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私ののび太くん〜息子のお話


私には子どもが3人いて
1番上の長男と、あとは2人とも女の子。
今日は、長男のことを書こうと思う。

長男は小学五年生。
彼は発達障害のグレーゾーン

私は保育士だったので
彼の発達の違和感に幼い時から
引っかかっていて、
発達テストを受けたのが5歳の頃。
病院を受診し、
診断はでないがグレーゾーンだと言われた。

攻撃性はなく、多動が強く
持ち物の管理が苦手
一度に複数の指示を処理するのが苦手
体幹が弱く、筆圧が弱い
文字は読めるが書くのが苦手
計算などの処理能力が高い
コミュニケーションが苦手で
人や場所に慣れるまで時間がかかる


私は専門家の先生に話を聞いたり
療育に一緒に付き添う中で

彼の苦手なこと、
得意なこと、
陥りやすいパターンを必死に把握して

この子がどうか
社会に入る中で
傷つきませんように
周りの人に理解してもらえますように

という想いで
彼の特性と、その対応のポイントを
自分なりにまとめて
小学校の入学時には
担任の先生に渡していた。


忘れ物をしやすいから
人一倍気をつけないと
将来大変だ、と思って

あなたは忘れやすいんだから
対策をしなさい
どうしたら忘れないか
考えて行動しなさい

と、厳しく言い続けたこともあった。


でも、今思うのは
彼を受け入れていなかったのは
私だ、と思う。


忘れ物してもいいじゃない
字が上手く書けなくても
読めてるからいいじゃない

ちょっとうまく走れなくても
友達ができなくても
元気で素直でいてくれて
十分じゃない。

あなたが
人一倍優しいことも
頑張り屋で真面目なことも
私が1番知ってるんだから

あなたは良いものもってるんだから
ゆっくりでいいんだよ、大丈夫。


そんな風には思えなかった
でも、だって、
とずっと握りしめていた。

それでも
彼が10歳になった今
私が1番彼に言ってあげたいことは
それだと思う。

もちろん、気持ちは海の波のようで
イライラして責めたくなったり
モヤモヤして塞ぎ込んだりもする。

だけど、
胸の奥にきらりと光るのは
彼の存在だけを幸せとする
私の本音だと思う。

靴下も脱ぎっぱなし
宿題も水筒も学校に忘れてきて
相変わらずな息子だけど

末っ子が風邪を引いた週末
僕が見ておくから、
ママはお風呂に入っておいで!
と言ってくれた彼に

"優しさ"で人一倍の力を発揮する
ドラえもんののび太くんみたいだなぁ 
なんて思うのだ。

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