身罷ることを吉として
身罷ることを吉として、
赤い、赤い掌を空に透かす。
今、ペースメーカーは凪いでいて大衡の原にぐでんと転がるばかり。
身罷ることを吉として、
青い、青い唇を鏡に映す。
今、私の足先は冷えていて、如月の北上川に鎮むばかり。
僕らは喜び、悲しみ、眠くなり、倒れる。
私達は愉悦を愁傷し、寝被り、事切れる。
homeostasisから浮いたり沈んだり
弛張を繰り返して、寛大に厳格に生きている。
生まれて落ちて、死んでゆく。
九想図に切り取らなくても、なんとなく、なんとなく。
I was born,
I was born by you.
蜉蝣のアナロジー。
刹那げだね。
生きとし生けるものの繋ぐカリキュラムは。
淋しいね。
肉塊の仮暮らしは。
身罷ることを吉として
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