鏡餅の上に置くのはミカンじゃない。風習はダジャレです。
あけましておめでとうございます。
みなさん、鏡餅の上にみかんを置きましたでしょうか?
本当は鏡餅の上に置くのはみかんではありません。
橙(だいだい)です。
橙とみかんは見た目が似ていますが、実は違う果物です。
橙は皮も実も固くて酸っぱいので、そのまま食べることはほとんどありません。ポン酢やマーマレードなどに加工して使います。
みかんは皮も実も柔らかくて甘いので、そのまま食べたり、ジュースやスイーツに使ったりします。
ではなぜ、鏡餅の上に置くのはみかんじゃダメなのか?
鏡餅の上に橙を置く理由は、その家が繁栄し代々(だいだい)続くようにという願いからです。
このダジャレのために橙じゃなきゃダメなのです。
このダジャレのためにあまり売っていない、手に入りにくい橙じゃなきゃダメなのです。
みかんだったら、その家の繁栄が未完になってしまいます。
風習というのは恐ろしいですね。
昔のどっかのおやじが鏡餅の上に橙を乗せて「これ代々繁栄しますようにってどうだ?」
母「やだ、お父さん何言ってるのー」
娘「きしょっ」
そんな些細なことが今は大々(だいだい)的に行われているかもしれないのです。
でもダジャレなので、本当にその可能性はあります。
ひょっとしたら風習なんてそんなものかもしれません。
今からだって勝手に作ったら、今後、橙みたいにそうなっていくかもしれません。
そんなわけで風習を作りましょう。
〇おせちの昆布巻きを鼓舞しながら食べると良い。
「もっとぎゅっと巻け!」と言いながら食べる。
〇お雑煮の餅を象似にするとその一年、体が丈夫。
餅を柔らかくして象の形にする。
〇お賽銭を投げるとき、お金に「再見(ザイチェン)」「さようなら」と言って投げると将来、何倍にもなって返ってくる。
もう異文化だけど。
数年後からこのことが風習になっているかもしれません。
昆布巻きを「もっとぎゅっと巻け!」と言いつつ、大の大人が真面目に子供に教えながら食べているかもしれません。
それくらい鏡餅の上には橙を置くという真面目な風習もバカバカしいことかもしれません。
伝統やら風習やら、そんなもんです。
どうだっていいです。
そんなことより今を生きましょう。
今年のおみくじに「過去は気にせずに」と書いてありましたので。
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