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不登校 信じて待つことの大切さを実感した経験

こんにちは。発達障害・不登校専門カウンセラーの西村あかねです。

 今回は、私が経験したことをお伝えしたいと思います。
私は、中2、小6、小4の子どもがいます。それぞれに学校の苦手さがあり、なかなか教室に入れない子どもたちです。

 中2の娘は、小学校は別室登校で、教室にはほとんど入れませんでした。
中学校は、少しでも娘の負担を減らそうと、少人数の私立中学校を選択しました。

 私の中では、中学校でも教室に入れないかもしれないし、そうなると全く学校に行けなくなることも覚悟していました。

 しかし、ふたを開けると、私の心配をよそに、娘は、入学式の次の日こそ保健室に向かったのですが、その後はこれまででは考えられませんが、普通に教室に入って授業を受けることが出来たんです。

 私自身もまさかでした。

 信じられないような感覚と、やはり嬉しさもありました。時々休みはしたものの、考えられないくらい1年間で成長しました。

 1年が終わり、春休みに入るころに、担任の先生に1年間のお礼と、来年度のクラスの配慮をお願いしようかと考えました。

 しかし、1年間こんなにうまくいったのだから、大丈夫だろうと考え、あえて配慮をお願いしなかったのです。

 そうして、2年生の始業式がありました。

 娘は、意気消沈して帰宅しました。

 大好きだった担任の先生も変わり、唯一仲の良かった子ともクラスが別になり、かなり落ち込んだ様子でした。

 でも、1年生で上手くやれたのだから、2年生でも大丈夫だろうという私の勝手な思いがありました。

 4月は頑張って行ったものの、ゴールデンウイーク頃から、行けなくなりました。

 変化の苦手な娘、私がそのことを一番分かっていたはずなのに、なぜ、2年時のクラスへの配慮をお願いしなかったのだろうと、後悔しました。担任の先生にお願いしておけば、こんなことにはならなかったはずなのに。

 しかし、過ぎたことをいつまでも考えても仕方ないと思い直し、ここからは、娘の自分で乗り越える力を信じようと思いました。

 娘は、自分の行き場のない感情を私にぶつけました。私は、とてもきつかったですが、娘は私にしか感情をぶつける人がいなかったのでしょう。私にぶつけることで、自分の感情を整理しているようでした。

 学校に行かなくなったことは、小学校時代もたくさんあったので、慣れていましたが、1週間、2週間と動き出さない娘に、かなり不安を覚えている自分がいました。「いつから行くの?」何度この言葉が出そうになったか。

 しかし、学校に行くか行かないかは娘が決めることであって、私が押し付けることはできない。

 もう一度、初心に帰って、学校がすべてではない。娘が自分で問題を整理し、乗り越え、動き出すことを信じよう。そう考えました。

 そして、娘自身の力を信じ続けました。

 そうすると、最初は「絶対に学校なんか行かない!」と言っていた娘が、「明日行ってみようかな」などと前向きな言葉が聞かれるようになってきました。

 途中には、「学校行かないとだめでしょ?」「学校行かない私は嫌い?」などと、私の気持ちを試すような事を言ってきました。

 そこで、私がしたことは、とにかくブレない。「あなたが学校に行っても行かなくても、私はどちらでもよい。それはあなたが選ぶ事。行きたいと思うなら行って、行きたくないと思うなら行かなくていい」
 これを徹底して貫きました。

 時間はかかりましたが、一学期の終わりごろから、徐々に学校へ足が向くようになりました。

 しかし、帰ってくると、不平不満の言葉が出てきます。

 私は、娘の言葉を受け止めました。娘は、自分の気持ちを言葉にすることで、自分の気持ちを整理していました。

 こうして、1学期の最後の最後で、娘自身が今の環境を受け入れ、動き出したのです。

 娘を信じて待って良かった。心からそう思いました。

 待つことの大切さ、これを実感した1学期でした。

 今回のことで強く思ったのは、子どもは本来自分で困難を乗り越えていく強い力を持っているということです。
 私たち大人は、つい先回りして子どもに手を差し伸べがちですが、そうしなくても、子どもたちは乗り越えられる力を持っているのです。
 もしかしたら、私たちが心配しすぎて先回りすることで、子どもたちの生きる力をつぶしているのかもしれません。

 この1学期間は私にとって大きな学びとなりましたし、何より娘が大きく成長しました。
 
 久しぶりに自分で自転車をこいで学校に向かう娘の後ろ姿を見て、何とも言えない感覚になりました。娘がたくましく、そして大きく見えました。


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