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おすそわけ日記 169「誕生祝いアゲイン」

今年の自分の誕生日は、「祝いきった!」と云う達成感がなく。

それと云うのも、新橋 小川軒のショートケーキを買えなかったから。

苺不足のせいで、ホールのショートケーキどころか、カットした物さえ売られておらず。


それが、今頃になって、苺入荷で店頭に復活。

一ヶ月前の私の誕生日の頃だけ買えなかったという悔しさに、思わず、苺農家に嫁いだ友人に詰め寄ってしまった。

「世間的にはクリスマスがメインだから。」

仰る通りですよ、そりゃあ、イエス様のお誕生日の方がワールドワイドですよ。

私だって、クリスマスは大好きだよ、四季を問わずにクリスマスソングを聞いてるし、カラオケで最初に歌うのは『もろびとこぞりて』だし。

でもさ、「誕生日に新橋 小川軒のショートケーキをホールで食べる」のは、数年来の私の憧れなんだよー!


結局、誕生日には、WESTのバタークリームケーキをホールで頼んで、それはそれで美味しかったのだが。

「今、一番食べたい物は別にある。」と云うモヤモヤを抱えたまま、一ヶ月経過。

夕方頃になると、「小川軒のショートケーキが食べたかったんだ〜!」と延々愚痴る私に、母、キレる。

「もう、頼めばいいじゃん!誕生日一ヶ月遅れで!」

あ、それね、それいいんじゃない。


そんなわけで、今日、今年二度目の誕生日を祝うことになった次第。

私の大好きな児童文学『くまのパディントン 』で、くまには二回誕生日があるって、書いてあったもんね。

私も、くまさんとおんなじ〜。

昨日、腰を痛めたにも関わらず、今日、ケーキ受け取りに出かけた私、崇めよかし。

お待ちかねのケーキがこちら。

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わ〜、思ってたより、大きいわ〜。

このプレートのメッセージ、勿論、予約の電話の際にお店の人にきっちり伝えましたともさ!

「愛は漢字でお願いできますか?」「愛してるとあかねの間にハートも入れられますか?」

以前、メッセージプレートに「LOVE」と頼んで驚かれた所から、また一歩、自分が進んだ気がする。


蝋燭立てて、母とバースデーソングを歌う。

これは、自分から自分への「おめでとう」で「ありがとう」で「愛してる」なのだ。

私もだけど、お母さんもね、自分に向かって歌ってねと言って、私たちは私たちを言祝ぐ。


ショートケーキ、生クリームの舌触りが滑らかで軽くて、スポンジがふわふわで、スイスイと箸ならぬフォークが進む。

ケーキがずれないように下に金具が刺してあることが多いけど、ここは、スポンジの下に焼き菓子の生地を敷いていて。

「このクッキーみたいなとこ、レーズンウィッチの生地じゃない!?」と母と二人で大興奮。

シンプルなのに、美味しさ、底知れない。

母と二人で食べ切ってしまい、後味ももたれずに大満足。


「誕生日が一年に二度あるのは、いいね。」と言う私に、母が「毎月でもいいんじゃない?」

今日の教訓は「一番欲しいものに正直でいよう」のつもりだったが「毎月、祝おう、誕生日」ってことで。

来月も私は祝っているのだろうか。


【今日の一枚】新橋に行くと、決め事のように狸の写真を撮ってくる私。クリスマス仕様なんだけど、サンタの帽子を被ってる部分が頭じゃなくて笠で、後光みたいだなぁと思いました。そうそう、来月の誕生日の前にクリスマスケーキが買えたら僥倖。予約はしていないので、当日分があることを祈るのです。

【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめいたことを投稿する企画をはじめました。日常のよろこびをみんなでシェアしあって、笑顔が増えたら嬉しいです。

今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。