見出し画像

計画無痛分娩レポ - お産はとっても楽しいイベントでした

無痛分娩しようと思った理由

突然ですが、出産、怖くないですか?怖いですよね。いろんな人の話を聞いていると「出産=陣痛痛い、出血、悲鳴、鼻からスイカ」のような、「とにかくべらぼうに痛い」というネガティブイメージしか持てないでいました。

にんとま

だって、下半身から人間出るんですよ。正気か????あの北斗晶も人生で痛かった瞬間ランキング2位に出産を挙げるほど。(なお1位は頭蓋骨に穴を開けた時だった模様)
そういった諸々の情報から「もし出産する時は絶対に無痛分娩しよう…!」と心に決めていました。

画像1

とにかく「無理に痛い選択肢を選ぶ必要は無いはず」という理由が強く、妊娠がわかってすぐに計画無痛分娩の出来る病院を探し始めました。

計画無痛分娩にしようと思った理由
・鼻からスイカレベルの痛みをわざわざ体験する必要性を感じない。
・出産日を予定でき、仕事の調整がしやすい。
・体力が温存できて、産後の回復が楽。
・計画上38週で産むので、胎児が大きくなりすぎず母体負担が少ない。

病院を探した基準

同じ無痛分娩でも「自然に来る陣痛を待ってから麻酔を入れます」が基本で、特に健康上の理由なく計画無痛分娩してくれる病院はそんなに多く無いんですよね。なので、ネットで色々な病院の評判をみつつ、リサーチして病院を決めました。

にんとま 2

病院を選んだ基準
・計画無痛分娩に対して肯定的な病院(病院の方針によっては「無痛分娩は可能だけど極力自然分娩を推奨」しているところも多く、方針が違うと自分の希望を素直に伝えづらいと思った)
・家からの距離(遠いと通うのがめんどい、緊急時に不安)
・ある程度高くてもいいので施設が綺麗で体制が整っている

結果的に家からそこそこ近い、昨年できたばかりの新しいクリニックにお世話になることになりました。

計画無痛分娩を実行するために心がけたこと

私の選択したのは産科のみのクリニックで、ハイリスク妊娠(※)に対応していません。なので、胎盤位置・病気や体重超過などによっては受け入れNGで転院させられてしまいます。
せっかく調べて予約したのに転院するのは悲しいので、できるだけ決めたところで産めるよう体調管理を徹底しました。(が、体重管理は結構しんどかった。臨月入ったら水飲んでも増える感じだった…)
※ハイリスク妊娠:母体や胎児に健康上の問題があり、リスクを伴う可能性のある妊娠

画像5

計画無痛分娩するために心がけてたこと
・食事管理と体重管理
・漢方、サプリなど安産に効きそうなものを摂取(実際に効いたのかは謎)
・ウォーキング、ヨガなどの運動

入院日(出産日前日)

計画分娩の準備として入院。特に初産の場合、出産当日いきなり促進剤点滴を始めても陣痛が来ない可能性が大きい。なので、前もってバルーンを入れて子宮口を開いたり、錠剤の促進剤を飲んで陣痛を少し誘発したりと、出産に向けて準備のため前日入りしました。

画像6

画像2

基本的に硬膜外麻酔が思ったより痛い以外には問題なく、いよいよ明日には赤ちゃんに会えるのか…!とドキドキしながら就寝しました。ただ、背中のチューブが気になってそんなに熟睡はできず。そりゃ腕と背中に針入れたまま寝たこととか人生において無いので仕方ないよな…

入院日(出産日前日)
13:00 入院
14:00 バルーン挿入
15:00 点滴用の針と硬膜外麻酔用の針を刺す
15:00〜20:00 陣痛促進剤(錠剤)を1時間に1錠ずつ服用
22:00 就寝

出産当日

あまり眠れず5時起きでLDR(分娩室)へ。早速促進剤の点滴を始めました。と、この時点ですぐに麻酔を入れ始めたので驚き。なんだかんだ「少しは我慢して陣痛の痛みを経験したほうがいいのでは…?」と密かに思っていた私ですが、先生に質問するとこの回答。

にんとま

個人的に「あ、この病院選んでよかったなー」と思った瞬間第1位でした。「陣痛を経験してこそ」「痛みを感じないとお産が進まない」的な事をよく言われる中で「痛くないほうがいいじゃん、無痛なんだし」みたいなあっけらかんとした先生の言葉に、精神的にかなり助けられました。

しかし初産なので本当にうまくいくのか心配だったものの、促進剤投与開始から4時間後の午前9:00、少しずつ陣痛がついてきました。痛みを感じないので「本当にこのまま産めるのか…?」と不安で、「陣痛の間隔よ〜短くなれ〜!」とひたすら心の中で祈りながら寝っ転がってました。(この間、本当にただただ暇だったので、分娩台の上でHearthStoneしたり漫画描いたりしてました。)

画像4

ただ、子宮口が5cmほど開いた12:00頃、右半身の麻酔があんまり効いてないことが発覚。チューブの位置を変えてもらって事無きを得たのですが、ここで図らずも1時間ほど陣痛を経験しました。経験した感想としては

にんとま

こうしている間にも子宮口の開き具合を確認するために先生が手を突っ込んでグリグリするなどの診察が入り、「これ…麻酔なしでやらなくて本当に良かった…!」と無痛分娩を選択した自分にひたすら感謝してました。

そして16:00頃、陣痛がついてきていよいよお産開始。この時点でも全く痛くなく、ただただ「やっと産める…(待ち疲れた)」という安堵でいっぱいでした。自分が経験するまでは、「お産=いきむ作業」というイメージが強かったのですが、実際はそこに至るまでの時間が遥かに長いんですよね。その代わり、お産が始まったらわずか45分でスポーンと出てきてお産完了となりました。

画像11

出産当日
05:30 バルーン外す、点滴陣痛促進剤開始、麻酔開始
09:00 少しずつ陣痛が付き始める
12:00 右側の麻酔が効いてないことが発覚、1時間ほど陣痛を経験
15:00 子宮口8cmくらいまで開く
16:00 お産開始
16:45 出産

術後

というわけで、無事出産を終えた私。とにかく「やってやったぜ感」と「人間って凄いという感動」とともに「思ってたのより10倍は楽だったし、楽しかったな!」という感想が残りました。無痛分娩がうまくいったおかげで、本当に病院と先生・助産師の方々に感謝感謝です。

画像11

無痛分娩についての賛否はあると思いますし、そもそも適応する人しない人がいると思うのですが、個人的には本当に無痛分娩を選んでよかったなと思います。ほとんど痛みを感じることなく、立ち会ってもらった夫とも楽しく会話をしつつ、産まれてきた子供に万全の体調で会えたことで、お産は「ひたすら楽しかった思い出」になりました。

私が妊娠中に絵日記を書いたりこのレポを書こうと思ったのは、そもそも妊娠や出産に対して「痛い・苦しい・大変・みたいなネガティブな話が多すぎないか??」と思ったのがきっかけです。

もちろんそういう側面もあるのですが、それ以上に妊娠も出産も楽しいし、エンタテイメントだし、ワクワクするものだし、楽しんでやっていいものだよってことをこれから出産を考えている人に伝えたかった。

この体験レポがこれから出産する人、妊娠を考えている人にとって何かの役に立つといいなあ。今後は育児レポも書いていくので、よければトマティのアカウントもフォローしてください🍅

※この記事は私個人の体験を綴ったものであり、分娩方法・思想などを他の方に押し付けるものではありません。今後無痛分娩を検討している方の何かしらの参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?