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事故物件の捉え方

人が死んだ家には住みたくない。
誰もが思います。

人が死んだならそう伝える、そういう規則みたいなものが不動産屋にはあります。
しかしそれは死んだ側です。

例えば、マンションの一室で人が殺されました。
被害者の住んでいた部屋は事故物件となります。
でも、殺した犯人の住んでいた部屋は事故物件となりません。

犯人の住んでいた部屋の方が住みたくないですよね?

良い部屋が二つあって、その部屋は人が殺された部屋と人を殺した奴の部屋。
しかし、表向きは事故物件とそうでない普通の物件。
そうでない普通の物件を選びますよね?
ただその部屋は人を殺した奴の部屋です。

これは何で言わなくてもいいのでしょうか?

気分はイヤだけど、人が死んだわけじゃなく霊的現象が起こるわけじゃないから言わなくてもいいよね?ということなのでしょうか?

その場所で人が死んだかどうかということなんでしょうか?

では、死にそうになったはどうなんでしょう?
その部屋で刺されたんだけど、何とか助かった場合。
この場合は言わなくてもいいのでしょうか?
「この部屋は人が死にかけたことがあります」と言わなくてもいいのでしょうか?

では、その部屋で刺されて、何とか這い出て、道で死んだ場合。
部屋では死んでないので言わなくてもいいのでしょうか?
僕が不動産屋だったら、不謹慎ですけど、ラッキーって思います。
よく頑張って外に出たと思います。

そうなってくると、グレーな事故物件は山ほどあるんだろうなと思います。
今自分の住んでいる部屋もグレーな事故物件かもしれません。

そもそも、何で人が死んだことだけ伝えなくてはいけないのでしょうか?
イヤな気分がするから。
しかしそれだと、殺人犯が住んでいた部屋も伝えないと辻褄が合いません。
そうなると理由は、霊的現象でトラブルが起きるからということです。
ということは、霊の存在を認めている規則ということになるのでしょうか?

なかなかすごい規則です。

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