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魔法仕掛けのルーナ

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アカネが連載中の「魔法仕掛けのルーナ」シリーズをまとめるマガジンです。
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#異世界物語

【連載】訪問者6(魔法仕掛けのルーナ24)

(このシリーズがまとまっているマガジンはこちら) 「ごめんなさい……」  おずおずと言い…

【連載】訪問者3(魔法仕掛けのルーナ21)

 アレクは控えめにあたりを見回した。  通りから向かって正面、右側に戸があった。その他の…

【連載】 訪問者2(魔法仕掛けのルーナ20)

 脇道に足を踏み入れたのは、ちょうどアレクが二つ目のサンドイッチを食べ終わった頃だった。…

【連載】 魔法使いの街6(魔法仕掛けのルーナ18)

「ところで君、前にどこかで会ったかな?」  男が顔を近付けてきた。彼は顎に手をやり、目を…

【連載】 魔法使いの街5(魔法仕掛けのルーナ17)

 攻撃が止んだ。  ダランが手を下ろし、声がした方に訝しげな視線を送る。その顔がさも不快…

【連載】 魔法使いの街3(魔法仕掛けのルーナ15)

 走りに走って、ようやく目指していた場所に辿り着いた時、アレクは疲労困憊といった様子だっ…

【連載】 魔法使いの街2(魔法仕掛けのルーナ14)

 アレクは戸惑っていた。  黒髪を短く切り揃えた中肉中背の若者である。彼の深い緑色の瞳が、不安そうに揺れている。  いくつもの馬車を乗り継いでやっとたどり着いた都《みやこ》は見知らぬものに溢れていて、とても故郷と地続きとは思えなかった。  まず、街路を行く人の量が違う。実家で飼っている羊よりも多そうだ。加えて彼らの服装の華やかなこと! 結婚式でもあるのだろうか? だとすればこの人通りもある程度は納得がいく。  アレクは慣れない人混みに揉まれている間、そんなことを考えていた。

【連載】 魔法使いの街1(魔法仕掛けのルーナ13)

 フリードは、辺境で羊飼いを営むシアン家の第一子として生まれた。  彼は純朴で優しい両親…

【連載】 ジョージ・ホーネット6(魔法仕掛けのルーナ12)

「あんたいい加減、私とフリード以外ともちゃんと付き合いなさい。いい歳なんだから」  フリ…

【連載】 ジョージ・ホーネット4(魔法仕掛けのルーナ10)

「見ればわかるでしょう」 「わからないから聞いてるんだよ」  ヴィヴィアンはキョトンとして…

【連載】 ジョージ・ホーネット3(魔法仕掛けのルーナ9)

「オーケイ、今日も起動試験だね」  俺は手のひらの上の鉱石を——小石といった方がしっくり…

【連載】 ジョージ・ホーネット2(魔法仕掛けのルーナ8)

 陽が昇り賑わい始めた通りを一つ一つ、通り抜けて行く。  雑踏に包まれるのは嫌いではない…

【連載】 ジョージ・ホーネット1(魔法仕掛けのルーナ7)

 君の友人は何人いる?  俺は二人だ。  羨ましいだろ? 分けてあげないよ。  寝起きはい…

【連載】 フリード・シアン5(魔法仕掛けのルーナ6)

 研究所の小さな窓は、あっという間にてるてる坊主で埋め尽くされた。僕らは別の窓を求めて廊下に出た。 「おや?」  僕はすぐに異変に気付いた。  ルーナは立ち止まった僕にはお構いなしに、僕の脇をすり抜け、廊下の窓の前でいそいそとてるてる坊主を取り出している。  僕は別の窓の前に立ち、思い切ってそれを開け放ってみた。  冷たい、湿った空気が頬を撫でながら入ってくる。同時にしとしとと静かな音が聞こえてきた。  先ほどここを通った時はもっと大きな音を立てて、激しい雨が降っていた。それ