見出し画像

1年前の約束、【命の授業】のご協力をお願いします。

私は去年、
ひとりの学生さんと出会いました。

そして彼に、1つの『お願い』をされました。

僕が教員になったら、授業をしてくれませんか?

そして私は今、彼とした約束を果たすため、
皆さまに『命の授業』実現のお力添えをいただきたく、この記事を書いています。

最後まで目を通していただけると幸いです。

自己紹介

本題に入る前に、自己紹介をさせてください。

はじめまして。
家畜写真家Artistのタキミアカリと申します。
北海道生まれ育ち、北海道札幌市在住です。

活動のコンセプトは
『いただきます』を世界共通語へ。

ニュージーランドでのファームステイで直面した『子牛の安楽死』に衝撃を受け、家畜動物たちの命、生きている証を写真に残しています。

活動を始めてから5年、数々の写真展やトークイベント、小学校での授業や、フォトブック寄贈などに取り組んできました。


教員のたまご、学生との出会い

当時、学生だった平栗さんとの出会いは、写真展でした。

会場には写真のほか、私がオススメの本も展示しており、そこにあった「食堂かたつむり」の話題で意気投合。

会場でしばらく、家畜の命について語り合った後、
平栗さんから

僕が教員になったら、授業をしてくれませんか?

とお願いをされました。

1年以上経った今でも、
当時のキラキラと輝き、強い意志をもった目を
忘れることができません。


そして、今年の6月。
晴れて教員となった平栗先生から、1通のメールが届きました。

私、長野県須坂創成高等学校の平栗裕大と申します。
当時は酪農学園大学の4年生でしたが、昨年の教員採用試験で長野県から採用をいただき、4月より須坂創成高校で勤務しています。

本校は畜産科のない学校であり、また私の担当する学科は食品科学科であるため、生徒たちは家畜に触れたことがありません。
しかし食品に関する授業が多くあるため、命の大切さ、食べることの素晴らしさや責任を、卒業まで教え続けていきたいと考えています。

そのような中で、様々な場所で多くの方と出会い、豊富な経験をお持ちの瀧見さんに、家畜や命、食事のすばらしさや尊さをご講義していただきたく、連絡させていただきました。
御一考いただけたらと思います。

平栗先生のメールから一部抜粋


社会人1年目にして、自ら動いて連絡をくれた、平栗先生の熱意と行動力。

1度しか会ったことはありませんが、
平栗先生のような人が、教育業界には必要だと感じました。

その姿勢から、
どうにか『命の授業』を実現させたいと思い、
力になりたい一心で、返信をしました。

『はい、もちろんです』


命の授業で伝えたいこと

『命の授業』を通じて、生徒たちにお話できることは、私の体験談だと思います。

・半自給自足の生活

初めてのファーム生活は、ニュージーランドでした。
牧場内で『命』を頂戴したニワトリやヒツジ、自分たちで収穫した野菜、果物がテーブルに並び、日本の都会とは、かけ離れた生活を送りました。

搾りたての生乳は、生ぬるい。
羊肉には、骨があり、足もある。
産みたての卵は、温かい。

五感で感じることで、これまで意識して来なかった食べ物が『物』から『命』に変わり、特別に感じる日々でした。

・子牛の安楽死

ニュージーランドの最後の牧場では、子牛の安楽死に直面しました。
夜の雨のなか、早産で生まれてきた子牛は、母牛に育児放棄をされていました。
私たちが発見したときには、すでに経済動物として使命を全うすることが出来ない、と判断されて安楽死となりました。

『この数時間の命は、何のためにあったのか』

それを考え尽くした結果、私に命を教えるためだったと自答しました。
当時、忘れまいと書き留めた文章がこちらです。

牛さんたちに今日も異常がないか、
赤ちゃんが生まれていないかを確認をしに、丘の上の放牧地までわたしたちが行くと、そこには1頭の子牛が生まれていました。

彼女はおそらく、前の夜に生まれていたのでしょう。
気温も低い雨の中、早産で体も小さく、お母さんはどこかへ行ってしまい、一人ぼっちで動けずにいました。
私たちが見つけた頃にはとても衰弱していました。

でも、彼女はまだしっかりと生きていました。
私は、彼女が寒そうにしていたので、腕でしっかりと抱いて温めていました。
少しすれば、元気になってくれるだろうと思っていたからです。

