はみがきバス
こんにちは!
歯磨きがテーマの絵本はたくさんあります。楽しく歯磨きできたらいいけど、なかなかそうはいきませんね。うちも苦戦しました。(今も・・・)
ばいきん目線で書いてみたら、絵がないことで、若干ホラーになりました。
このおはなしをしたら歯磨きするようになった!というお子さんがいたら、
ぜひ、ご一報ください。
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「バスが~発車いたします。ご乗車のかたはぁ~お急ぎください。」
はみがきバスがやってきました。
ばいきんたちが不思議そうに集まってきました。
「はみがきバスだって?どこに行くんだ?」
「こいつはイチゴのにおいがするぞ!きっとおいしいとこに連れてってくれるに違いない!」
ばいきんたちはそう言って、はみがきバスに乗り込みました。
「発車いたしまぁす。」
はみがきバスはシャカシャカと走り出しました。
「次は~、うえのは~、うえのは~。」
バスが停まると、別のばいきんたちが乗り込んできました。
「おい、このバスはどこ行きだ?」
「おいしいとこ行きに決まってるだろ!さあ早く座れよ!」
「発車いたしまぁす。」
はみがきバスはシャカシャカと走り出しました。
「次は~、おくのは~おくのは~。」
バスが停まると、また別のばいきんたちが乗り込んできました。
みんな終点の『おいしいとこ』に着くのが楽しみで、ワクワクしています。
「クッキーがあるバス停かな。」
「いやいや、アイスクリームのバス停だ!」
「チョコレート前に停まるんじゃないか?」
「次は~、はのうらがわ~はのうらがわ~。」
「川?こんなところに川があるのか。」
「きっとコーラの川だ!」
ばいきんたちは外の景色を見ながら遠足気分。
満員になったはみがきバスはシャカシャカと走ります。
「次は~、終点~、水道前~水道前~。」
ばいきんたちはぎょっとしました。
バスの外にはおいしそうなチョコレートもコーラの川もありません。
蛇口から水が滝のようにゴウゴウと流れ落ちています。
「この先~、大変揺れますので、しっかりおつかまりくださぁい。」
あたりはあっという間に大洪水。
ばいきんたちは溺れそうになりながら叫びました。
「おいしいとこはどこだ?!」
「ご乗車~ありがとうございましたぁ。お忘れ物のないよう、ご注意くださぁい。」
どこからか、はみがきバスのアナウンスが聞こえました。
「ぎゃぁあああああああ」
ばいきんたちは「ペッ!」と吐き出され、滝の先の渦に次々と流されて行きました。
「またのご利用~お待ちしておりまぁす。これより、はみがきバスは、車庫にはいりまぁす。本日は誠に~ありがとうございましたぁ。」
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p.s.はみがきバスのアナウンスはバスの運転手さんぽく読んでみてください。パパママの演技力にかかってます。
サポート頂けましたら、娘へ絵本を買おうと思います!オススメの絵本があったら教えて下さい!