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職場復帰〜時短勤務を経てフルタイムに戻るまでを振り返って思うこと【育児備忘録】

第一子を出産後、約1年半の産休・育休を終え、4月下旬に職場復帰を果たし、約3ヶ月が経過した。私はしばらく時短勤務だ〜!なんて余裕ぶっていたら、夫に「働け!」と尻をひっぱたかれ、予定よりも大分早いタイミングで、今月からフルタイムに復帰することになった。いい節目なので、この3ヶ月を振り返ってみようと思う。

4月:不安でいっぱいの慣らし保育

子どもを持ってはじめて知った単語の一つ「慣らし保育」。園や家庭によって方針が変わってくると思うが、私の場合は職場復帰のタイミングをギリギリまで遅らせることができたので、4月頭から2週間ちょっとという比較的長い時間をかけて、ゆっくり慣らし保育を進めていくことになった。

最初は1時間預けるところからスタート。家から園まで徒歩10分強のため、預けて家に帰って、ふ〜っと休憩したと思ったら30分後にすぐお迎え。「家に帰る意味!!」と思い、2日目以降は園の近くの商店街をうろうろしたり、カフェで休憩したりして時間を潰した。思えば出産してから今まで、こうして子どもと離れたことは一度もなく、自分の身一つで外をぶらぶらするのが新鮮でうれしいのと同時に、預けている息子のことが頭をよぎり、ちょっとソワソワした。

2週目からは、給食が始まり、お昼寝も園でするようになった。案の定、朝預ける時には大泣きで、迎えに行った時も大粒の涙を頬に流しながら、全力ハイハイでこっちに向かってくる。早生まれで、クラスの中で一番月齢が低い我が子。午前中起きていられず、園で一人だけ朝寝をしてしまうらしい。この時は、本当に丸一日預けても大丈夫なのか?と、とっても不安だったけど、時間が待ってくれることはなく、駆け抜けるように慣らし期間は終わり、私は職場に復帰することになった。

5月:病欠、早退のオンパレードでボロボロの1ヶ月

4月末から職場復帰はしたものの、すぐにゴールデンウィークだったので、実質復帰は5月の頭から。

在宅勤務、フレックスOKといううちの会社の状況を踏まえると、そこまで極端に時短勤務しなくても大丈夫だろうという考えで、最初からほぼフルタイムに近い7時間勤務(17:00には絶対業務終了!)にした。17:00に業務を終えて迎えに行けば、遅くとも17:30には園に着ける。

復帰した部署が産休に入る前と同じで、仲の良い同僚も残っていたので、仕事の滑り出しは順調。子どもも給食をよく食べていて、昼寝もしっかりできているようで、万事順調!とホッとした矢先のことだった。

勤務中、お昼過ぎに保育園から「お熱があります。すみませんお母様、迎えに来れますか?泣」の電話。最初は「よしよし来たか!ママが迎えに行っちゃるー!!」と張り切って行ってたのだが、これが繰り返されるうちに段々と疲れがたまってくる。

結局、登園日17日中、病欠4日、早退3日。この月は家族で夫の実家の韓国に帰省したこともあり、都合欠も3日あったので、丸一日登園できたのは7日だけだった。それなのに保育料は全額払わなければならないという… くそ〜。

思えば4月の慣らし保育が終わったタイミングからずっと咳と鼻水が続いていて、風邪は一向に治る気配なし。寝てる時も鼻から「ずぴ〜、ずぴ〜」という音が絶え間なく聞こえてきて、こちらまで息苦しくなって寝れない。ちょうど園で流行っていた胃腸炎に家族3人揃ってかかったこともあった。病院に行こうにも外に行くことすらままならない体調で、本当しんどかった…。

会社の上司、同僚は子育てに理解のある人が多く、「最初の半年くらいはそんなもんっしょ〜!」と明るく励ましてくれるのが心底ありがたかった!

