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おすそわけ日記 261「一線を越えた瞬間」

今日、私は一線を越えた。

一線の線引きは、人それぞれだろう。

私の一線は、以下の写真をご覧頂きたい。


「これ、ゲームグッズのお店で買いました」

昨日から始まった、推しゲームのグッズ販売。

抽選入場に当たり、わざわざ池袋まで足を運び、気付いたら一万円近く買いこんでいた。

栞とポストカードが、中身のわからないブラインド仕様だったもので。

二千円位、多めに使ってしまった。


「さて、ここで問題です。

 私の一線とは、どこで引かれているのでしょう」


使った金額?

余分に物を買ったこと?

もっと、根本的な所で、ゲームのグッズを買い込んだこと?


「正解は、ぬいぐるみを買ったことです」


そう、我が家には私が作ったハラゴメカエルのけろ達がいる。

もう、二十年以上、家族として一緒に暮らしている。

そこに、新たなぬいぐるみを買うなんて。

これが大奥だったら、将軍のご寵愛が他所に移ってしまった位の大事件である。


そんなわけで、ぬいぐるみを買う時は、ものすごく慎重。

なのだけれど。

なんていうのかなぁ、今日のは勢い?

推しのぬいぐるみ、可愛い!って、思っちゃったんだよね。

もう、縫製とかメタメタなのに。


家に帰り、ぬいぐるみを見た母が、ハッとした顔で「けろちゃん!」

大丈夫、けろとけろ吉あにさんは、推しに挨拶をしていました。

ぬいぐるみ同士、仲良くやってくれるようです。

普段、私がけろとあにさんの分の声を担当していますが

これ以上は声をあてられないので、推しは無言設定です。


ここまで書いて、ふと気づく。

私は人としての一線を、とっくに越えているのではなかろうか。

けろ作って、物語考えて、自分で声あてて、毎日一人三役を二十年以上。

それを当たり前のように受け入れてきた、母と亡き祖母。


我が家の日常とは。

そして、私の一線とは。



【今日の一枚】ハラゴメカエルのけろとけろ吉あにさん、二人で何か相談しているようです。今後の身の振り方かしら。

ハラゴメカエル (C) akane ohashi 1999-,2022

【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめいたことを投稿中。日常のよろこびをみんなでシェアしあって、笑顔が増えたら嬉しいです。

今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

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