おんなじだね

今回のおはなしは、自分のために書いたものなので、読み聞かせには不向きかもしれません。
子供には子供の世界があって、それは大人の世界とは全然違う価値観でできていて、大人がどうでもいいことも、こどもには、最重要課題だったり、緊急地震速報ぐらいだったりします。

大人の世界観でこどもを見ない。それを忘れないために。

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むぎちゃんの悲しいとき
お母さんが、夜、わたしの頭をなでてから、こっそりベットを出ていくとき。

まさしくんの悲しいとき
大きな犬がいる家の前をそろりそろりと通って、
吠えられなくてホッとした瞬間に、ワンッ!て吠えて、おしっこが出ちゃったとき。

かなえちゃんの悲しいとき
妹が私のおもちゃをとったのに、「お姉ちゃんだから貸しなさい」と言われて、貸したら妹がニヤニヤしてたとき。

ゆうとくんの悲しいとき
お母さんのお腹がどんどん大きくなっていて苦しそうなのに、「うれしいんだよ」って言うとき。

まなちゃんの悲しいとき
おばあちゃんに「たくさん食べる子の方が好きだなぁ」と言われたとき。

りくくんの悲しいとき
初めて会った子なのに、「お友達だから仲良く遊びなさい」って言われたとき。

悲しいこともあるよ。
楽しいこともあるよ。
嬉しいこともあるよ。
寂しいこともね。

お母さんもあるの?お父さんもあるの?

そっか。よかった。
おんなじだね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・end
『思ひ出ぽろぽろ』の、セリフにもありましたよね。
「あ、おんなじだ。」



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