ニュージーランドでは、動物に助かる見込みがないと判断された時、できるだけ早く天国へ送ってあげなければなりません。

「助からないのに生かしておくと、その子は死ぬまで苦しまないといけないから」
という動物福祉の考え方が理由です。

この理由により、その子は発見から1時間足らずにもかかわらず射殺されることになりました。

確かに、彼女は私の腕の中で必死に生きていました。
当時の私には受け入れられませんでした。
私は、「彼女を生かしておくことはできないのか」と何度も尋ねましたが、判断が変わることはありませんでした。

その後微かに銃声の音が聞こえ、しばらくの間涙が止まりませんでした。
彼女はお母さんから大切な「いのち」をもらって、必死に生きていました。
私は救ってあげたかった。

正解はわかりません。
産業動物の難しさを感じました。

「いのち」の大切さを教えてくれてありがとう。
たった数時間の「いのち」だったけれど、彼女は私にたくさんのことを教えてくれました。
天国でお幸せに。

・ニワトリの屠殺体験

日本に帰国後は、ニワトリの屠殺を経験しました。
鶏舎に何羽もいる中から、自らの手で『命』をいただくニワトリを捕まえます。

ナタを振り下ろす時、
小さな身体から体温を感じ、ニワトリは静かに目を瞑っていました。

その日は、ニワトリの命が、わたしの命を繋げてくれました。

生きることは、命をいただくこと。

これらを通じて、生きることの本質を感じ、私の人生を大きく変えました。

今回の授業では、私が感じた『命』を、生徒たちにお話ししたいと思っています。


クラウドファンディングに挑戦

しかしながら、授業を開催するにあたって、学校としての予算は殆どなく、日当はもちろん、北海道〜長野県の旅費が出ないのが現状です。

そのような理由から、
オンラインでの講演も検討はしましたが

「全額負担してでも良いから、現地で開催して欲しい」

という先生の強い気持ちと、

「リアルで対話がしたい」という私の意向で、現地開催という結論に至りました。


そこで今回『命の授業』の実現にあたって、クラウドファンディングで資金を募りたいと思っています。

わたしは過去に一度だけ、クラウドファンディングに挑戦したことがあります。

当時は、写真家の活動をスタートしたばかりの頃。
一か八かで独立した私を、助けてくださったのは「支援してくれた方々」でした。

今思えば、全く知らない牧場にメッセージを送ったり、Facebookのグループに呼びかけたりと、正直「やりすぎた」と思うくらいです。

しかし、そんな私を多くの人が受け入れ、暖かい支援をいただきました。

「支援しました」の通知が届くたびに、その1つ1つが、わたしには“活動を応援しているメッセージ”に聞こえました。

当時のプロジェクトのゴールである動画は、宝物です。

動画はこちら


前置きが長くなりましたが、

今回も、平栗先生の想いや、この取り組みを応援して下さる、暖かい方々に助けていただきたい。

そして何より、生徒たちが『命』に触れる機会を作りたい。

そんな想いで、
この度、クラウドファンディングで支援を募らせていただきたいと思います。


クラウドファンディングにあたって、
平栗先生から、メッセージをいただきました。
ぜひ、ご覧ください。

私、長野県で高校教師を務めている平栗と申します。
農業高校へ入学して以降、授業や実習、研修などをとおして、私たちの日常は命との関わりそのものだと実感しました。

私達の人生は、家畜に限らず多くの動植物の人生のうえに成り立っています。彼らには彼らの人生があり、彼ら自身の幸せのために生きるべきでした。
しかし私達の多くは彼らの命をもって生を豊かにしています。
だからこそ、私達は彼らの命を「いただいている」という認識を強く持ち、常に感謝し続けなければなりません。

瀧見さんとの出会いは昨年8月でした。
家畜が大好きな私は、かねてより瀧見さんの大ファンであり、写真展へお邪魔した際にお話をさせていただきました。
「命」に対する熱い想いを語り合い、いつか授業にお呼びしたいと、勝手ながら約束をしました。

