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今、『あかり図書室』を開いた理由を書きました。

こんな風に、自分の想いや心の中を言語化する日が来ると思っていなかった。突然やってきたコロナは世界中に大きな変化を強いてきたけれど、こんななんでもない平凡な私にも、影響を与えてくれた。

仕事を通して、少し心が疲れてしまった方の相談に乗っていたけれど、この1年その数はどんどん増え、想いは深くなり、受け止めてきた自分自身も気を抜くとしゃがみ込みそうにあることがあった。

その度に気持ちを奮い立たせ、曲げそうになった膝を伸ばし、足の裏に力を込めることを意識していた。

自分の心のバランスや心の安定を自分で取れるようにと意識してきたけれど、私を含めみんなにそれぞれあるこころの安定剤が、この1年でずいぶん制約されてしまっている。私にとっての安定剤は、数か月に1度の小旅行、目的を決めないドライブ、そして活字。3つのうち最初の2つは今はできずにいて、最後の活字、紙の本だけが今の私のバランスを取ってくれている。

私の家の仕事部屋は本で埋まっていて、そんな私の本を時々仕事で繋がりのある方が借りて帰る、そしてその本の役目が終わったら返してくれて、また必要になった時に必要だと思う本を借りて帰られる。

ふと思った。

自分にできることは何か。

誰かのために、だけではない、自分のために今の自分ができることは何か。

誰かのこころの安定剤に、この本たちが役に立てたら。

だれかのこころの安定剤を一つ増やすことができたら。

普段の仕事の企業目線ではなく、日々の生活で朝起きて、家を出るのが少ししんどいときに、ふらっと立ち寄れる場所。仕事のお昼休みに職場にいるのがちょっとしんどい時に、ふらっと立ち寄って本を触りながら時間を過ごしてもらえる場所。そんな場所をオフィス街の真ん中に作りたいと思いました。

noteはこんなに長く書いてよいのか…SNSに不慣れな私は思うままに書いてしまっています。

こんなわけで、思い立ってから半年。こんな時だからこそ、負けずにアクションを起こしたい、少しでも早くと夢中で突っ走り、やっと4月末に小さな小さな場所を作ることができました。朝出勤する前やお子さんの送り迎えのあとなどに寄ってもらえるように、昼休みに寄ってもらえるようにオープンの時間を考えました。暗闇の中の灯台の灯りのような場所にしていけるように、と考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

【あかり図書室】    月/水/木 7:30-13:30    4月末open




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