息子とAちゃん

子どもたちが生まれる前から親交のある友人親子と、久しぶりに会った。
高校2年になったAちゃんは相変わらずのスーパーポジティブ思考で、物心ついた時からの「落ち込んだことない歴」を更新中。
小柄で明るく、屈託なくよく笑って、学校が大好き、友達が大好き、先生が大好き、バイト先も大好きという。
知らないことは知らないと平然と言うし、賢い友人を尊敬していたりして、素直でかわいい。

そんなAちゃんが、
自分はたぶん長生きしないと思う、
と言うので、どうして?と聞くと、
だって幸せすぎるもん。こんなに幸せでいいの?って思うから。みんなこんなもんなの?とにかく今まで幸せすぎて!
と、ちょっと信じられないというような表情で言った。

Aちゃんのお母さん(私の友人だけど)、幸せ者だなぁ…
自分の子どもが幸せだと感じて生きてくれていること以上に幸せなことってあるだろうか。


対照的に、もうすぐ成人するうちの息子はスーパーネガティブ思考。
会うたびにそんなAちゃんを羨ましく思っているようだけど、やっぱりネガティブから抜け出せない。
常に何かに悩んでいて、生きているのが辛いと零すことが多くなっていた。


幼い頃は、ふたりとも今とは全然違うタイプだった。
やんちゃな息子と泣き虫のAちゃん。
どこでどう変わったのかな。

育て方?
遺伝?



夜、秋からずっと動けないでいた息子から、前向きな決断を打ち明けられた。
静かに、でもくっきりとした口調で。
Aちゃんに少し影響を受けたかな。
ポジティブな幼馴染みの存在は、これまで以上にありがたい。

外出自粛開けとともに、息子の春もこれからだ。
応援してるよ、がんばれ!

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