現在私が勤める高校には、家畜がいません。
生徒が命に触れる機会がなく、食のありがたみや尊さを実感する機会が少ないと感じています。

「命に学び、心を育む」

農業科の持つ最大の魅力だと私は考えています。
多くの命と出会い、向き合っておられる瀧見さんの貴重な講演をいただくことは、家畜のいない本校の生徒にとって、これ以上ない学びとなります。

高校生は非常に豊かな感性を持っています。
家畜写真家という唯一無二の講師を迎えることによって、生徒の人生をより豊かに、そして日常に感謝があふれるよう、お力添えをよろしくお願いいたします。

平栗裕大

直筆メッセージ


支援方法

この度、支援を募るに際し、CAMPFIREなどのプラットフォームは使わず、自身のオンラインショップで行いたいと思っています。

『商品』が“リターン”となり、『商品の購入』が“支援”となります。

今回は、平栗先生の母校である酪農学園大学をはじめ、北海道で撮影した写真で、フォトブックを制作しました。

フォトブック&ポストカード5枚セットを商品(リターン)として販売し、この売上の一部を、支援金として、授業に掛かる経費に使いたいと思っています。


目標は、100セット。
この目標を掲げるのには、相当な勇気が必要でした。

私の頭によぎった言葉は、

「無理かもしれない」

しかし、
この想いがどこまで届くのか、挑戦してみたい気持ちが強いです。


ご支援方法は、上記に掲載のフォトブック&ポストカード5枚セットの購入となります。

募集期間は、9.16(金) 〜 10.2(日)23:59です。
商品の発送は、10/17(月)以降で順次発送とさせていただきます。

支援期間終了日の翌日、10/3(月)に『命の授業』を開催する予定です。
『命の授業』の進捗や、結果に関してましては、家畜写真家ArtistタキミアカリのInstagramにて、ご報告させていただきたいと思います。

よろしくお願い致します。


終わりに

最後までお付き合いいただき、有難うございます。

平栗先生は、このクラウドファンディングにあたって、「出来ることは何でもやります」とおっしゃってくれました。
その一言がいま、私の手を動かしています。


平栗先生を応援してくれる方、
『命の授業』に賛同していただける方、
酪農学園大学のOB、OGの皆さま、
北海道、長野県在住の方、
教職員の方、
全国のお母さま、お父さま、

そして、
私をいつも応援してくれている皆さま、

ご支援、拡散のご協力をよろしくお願い致します。


9/21 【お礼】次の目標に向けて

おかげさまで、目標の100セットを早くも達成することができました。
皆さまのご協力、有難うございます!!

この度、平栗先生と相談をして、更なる目標を設定いたしました。
次の目標は、200セット。

長野県内で写真展・トークライブを開催し、
第2回『命の授業』を開催します!!

次の目標の詳しい内容は、別途noteを書いたので、下記をご覧ください。
引き続き、皆さまのご協力をお願いいたします。

▼次の目標に関して


9/22 『命の授業』参加権

ご支援いただいた方からの声が多かった、『命の授業』への参加希望。
その声にお応えして、支援者限定で動画公開が決定しました!!

学校から動画撮影の許可が降りましたので、商品発送と同時に『命の授業』が視聴できる限定公開URLをお送りさせていただきます。

今後の『命の授業』の向上のため、皆さまからのご意見を頂きたく思っています。

セカンドゴールまで、残り90セット。
引き続き、よろしくお願いいたします!!!


9/25 残り1週間

プロジェクトの残り日数が、1週間となりました。
現在、114名、127セットのご支援をいただいております。

セカンドゴールの200セットまで、
残り、73セット。

なかなか厳しい目標ですが、最後まで諦めず、全力を尽くしたいと思います。引き続き、よろしくお願いいたします。

10/1 セカンドゴール達成

皆様のおかげで、一足早くセカンドゴールである200セットの目標に到達することができました!!!!
ご協力、ありがとうございます!!!

これにより、10/3『命の授業』に加え、第2回『命の授業』開催、写真展、トークライブの開催を長野県内で行いたいと思います!

引き続き、よろしくお願い致します。


家畜写真家Artist タキミアカリ

【クラウドファンディング詳細】
支援方法
フォトブック&ポストカード5枚セットの購入
募集期間:2022.9.16(金)18:00 〜 2022.10.2(日)23:59
※商品の発送は、10/17(月)以降で順次発送

▼支援はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?