6月:心も身体もかなり安定

今月はどうかな?免疫がついてきて体調が落ち着くのは夏くらいってよく聞くし、アデノウイルスが流行っているらしいし、今月も覚悟してる!と身構えながら迎えた6月だったが、5月の体調不良が嘘のように落ち着いて、パパママはもうびっくりハッピー!拍子抜けしてしまった。登園日22日中、病欠は4日。お休みした日数自体は5月と一緒だったけど、早退が1回もなかったのが実に大きかった。

週末も久々に外に遊びに行くことができた。夫の家族が日本に遊びに来たので、一緒に観光をしたり、日本の親戚を紹介したり、上野の台湾フェスティバルで台湾の屋台料理を食べたり、禁煙&子連れで行きやすい居酒屋を開拓したり、3COINSでプールを買ってベランダで水遊びをしてみたり。

副業の方でもうれしいお誘いが。とある音楽フェスの広報の仕事依頼や、老舗音楽雑誌から執筆依頼をいただけたりして、出産・育児で休み休みになりながらも好きなことを細々と続けてきてよかった… 自分の行いを見てくれている人がいるのだと感動。(詳細はまた後日!)

6月が終わろうとしている頃には、1日の過ごし方もかなりブラッシュアップされてきて、これなら私がフルタイムに戻っても上手く家庭を回せそうだなと思ったので、次月からはフルタイムに戻すことにした。

7月:フルタイム復帰!1日のタイムスケジュールなど

いよいよフルタイム勤務スタート!勤務時間としては、時短勤務時の7時間から7.5時間に伸ばした形になる。17:00の退勤時間はこれ以上遅らせられないので、始業時間を9:00から8:30に早めることにした。

フルタイムに戻ってからの1日のスケジュールはこんな感じだ。

7:00    起床、朝ご飯準備
7:30    家族3人で朝ご飯、登園準備
8:00    家を出発→子どもを保育園に送る(夫)
8:30    仕事開始(私)
17:00  仕事終了(私)
17:30  保育園に迎えに行く(私)
         並行して夜ご飯作り(夫)
18:15  夜ご飯
19:00  夜ご飯の片付け&部屋掃除(夫)
         並行して子どもシャワータイム&お遊び(私)
20:00 子ども寝かしつけ(私)
20:30 自由時間
23:30 就寝

お互いの仕事の状況によってたまに担当を入れ替えたりすることはあるが、平日は基本このルーティン。体感としては、夫と私、仕事も家事も育児もほぼ半々。私はあまり家事が好きではないので、時短勤務の時は「性に合わないな〜」と思いながらも自分の方が仕事を抑えているので家事を頑張らねばと謎のプレッシャーを感じていたが、その圧から解放されて、気持ちが大分楽になった。

子どももすっかり園での生活に慣れたようで、迎えに行ってもまだ園で遊びたがる。お迎え前に、窓際からこっそり遊んでいる様子を観察をしていると、いつもキッチンセットで真剣に遊んでる。保育園ではどうやら "料理男子" と先生たちから呼ばれてるらしい(笑)

なぜ、フルタイムに切り替えたのか

我が家はありがたいことにお金にそこまで困っている訳ではなく、私が時短勤務で家庭に重きを置き続けるという選択肢もあった中で、なぜ早々にフルタイムに切り替えたのか。

一番大きかったのが、時短勤務になると私個人の給料がめちゃくちゃ下がるということ。下がるとは分かっていたけれど、5月、6月に久々の給与明細を見て「少な!!」と思わず声をあげてしまった。バリバリ残業もしていた出産前と比べると本当に少なくて「もっとお金ほしい!自分で自由に使う権利のある金が…!」と単純に思ってしまった(笑)

あとは、私自身がまだ20代で、周りも含めて働き盛りだということ。特に妊娠期間中、一時は働くことに対するモチベーションが駄々下がりした時期もあったが、産後で色々落ち着いてきた今、また働きたい欲というか、仕事を通して自己実現したいという欲求が戻ってきている。一時の感情で、出産を機に仕事を手放すなんてことをしなくてよかったな、と今になって思う。

育児と仕事の合間、自由時間はあるのか

7月のパートで書いたように、フルタイム勤務となった今、20:30以降が「自分のために使える時間」だ(ほぼ毎日スムーズに入眠してくれる息子に拍手)。なので、一日3時間くらいは確保できてるかな?ただ、日によっては寝かしつけを終えた時点でHPが尽きていることもあり、その日はこの自由時間がゼロになるという感じ。

