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愛に生きる、ということについて

note記事を読んでいて、みこちゃんという人と出会った。
みこちゃんの書いた文章を読んでいて、私は自分も書きたいなあ、と思った。愛に生きる、ということについて。

つい数日前のこと、Twitterを見ていたら、あるツイートが流れてきた。
名前は出さないけれど、とある会社の、とある職人さんが亡くなった、と。
リツイート&いいねで、送ってあげたいと、社員の人がツイートしていて、そして、大勢の人が、リツイートといいねをしていた。

正直、見知らぬ他人様の話だ。
スルーしても、いいはずだった。

けれども、実際に自分が、その現場に立ち会った時、見ないふりをして通りすぎる、そんなことが、できるだろうか?
そんな自分を許せるだろうか?

もちろん、人によって、価値観は様々で、だから、これが正しいことだ、なんて言えはしない。

私は、そのツイートのリプ欄に、花の絵を載せた。
新しく絵を描く時間がなかったので、以前に描いた絵を載せた。
「お供えします。合掌」と文章を添えた。

私は、自分のためには祈らない。
もともと無神論者なのだ。

どんなに辛くて、苦しくても、「神様、私を助けて下さい」と祈ったことはない。

手に入らないものは、欲しがらない。
どんなに欲しくても、手に入らないのだ。
だから、欲しいと思わないようにして、そうして、手に入るものだけを、欲しいと思って、そうやって、生きてきた。

けれども、私の人生の中で、どうしても、これだけは叶えたいという願いを、私は持った。
「ボクにも欲しい。パパとママ」
児童養護施設で育つ子どもたちに、里親、もしくは養子縁組をと、呼びかける団体の作ったパンフレット。

私は、両親から愛情を、たくさん、もらって、だから、辛くても、私は幸せ者だと、そう思って、生きている。

愛を、あげたかった。
親の愛を知らずに育つ子どもたちに。

お母さんはここだよ、そう言いたかった。

けれども、現実問題として、子育てというのは、途方もない労力がいる。一時の同情心だけでは、どうにもならないのだ。

私は、毎晩、泣いた。
神様、どうか、あの子どもたちに、幸せを。
親の愛を、どうか、どうか。

私は、自分の無神論者という、その立場を全て投げ捨て、神様に祈ったのだ。

そうやって、私は、祈る人になった。
お祈りの言葉は知らない。
お祈りのポーズは知らない。
お祈りの作法は知らない。

何一つ、教えてもらった覚えはない。
祈れと言われたことはない。
祈るなと言われても、私は勝手に心の中で祈る。

思えば、私の見ていない世界にも、愛を求める人は、数多くいるのだろう。
そして、一人静かに、祈りを捧げる人も、数多くいるのだろう。

ただ、その人たちが、実際に出会うことがないから、一人孤独に苦しむ人がいる。

「あなたは一人ではない。私が、そばにいます」
本を読むと、そう呼びかける人に、私は出会う。

あの人も、この人も、あの人も、具体的な名前は出さないけど、そうやって、孤独に苦しむ人に、呼びかけていた。本の中から。
時代を超え、国境を超えて。

そういう人に出会えるのが、読書というもので。
そういう人の言葉で、自分の折れそうな心に、柱を建てる。

教養を武器にして、自分が上に行く、ということを考える人を否定はしない。

けれども、自分が上に行くためではなく、悩み苦しむ自分の心を支える、そのために必要なのが、読書であり、真の教養だったりするわけで。

神父さんだったか、牧師さんだったか、その人は、自分の言葉では語らない。
聖書には、こう書いてあります、と、聖書の言葉を引用する。
つねに謙虚であり、真の教養を持った人。
そういう人が、実際にいる。

クリエイターを目指している人は、自分の言葉で語らないと意味がないから、ピンとこないかもしれないけれど。

いろいろな世界がある。
いろいろな人がいる。

教養を持ち、いろいろな世界を知るということは、決して知っている人と、知らない人を分断するためではなくて。

知らない人に、「こんな世界がありますよ」と、別の世界から、橋をかける。そんな人がいる。

そのために、読書をして、世界を知って、教養を身につける。
きっと、私が知らないだけで、世界には、そんな人が大勢いる。

だから、孤独な、あなた。
きっと、誰かと出会えるから。
本を読もうよ、と私は言いたい。

みこちゃんの言葉が、印象に残っていた。

 あなたは、自分の言葉を持っていますか。その言葉には愛の裏付けがありますか。愛に生きる、このことの意味をゲーテもロマン・ロランも引用せずに、いつか会った時、あなたの言葉で教えて下さい。

 たのんます( U_U)。

 みこちゃんに失われた青春を!(爆)

みこちゃん、これが、私が自分の言葉で語った、愛に生きる、ということ。

ゲーテもロマン・ロランも、読んでなかった。
そんな世界があるの?
橋をかけてくれて、ありがとう。

チャリーン♪ しあわせに、なーあれ(о´∀`о)