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思っていたより言語の壁は厚くて、精神的に折れたときの話。
私の英語レベルは日常会話レベルで、ボキャブラリーが少ない。
聞き取りはできても伝えたい単語が出てこなくてもどかしくなることが多々ある。
気合いとモチベーションとなんとかなる精神で海外に移住を決めたが、知らず知らずのうちに、小さなストレスが溜まりに溜まって、会話中に席を立ち一人で泣いてしまったことがあった。
私はいっぱいいっぱいになっていた。
2週間の間で初対面の方と会うことが3・4回続き、会話に入れないとき(パートナーが仕事の話をしているときなど)は、無表情でいるわけにはいかないので口角を上げてニコニコしていた。この”ニコニコタイム”は、長いときは3時間続いた。
その間頭の中は空っぽ。3時間も空っぽ状態。
友人がタバコを吸いに何度も外に出たとき。『あ〜、、、これ以上ひとりにしないで』と心の中で思うのと同時に、『目の前にいる人と何話そう…』と頭をフル回転させる。
すると相手の方から話しかけてくれ、質問される。
しかし1・2単語ほど聞きなれない単語が出てきて、なんとなくのニュアンスで答える。
するとまた分からない単語…。
とりあえず笑ってごまかす、、、そんなことをしている自分が嫌になり嫌悪感が湧き出てくる。
クロアチアに住んでいるので、複数人集まれば会話の7割ほどはクロアチア語が飛び交う。
5%ほどしか聞き取れないため、その間は無の時間が流れる。
私に気を遣って英語で話してくれることもあるが、自分の英語力の低さが浮き彫りになり、うまく返答できないことも多々ある。
”頑張って長時間続けた愛想笑い”と、”会話に入れずアウェイな自分”…。
そんな日が重なって重なって、ついにある日突然、涙が溢れてしまった。
こんなにも言葉の壁を感じた経験は無かったため、ひどく落ち込んだ。
なんとなく理解できる会話もあるが、それは完全に理解はしていないわけで、単語単語が持つ微妙なニュアンスの違いを聞き取れなければ、心の底からちゃんと笑うことができないし、友人同士の空気感も感じることができない。
私は、生半可な気持ちで人と接したくない。
もっと泥臭く言語を学び続けて、いろんな人とつながっていきたい。
あのときの涙は一生忘れられない、だからこそ、少しずつでも私の周りの”壁”を壊して、成長し続けていきたいと強く思う。
「この地でもっと、強くなりたい」
そう心に決めた出来事だった。
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