この3時間を使って、主に自分が運営しているメディア #BUZZYROOTS のことや、副業的なことを行っている。この3時間で受けきれる分をお仕事として受けるように意識して調整。インプットが必要な時は、この時間に読書をしたり、ラジオを聞いたり、YouTubeをみたり、時間の使い方を自分好みにアレンジ。

この子どもが寝た後の時間を完璧に自分のものにするために、実は日中から調整をしている。家事(洗濯、掃除、ご飯の作り置きなど)は全て、日中仕事の合間をぬって、夫と二馬力でちゃちゃっと済ませる。ご飯はというと、料理に強いこだわりがあるわけではないので、生協のような食材配達サービスを使って買い物&献立を考える時間を最低限に抑える。少しお高めだが、脳みそを動かさずに、いろんな食材をバランスよく食べられるので超おすすめ!

家庭を上手く回すためのマイルール

忙しなく過ぎる日々の中で、家族3人が、そして自分ができるだけストレスなく生活できるように、自分なりに編み出したルールがいくつかある。

まず、時間に名前をつけて、その時間にすることを明確にした。例えば、平日の子どもを寝かしつけた後は「副業の時間」、休日の午前中は「子どもとの全力お遊びタイム」、休日の息子のお昼寝タイムは「note執筆の時間」と命名し、その時間帯には事前に決めたことだけをする。

これを決めずに過ごすと、知らず知らずのうちにとんでもないマルチタスクになっていて、気づいたらやるべきことが何もできていないまま貴重な時間が過ぎ去っている… なんてことになりがちだったから。思いついたことを無計画にこなしているだけだと、無意識に子どもと過ごす時間が少なくなっていたり、自分の時間が持てていなかったりと、アンバランスな時間の使い方をしてしまう恐れもある。

それから、休日は家族を第一優先にすることに決めた。音楽に携わっていると、どうしても土日にイベントのお誘いがあったり、会社勤めの友達からのご飯のお誘いは決まって土日だったりする。最初は何とかして友人のお誘いに乗ろうとして、頑張って夫と交渉していたけれど、毎回理由を説明して合意をとるその過程に疲れてしまった。それに、数年〜10年経てば、子どもは親よりも友達と遊ぶことを好むようになる。それなら今は、家族で一緒に過ごす時間を何よりも大事にしようと思ったのだ。

そう割り切ってからは、夫と変にぶつかることもなくなったし、子ども&自分の急な体調不良で約束を泣く泣くキャンセルするなんてこともなくなったし、精神的に大分安定してる。定期的に自分の心の中にある基準や物差しを見直すことは、すごく大切だなぁと実感した。

欲を言えば

夫に子どもを見てもらって、やりたいことや行きたい場所はたくさんあるし、独身時代と比べて自分のフットワークの重さに嫌気がさすこともある。

確かに、子どもが産まれたことで時間&場所の制約ができたことは事実だけど、子どもが産まれたことで広がった世界もある。

以前お仕事でオンラインでやりとりしていた方と、同じ時期に出産を経験したことをきっかけに「子連れで会いましょう!」という話になって実際にお会いできたり、「子連れ韓国」というキーワードで新たな人と繋がったり、部屋に引きこもる時間が増えて地道にネット上での音楽紹介を続けていたところ、それがきっかけで新しい仕事の依頼をいただけたり、想像もしていなかったミラクルが確実に起こってる。

特に子どもが0歳の時は、自分ができないことにばかり目がいってしまい、理想と現実のギャップに塞いでしまうことも多々あったけど、1歳を過ぎた今、再び歯車が上手く回り出してるような気がする。

子どもが産まれたら自分の自由がなくなるもんだと思ってたけど、それはちょっと違うのかも。これまでと同じようにとはいかないけれど、新しい幸せの形や出会いがあるはず。めげずにできることをコツコツ続けていれば、きっと。

前回の投稿がいつだったっけ?と確認したら、なんと3ヶ月も前だった(ガーン)。noteを投稿していなかった期間、こんな感じでバタバタと過ごしてたのでした…

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