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どこかに いってしまった キャンドル~ヴィンテージキャンドルの世界①

昔作られていたキャンドルの行方を捜す


私の好きな本に、クラフト・エヴィング商會・著「どこかに いってしまった ものたち」という1冊があります。
不思議の品を取り扱うクラフト・エヴィング商會に遺された、商品の広告・空のパッケージ・解説書などなどが写真入りで紹介されています。何十年~百年も?前の商品。肝心のその品は、すでに失われていて今はもう手に入らないのです。

さて、上記の本は、不思議の品・架空の世界のお話ですが、
最近 キャンドルの資料をあらためて読み直したり、自分が集めた雑誌の切り抜きやチラシなども見直していると、どうやらキャンドルの世界にも
「どこかにいってしまった」品があるらしいことに気が付きました。

インターネットが普及し SNSでたくさんの人が発信している昨今は、検索すればたいていの物には行きつくと思われます。
でも、”インターネット以前”の物はどうでしょうか??
インターネット普及の前の時代に、製作・販売され、そして流行らなくなって製造終了したり、作る人がいなくなったりした物もたくさんあるはずです。ネット上にアップされていないフィルム時代の写真や資料もまだたくさんあると思います。
その物に関する研究者がいたり、コレクターの方が収集していれば別ですが、そうでない物は、存在したこと自体を知られる機会がなく、誰も覚えている人がいなくなったら忘れ去られてしまう危険性があるのではないでしょうか?
キャンドルは、何年も、何十年も、保管しておくことができます。
ヴィンテージとなったキャンドルの世界が気になり、少しずつ調べているところです。

私が、昔から探している「どこかにいってしまった」かもしれないキャンドル

今は、あまり話題にもなっていないと思いますが、キャンドル文化としてぜひ残ってほしいものたちです。

ひとつめは、ハワイの工芸キャンドル。
”涙を流すキャンドル”「クライング・ティキ(Crying TIKI)」です。
今は、検索してもヴィンテージものが数点ほど見つかるのみです。しかもSoldOut。。。

ふたつめは、アメリカ・サンフランシスコのキャンドル工房が製作していた
「ストーンキャンドル」※これは、日本での輸入販売の際に付けた商品名だと思われます。本当は何というのか、、現在調べていますが今のところ確実な情報なし。。。
羽根の模様も本物のような水鳥のキャンドルは、熟練の職人 数名しか作れなかったと言われます。他、ガラスの技法「ミルフィオリ」をキャンドルに応用した作品たちは、光が透けて美しいインテリア小物としても楽しめる見事な工芸品です。ヴィンテージの品は数点見かけたことがありますが、私が見たい鳥のキャンドルには出会ったことがありません。
(同じ様な技法で、現在はスワジランドのキャンドル工房が製作されていますが、それとはデザインや作風が異なります。)
手元に日本での販売の際のチラシが1枚残っているのみ。詳しい情報がなかなか私個人では手に入りません。。

詳しいことをご存知の方がいらっしゃったら、ぜひお話を伺ってみたいものです。
私がたどり着けていないだけで、今でもちゃんと存在していることを祈りたい。そして、いつか手に入れて灯してみたいという夢があります(お値段が高くありませんように…w)
この件については、また続きを書いていきます。

( 2022年6月7日 )

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