結婚はおままごとではない
私は小さい頃、なぜか、イケメン好きだった。
それで隣の家に住む小室哲哉似のM君に一目惚れした。
一つ年上のM君は、私とおままごとをしてくれた。
当時4歳の私は好きな人と夫婦役になれ、大興奮だった。
私はその時大切にしていた、猫のぬいぐるみを娘役にして、抱き抱え、連れまわし、ベビーカーを押して、主婦業に奮闘する奥さんを一生懸命演じた。
額に汗が滲むくらい、一生懸命演じた。
楽しかった、幸せだった。
「おい、飯」
M君は、そんなことを言っていて、亭主関白だった。
それもたまらなく楽しかった。ああ、幸せだわ〜!と思った。
しかし、それ以降、M君は二度と私とおままごとをしてくれることはなかった。
何度それとなく誘っても「嫌だ」と言われた。
当時4歳の私。
もしかしたら、私のお嫁さんとしての素質が悪かったのかしら、だなんて本気で悩んだ。
それっきりだった。
M君は、他県である、熊本に引っ越した。
あの最初で最後のおままごとが忘れられず、私は今でも結婚することを夢見ているところがある。私は独身である。
しかし大人になり、結婚とは現実なんだな、と改めて気づく。
「結婚はおままごとではないぞ!!」
私は大人になった今も色々な人にそう叱られることがある。
確かに。私は、今障害があって経済力もない、家事能力もない。
このままでは、結婚したとしても、相手に迷惑をかけてしまう。
そう、結婚はおままごとではないのだ。
このnoteの記事は笑い話のつもりで笑ってほしくて、最初書き始めたけれど、案外笑えない話かもしれない。
おままごと気分で子どもを産んでしまうと、子どもは不幸になってしまう。
今のうちから家事能力(スキル)は最低限上げておきたいと思った。
そして、結婚に関して、おままごと気分は捨てたい。
自分は障害があるので、パートナーを含めて、子どもとかを幸せにする家庭を作るのには、それなりに人より努力と、何より覚悟が必要だ。
奥様業に夢見る4歳の自分とはお別れして、覚悟を決めたい。
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