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母が脳幹出血で倒れた話【翌日】

2020年2月24日

前日の夜に母が倒れているところを発見され、脳出血により意識不明のまま余命1週間余りと宣告された。

明け方前に家に帰り、3時間くらい寝ただろうか。
頭がくらくらする。吐き気が酷い。早朝から胃液を吐き続ける。
8時過ぎ頃にパートナーに連絡すると、今から準備してこちらへ向かってくれるという。

頭の中は、今まさに母が死ぬかもしれない瞬間であるという不安と、寂しさと、金銭面の心配でとにかくごちゃごちゃだった。お金は、どうせあてにならないとは思いつつ最悪疎遠にしていた父親に頼むしかないと考えていた。父からは、母が生きてる間の残された時間を自分が悔いのないように過ごすこと、死亡後の口座凍結などに備え預金は引き出しておくようにとアドバイスのメッセージが来ていた。
なんて現実的な人なんだ。と思うと同時に、確実に私も彼の血を引いているんだと気付かされた。

それとあとひとつ。昨日病院での医師からの病状説明・手術有無の決断、EICUへの入室許可など、「法的な家族」と「他人」の明らかな線引きにとても驚いた。もちろん理解も納得も出来るのだが、それで露骨に対応が変わってしまう。自分あるいは大切な人が大変な事態になった時に、横で支えられる立場かどうかはこんなことで決まってしまうのか。

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