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市場へ行こう

私のりんごは主に市場と個別販売で出荷しています。現在はほぼ市場行きとなっており、今回は市場と農家の関係ついて紹介していきます。


青森県津軽地方でりんごを出荷できる市場は、弘前中央青果(弘果)・津軽りんご市場・五所川原中央青果(中果)の3つ。
弘果は株式会社で、津軽りんご市場は弘果のグループ企業、中果は五所川原市の公設市場となっており、そもそもの成り立ちが異なります。
私が出荷しているのは畑と同じ板柳町にある津軽りんご市場です。

津軽りんご市場は平成6年8月4日に開場した全国初のりんご専門の卸売市場で、令和4年産の取扱数は約236万7000箱と多くのりんごが取引されています。

津軽りんご市場の全景
※板柳町商工会企業情報より

そもそも市場は、生産者と卸売業者の取引の仲介役をしています。農家が業者に大量の農産物を直接取引するのは手間と時間がかかって大変なので、代わりに市場が取引を担ってくれるというわけです。
農家は市場までりんごを運んで、卸売業者が買い付けた価格から手数料が引かれた分を受け取っています。


私は出荷する前に市場に行って同じ品種の価格傾向を確かめた上でいつ出荷するかを決めたり、競りにかけられた後の価格と周りとの比較をしたりしています。
市場の動向=業者の動向なので、こまめにチェックしていくとそのクセが分かってくるんだそう。私はまだまだその域には程遠いので通い続けます。

等級ごとに伝票がついて、
価格と業者No.が書かれます。


競りの勢いはその場で見ると圧倒されます。最初は何を言っているのか全く理解できません(苦笑)。慣れると価格の部分だけは聞き取れるようになりました。

競り中の様子
競り落としていくスピードがすごく速い!


市場は生産者だけでなく一般の方も入れます。市場開放デーや、夏には盆踊りなんかもやっているのでまずはイベント時が行きやすいと思います。農産物がどうやって売られていくのかを知ると、普段スーパーなどで売られているものの価格について考えるきっかけになるかも👀
ぜひ見に行ってみてください。