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ジャズは、いかにして生まれたか

ジャズという、音楽ジャンルがある。
私は音楽の専門家ではないけれど、ちょっと語ってみたくなったので、ジャズの話をする。

さて、もともと、音楽というものは、人間の本能というか、DNAに深く刻まれているようだ。

歌とダンス。
誰からも教わらずにいても、昔から人間は、歌っていたし、踊っていた。

仕事になるとか、お金になるとか、有名になるとか、そんなことを一切、抜きにして。

たぶん、人間の体の中に、音楽は、ずっとあって、それを表現したいという思いは、本能的にあるのだろう。

定型的な音楽が、既に存在していて、自分も、それをやりたいと思えば、人は、その道を行く。

けれど、定型的な音楽の形というものが、自分の表現したい音楽と、かけ離れている場合、人は別の道を探す。

ジャズが、どうやって生まれたか、諸説あるらしいけれど、移民の人たちが生み出した音楽だと聞いた。

つまり、自分の中の、音階、リズムというものを、表現したいと思った時、移民の先の、その土地に、その音楽が存在していなかったのだ。

いろんな人が混ざっている町で、ジャズは生まれた。
「ジャズという、新ジャンルを生み出そう」などと、掛け声をかけて、意気込みで生まれたわけではないだろう。

ただ、自分の中の音楽を、形にして、演奏した。
その時代、その土地にあった楽器を使って。

誰かが音楽を奏でる。
その音を聞いて、別の誰かが、また奏でる。
即興で、セッションで、一度限りで。

同じ演奏は、二度とできない。

そうやって、音楽をやっていたのだろう。

そのうちに、誰かがいう。
今晩、ジャズでもやろうか?
ああ、いいね。

本当の名前なんて、誰も知らない。
この音楽を、何と呼べばいいのかなんて。

本当に正しい音階なんて、誰も知らない。
この魂を、うち震わす、この音色が、音階で測れるものか。

ただ、演奏していた。
ただ、セッションしていた。

好きだから。
いや、人生そのもの、人間の魂の演奏なのだ。

時代が経つと、形式が固まり、理論が研究される。音楽の向上と衰退が同時に起こる。
後から、その道に進む人は、前の人の後について歩くプレッシャーがかかる。
だから、その道を極めようとする人と、別の道を探してみたくなる人にわかれる。まあ、この多様性こそが、生物を守る大切なDNAなのだけれど。

みんな、一生懸命に研究する。
本当の音楽って何なんだ?

「ばかだなあ、好きにやればいいんだよ」

そう言われたら、今現在、音楽やっている人は、傷つくだろうか?
バカにされたと、怒るだろうか?

けれど、私は信じている。

音楽は、人間の大切な魂の一部で、だから、人によって、求める音楽の形は違ってくる。
けれど、形が違っていても、中身はみんな同じで。

かけがえのない、人間の魂が歌っている。

そうやって、人間は、いつだって、どこだって、音楽を愛して生きてゆくのだ。

チャリーン♪ しあわせに、なーあれ(о´∀`о)