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雑草考

りんご畑の地面は草に覆われています。
それを「雑草」と一括りにしてしまえばなんだか要らないものみたいな印象を受けますが、よく観察してみると何十種類もの植物があるんです。


今春に新植した畑で最近、やたらと群生している雑草がありまして。何ていう植物だろうなとGoogle画像検索してみたら「メヒシバ」という名前でした。

これがメヒシバ

見た目は稲に似ていて、漢字だと「雌日芝」と書きます。
イネ科の植物で、夏になると爆発的に広がるんだそうです。
根は細かく横に横にのびていき、しかもアレロパシーというホルモンで他の植物の成長を抑制するので、気づけばメヒシバだらけという状態になります。

発生条件は乾燥していて日当たりが良いこと。ちょうど新植した畑がピッタリ条件にはまっているので群生してしまったと考えられます。

他の雑草はあまり伸びていませんが、メヒシバがのびのびしているので草刈出動。
刈りごたえがありました。

りんご畑の雑草については役に立つ種類もあって、根につく菌で土を良くしてくれる効果があります。草生栽培といって良い雑草を生やすことが推奨されています(詳しくはまた別の投稿で)。


そういえば、現在(2023.9)のNHK朝ドラの『らんまん』の主人公・牧野富太郎氏は「雑草という草はない」との言葉を残していますね。
一つ一つに目を向けてみれば、確かに個性があって調べると面白い。私は就農してから、気になった雑草は写真を撮って調べるようにしています。

農業と雑草は切っても切れない関係なので、上手く付き合っていければいいなと思います。