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縄跳びと叔父さんとブログと。

朝から自分のやっているWordPressのブログの調子が悪くて、今まで書いていた記事がぜんぶ消えちゃって、もうパニックだった。

心の中は大泣きで、もうやだ、私はダメだ、何をしてもダメだ...そしてWordPressのブログはもうやめよう、もう無料のはてなブログやアメブロに移ろう、とそこまで考えていた。


WordPressのブログをやめちゃうのはこれで2回目になる。

1回目はあるブロガーさんに憧れて頑張ってWordPressでブログを作ってみたんだけれども、PV数がめちゃくちゃ少なかったし、それからプラグインとかサーバーがどうのこうのとかそういうのが難しくて不安で不安でたまらなくなってやめた。


今回こそは!と思って、「発達障害のおしゃれが苦手な子向け」にメイク方法やらおしゃれ方法をお伝えするブログをまたWordPressで作ってみた。

今度こそは本気だった。

SEO対策が苦手すぎて、PV数が少なすぎるので、Twitterアカウントを作って宣伝を始めた。(アカウント、見つけたらあたたかく見守ってください)

だんだん感想をくれる温かい人が増えてきた矢先のこの「記事がぜんぶ消える」っていう試練だった。


今朝はずっとずっとブログのことが頭から離れなくて、もし今後もっとひどいトラブルが起きてもいやだし、もう怖いからやめたいと思っていた。
でももともと「発達障害の女の子がおしゃれでもっと人生が輝いたら」という想いを込めて一生懸命作ってきた日々を思い出して、ちょっとやめちゃうのは躊躇した。


しかし。

朝、TANOSHIKAについて一息したらあることを急に思い出した。



それは、私がまだ小学校三年生だった時の話だ。

祖父母の家の庭で縄跳びをしていたら親戚の叔父さんが遊びにやってきた。

親戚の叔父さんは一通り祖父母と話すと、縄跳びをしている私のもとにやってきて「縄跳び得意なの?」と聞いてきた。

私はううん、できないんです、と恥ずかしそうに言ったのを覚えている。

私は発達障害もあって運動がとっても苦手でいつも何もかもビリで、当時、縄跳びなんか前跳びしかできなかったのだ。

前跳びばかりする私に叔父さんは「あやとびは?交差跳びは?できないの?」と聞いてきた。

私はぜんぶ首を横に振って小さい声で「できない」と答えた。

恥ずかしくてたまらなかった。


その時、叔父さんは「やらないからできないんだよ」と言ってきた。

「できないじゃなくて、できないなら練習するんだよ」と。


それからほんの20分くらい、叔父さんのあやとび特訓が始まった。

「ほらほらあと少し」「なんだ君センスあるじゃないか!」

叔父さんは一生懸命、私に向き合ってくれて嬉しかった。温かい気持ちになった。


そうして....私はなんと20分後に生まれて初めてあやとびができたのだった!

その時の感動と言ったら!!


私は当時知らなかった。

自分がやってみたら何かができるってこと。


その年の縄跳びテストで、私は「あやとび部門」と「交差跳び部門」で一位に輝いた。

体育でいつもいつもなんでもビリだった私。
みんなはとっても不思議そうにしていたけれど、私は本当に自分が誇らしかった。


後から聞く話によると、その叔父さんは40歳から弁護士を目指して、それから弁護士試験に合格した人だったらしい。

「やったらできるんだよ」
「できないなら練習するんだよ」


記事が0になったブログを見つめながら、なぜかそのことを思い出して「ああ、そういうことだ」と思った。

私は諦めないことにした。

早速「記事ぜんぶ消えた」でグーグル検索した。

最初は自分のブログの症状と合うことを書いている記事に辿り着けなくて、でも「できなくても諦めない、練習するんだ、あの時みたいに」と自分を奮い立たせて頑張った。

そうしたらなんとサーバー側をいじったらどうにかなるってことが判明!

一生懸命ドキドキしながらサーバーをいじって、ブログをリロードしてみた。

そしたら記事がほとんど戻っているじゃないか!!

嬉しくて嬉しくて、でも記事が戻ってきたことより、自分があの子どもの時のように頑張って何かを成し遂げたこと...そのことが嬉しかった。


WordPressのブログはしばらくもう少し頑張ってみようと思った。

もうやる気も元気もみなぎってきた。


私もあの叔父さんのように何か大切なことを教えてあげるような大人になってみたい。

そういう夢もできた。

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