思考日記を書くという習慣
目が覚めて、コーヒーを用意したら、スマホの日記アプリを開く。それが私の習慣。
心に浮かぶまま思いを文字にして、30分間書き続けます。
朝以外にも心が動いたら、全部文字にしていく。
それらをまとめて、思考日記と呼んでいます。
思考日記とは?
目が覚めて30分間書く、というのは、モーニング・ページと呼ばれるものです。
ジュリア・キャメロンさんの「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」(原題 The Artist's Way)に出てきます。
手書きでは続く自信がなかったのでスマホで、ノートのページ数の代わりに時間を決めてやっています。それでも特に問題は感じていません。
モーニングページと別に、寝起き以外でも何か心が動いたときも、スマホに思考を書き出します。
こちらは私が子供のころからよくやる遊びです。ひとりごとのように、あるいは文字によるラジオ番組のように書いていきます。
ジャーナリングと呼ばれている行為が一番近いのかな?
日々の出来事を書き残す、というよりかは、思考の言語化なので、これらをまとめて思考日記と呼んでいます。
思考日記は創作のアイデア帳
なぜ書いているのかというと、まず純粋に楽しいからもそうですが、メインは歌詞や詩など創作のアイデア、ネタ集めのため。
作品は、フィクションノンフィクション問わず、自分の中身でできている、と思っています。
思考日記はその自分の中身を見渡すのに役に立ちます。
私は長いこと、降りてきたものだけを書いていたのですが、ここ3年くらいで書き方を変えました。「とにかくたくさんの作品を作りたい!」という衝動が、どこからともなく生まれたからです。たくさん作るにはたくさんアイデアが必要で、降りてくるものだけでは足りなくなったわけです。
自分の中身を書き留めることは詩神への供物みたいなものです。私は詩神の申し子……ではなく、奴隷なのでね……。
効果
夢日記、みたいなものなのかもしれません。夢日記は書くほど夢が鮮明になっていくとしたら、思考日記は書くほど思考が鮮明になっていく。自分の中にあるものをキャッチするアンテナの感度が研ぎ澄まされていく。
何か作りたいけど思いつかないんだよなー……というときに、ぱらぱらと読み返すと、何かしらの発見があります。
頭の中がもやもやで何が書きたいかわからなくても、そのままとにかく文字を書き連ねていると、あっこれが書きたいことだ!と、きらっと光るようなキーワードが出てきたりも。
作品ができてから制作する前の日記を読み返すと、ああ、ここの思考の種からこの言葉、この音楽が生まれたんだな、と思うこともあります。ひらめきって頭の中に存在しているものの化学反応なのだな、と実感しました。
ただのネタ帳と違い、前後の思考も書いてあるので、思いついた空気感も保存できるのもポイント。
あなたが作る人なら共感してもらえるかもしれませんが、思いついたときの胸の中の空気感を見失うと、ネタだけあってもうまく書けないんですよね。なんで思いついたんだっけこれ?となると書けない。
そしてこれはおまけの効果だったのですが、昔の嫌だったことが急に鮮明に思い返される、フラッシュバックの頻度がかなり減りました。
思い返されるたびに全部文字にして、もう何回も同じことを思い出しても何回も同じことを書くということをやっていたら、徐々に記憶が整理されたらしい。
効果が出るまでは少し時間がかかりましたが、やり始めてから半年くらいで徐々に落ち着き始めました。「もうこれだけ書いたらこの話は終わり!」と気分を変えることができるようになったし、思い出す頻度自体がゆっくりと減っていきました。まだ完全にはなくなっていないですが、だいぶ楽です。
(真似する場合は自己責任でお願いします)
書くことが好きだからか、明日も思考日記を書くぞ、と思うと朝の憂鬱も和らぎます。
日記アプリをインストールしたのが昨年3月なので、もうすぐ1年。一日も休まず書いています。
ずっと続けたい習慣です。
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