パニック発作が起きてから

※発作が起きた頃の話なので、暗めです。
自分の中で整理するためにも書いてみたいと思います。



パニック発作の経過


私がパニック発作を起こしたのは
2023年2月。

思い返せばその1ヶ月前くらい
運転中に急に「降りられない」と
不安になったことがあったけど
その時は気のせいか…くらいで終わった。

発作が起きた時。
当時2歳の娘を連れて
普段ほとんど乗らない電車に1時間近く乗り
今考えればかなり緊張していたと思う。

娘は別に騒ぐこともなく
静かに席に座っていたのに
急に「あ、電車降りられないんだ」と
浮かんできた。

1駅の間隔が10分くらいあるところで
降りられないと思ってしまったことで
だんだん冷や汗が出て、動悸もしてきた。
「どうしよう」が止まらなくて
携帯を見て気を紛らわせようとしても
頭から「どうしよう」が離れない。

娘もいるのに、どうしよう
これから人と会うのに、どうしよう
こんなことになって、どうしよう

目的地の手前で降りようかと思った
でも降りる元気もなく
扉が閉まるたびに不安になり
フラフラの状態で目的地に到着した。

何とかたどり着けたのだから
気持ちを切り替えよう
そう思ったけど
震えが止まらない
ご飯が喉を通らない

とてもじゃないけど1人では帰れないと思い
旦那さんに連絡。
友達と途中の駅まで帰り、
旦那さんに車で迎えに来てもらった。


生活の変化


意味が分からなかった。
どうしてこうなったのか。
確かに疲れてはいた。緊張もしていた。
でもストレスが溜まっている自覚はなかった。

元々母がパニック障害だったこと、
私自身、精神科で相談員だったこともあって
すぐに「パニック発作かも…」とは思ったものの原因が全く分からなかった。

それからは
何かに没頭していないと
常に不安を感じるようになった。

何が怖いのか分からない。
でも何だか怖い。
窓を閉めると怖い。
ご飯を食べようとすると息が詰まったようになって飲み込めない。
人の話を聞こうとすると落ち着けない。

2月からオンラインサロンの運営の仕事をするようになり、前向きに楽しんでいたはずだった。
なのに、そのミーティング中にも発作が出て打ちのめされた。

家族で出かけようと車に乗ろうとすると
冷や汗と動悸が止まらなくて
出発できなかったり、出発したのに怖くてすぐに引き返してもらったこともあった。

そんな生活を続けていく中で
これから先の生活に何の希望も見いだせなくなっていった。

どうしてこうなってしまったのか。
どこでストレスを感じていたのか。
自分の感覚が信じられなくなった。

毎日なんとか自分を鼓舞しても
どこかで「もう全てを手放したい」
「逃げだしたい」気持ちが消えなかった。

病院受診を決意

「病院に行かなきゃいけない」
そう思ったものの、正直通いたくなかった。
自分が働いていたこともあって
一緒だと思いたくない気持ちもあったと思う(こんなところで下に見ていたことに気づく)
 
薬を飲むのも不安があったし、
病院が歩いて行ける距離になく
車も不安、待ち時間も耐えられる気がしないと先延ばしにしていた。

でも事ある毎に
「病院に行ったほうがいいんじゃないか」
「ただ怖がってるだけで何も出来てない」
そんなふうに思っていた。

行くと決められたのは5月に入った頃。
もう大丈夫!と思っても、それを打ち消すかのように心が崩れて
「通院してないからダメなんじゃないか」と思うことを何度も繰り返していた。
もういい加減、病院受診することで悩むなら、さっさと行って解決しようと決意した。


いざ予約!と思ったら
「予約がなかなかとれない」
そうだった。。
精神科や心療内科はなかなか予約がとれないことをすっかり忘れてた。
この時はたまたまキャンセルが出たとのことで1ヶ月後の予約がとれた。
出鼻をくじかれ、そのまま不安な思いで初診の日を待った。


初診の日

どんなことを聞かれるか、
どんな流れかはだいたい分かってるのに
かなり緊張した。

経過を伝えたところ、
「パニック障害であること」
「薬物療法が中心になること」
「薬を飲みたくない気持ちがあるなら
 頓服で様子見ましょう」
以上だった。

先生はとても穏やかだったけど、
こちらが一方的に話すだけ話して
それに対しては何も言われず
不満が残った。
私は「共感」を求めていたんだと気づいた。
なにか言ってほしかったけど、
ここでは得られないんだと思った。

自分1人で受診出来ないこと(車で通院)
頓服を飲む機会はほとんどないこと
薬を飲んで抑えても、結局自分の考えや生活を変えていかなければ克服できないこと
薬物療法が中心と言われたこと

「1度行っただけ」だけど
今のところ行くメリットが少ないと思い
1ヶ月後の予約はキャンセルした。


1冊の本と出会う

結局病院も解決の糸口にはならず
突然やってくる不安に
どう対処していいか分からないまま。

そんな頃「パにぬけ」という本に出会った。

まーるさんという方が書いていて
伊藤絵美さんが監修している本。

伊藤絵美さんの本は以前から読んだことがあって、何となく手に取ってみようと思った。

そこには全ての「答え」が書いてあった。

パニック発作の正体は
過呼吸であること。

それまで呼吸の浅さは感じていたけど
過呼吸の自覚は全くなかった。
うまく息が吸えないのに、過呼吸!?
そう思ったけど、読めば読むほど
理論的に納得できるものだった。

ストレスが溜まる

不安や緊張から過呼吸になる

突然パニック発作が起こる

私はそれまで、
「不安になるとパニック発作が出る」
でも元々不安になりやすい性格だから
この先どうしようもない
と考えていた。

でも不安だから発作が出るわけじゃない。
過呼吸を改善できれば発作は起きない。

これにはかなり希望をもてた。

それからまーるさんはスタンドエフエムで
ラジオもやっていることを知り
ひたすら聞きまくった。

聞いていると
どうにか出来るんじゃないかという
安心感が出てきた。

発症してから3ヶ月。
ようやく糸口を見つけられた気分だった。

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