元同僚


この親しい元同僚は奇跡のような集団です。
性別年齢様々。
共通しているのは、
みんな効率のいい方法を考えて仕事して、
時間が来たら「お疲れ様でした〜」ってサーッと姿を消すこと。
飲み会すると二つ返事で参加すること。
休みの日に遊ぶために仕事をしていること。
やるべきことは望まれたこと以上にやること。
本当に奇跡の集団です。どうでもいい情報。

伝えるか迷いました。
でも、狭い世界なのでいつかは耳に入ると思って、自分から連絡しました。
告知の翌日です。はやっ。
グループラインにメッセージを送りました。
メッセージくれたり、電話くれたり。
治療開始前に、焼肉も行きました。
私って人との出会いに恵まれとるなぁ〜としみじみ感じました。

⑥高校の友人2人


2人同時には伝えていません。
1人目の友人は、旦那さんが過去に病気をしたことがあるので、
食事にとても気を遣っています。
色々教えてほしいのもあって伝えました。
当然びっくりしていましたが、
「とにかく一回うちにおいで。」と言ってくれました。
ちょこちょこ連絡は取っていたけど、15年ぶりくらいの再会です。
ブランク全く感じず。
旦那さんとも初めて会いました。
いろんな話をして本当に楽しい午後のひととき。
この友人夫婦は、治療が始まってからも私のことを気にかけてくれています。
本当にありがたいことです。
お宅訪問以降、友人の旦那さんのことは『お師匠さん』と呼んでいます。

2人目の友人は治療が始まってから伝えました。
この友人は、編み物や小物作りとかがものすごく上手です。
治療の副作用で髪の毛が抜けることがわかっていたので、
帽子を作ってほしいとお願いをしました。
メッセージ読んでくれた後に、泣きながら電話が来ました。
「早よ言うてよ〜。もーーー大丈夫なんー?」と。
自分のために泣いてくれる人がいると思うと、私も涙が出てきました。
2人泣きながら電話しました。
翌日、めっちゃ可愛い帽子のイメージ写真送ってくれました。
夏に大活躍しそうです。楽しみ。
友人にも恵まれている人生です。

⑦お向かいの地元の友人


我が家の前の家は、中学まで一緒だった友人の家です。
仕事に行かなくなったことで、私の車が一日中家にある状態です。
治療で髪の毛も抜けます。
伝えておかないとなぁと思い、髪の毛が抜け始めた頃に伝えました。
びっくりしていましたが、体調いい日お茶しにおいでって言ってくれました。
今度、近所にできたカフェに一緒に行くことになりました。
病気がきっかけで、昔の友人と過ごす時間ができました。

あと1人。
なんと言っていいかわからない間柄ですが、信頼しています。
元気になって会いに行くことを目標にしています。

私って本当に恵まれた環境にいるなぁと改めて思いました。
こんなに恵まれてて大丈夫かなと心配になるくらいです。
乳がんになったけど、悪いことばかりじゃないです。

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