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ヘッダー(グローバルナビゲーション)のデザイン事例100選

こんにちは!株式会社Rabeeのデザイナーのakaneです🐏

今回は、ヘッダー(グローバルナビゲーション)のデザイン事例を調べてみました!パターンごとに分類しながら紹介していくので、どうぞ最後までお楽しみください✍


はじめに:グローバルナビゲーションとは?

グローバルナビゲーションとは、Webサイトの全ページに共通して表示される「主要なコンテンツへの案内リンク」です。

一般的には画面上部のヘッダーに設置されることが多く、ユーザーが「今、どこにいるのか?」「目的のページはどこか?」と迷わないように誘導する大切な役割があります。

どんなサイトを作るときもほとんど必須のパーツですが、わたしは気付けばいつも似たようなレイアウトを使いがち…。そこで今回は、グローバルナビゲーションのデザインを100事例見比べて分類してみます🔍

・ ・ ・

1. スタンダード型

まずは、一般的に「ヘッダー」の言葉で想像されるスタンダードなタイプ。シンプルな帯状の形で、スクロールしたときも画面上部に固定表示されます。

フォーマルなイメージで操作もしやすいので、実用性や落ち着きを重視するコーポレートサイトに向いている印象です。

【1】出典:株式会社クラシコム
【2】出典:株式会社良品計画
【3】出典:株式会社マネーフォワード

遊び感を加えたいときは、以下のようにヘッダー内の要素を少しはみ出させるレイアウトも良いかもしれません。シンプルな中にも、ちょっと楽しさがあるファーストビューになりますね。

【4】出典:ととけん
【5】出典:エッジ・インターナショナル

ほかにも、メニューを中央寄せにしたり、フォントや表記に変化を付けると、同じ長方形のヘッダーでも印象が変わります。

【6】出典:Hanako Web
【7】出典:AUTHENTIC BEAUTY CONCEPT
【8】出典:tashi Illustration&Design Portfollio
【9】出典:コハコ|コミュニケーションする仏壇

背景色にbackdrop-filterを適用してガラスっぽく見せるのも良いですね。軽やかなイメージが出て、グッとおしゃれになる気がします。

【10】出典:株式会社kotrio
【11】出典:株式会社estie

2. 背景色に溶け込む型

先ほど見た「スタンダード型」と構造は同じですが、背景と同じ色を使ってサイトに溶け込んでいるパターンです。ヘッダーが良い意味で目立ちにくいので、本体であるコンテンツに集中しやすい気がします。

【12】出典:DMN
【13】出典:オトナミューズ ウェブ
【14】出典:MOHEIM
【15】出典:SOLES GAUFRETTE

こちらは、下辺の一部分に1pxのborderを入れているパターン。罫線を使っている全体のデザインに馴染んでいますね。

【16】出典:砧書体制作所

3. 背景色なし・文字のみ型

背景が透過になっていて、文字だけが見えるパターンもあります。背景色やコンテンツによっては文字が見えづらくなる瞬間もありますが、全体がすっきりとした印象になります。

【17】出典:株式会社リーピー
【18】出典:山技屋
【19】出典:株式会社A.YANG
【20】出典:moln

画面の中で主張しすぎないので、シックな印象やダークトーンのデザインにも良さそうです。文字サイズを小さめにすると一層かっこいい。

【21】出典:Magasinn Inc.
【22】出典:Cellato
【23】出典:Eat, Play, Sleep inc.

テキストが読みづらい場合は、グラデーションなどで一部分のみ背景色を重ねる方法も便利そう。目立ちすぎず、背景に馴染みますね。

【24】出典:家計簿プリカB/43
【25】出典:株式会社リチカ
【26】出典:MYMETHOD
【27】出典:SWAG

以下のように、背景色に応じて文字色が変化するサイトもありました。背景がどんな色であっても、文字の見つけやすさがキープされています。

【28】出典:株式会社HA-RU

また、ファーストビューでは「文字だけ」ですが、スクロールすると背景色が出現して長方形になるパターンも多かったです。スタイリッシュなイメージと使いやすさを両立できる方法ですね。

【29】出典:KIDS SNACK LAB
【30】出典:ナイル株式会社

4. 形で遊ぶ型

基本の長方形パターンから派生して、形に変化があるヘッダーも見かけました。以下のサイトでは、下辺がかわいい波線やアニメーションになっています

【31】出典:Arc from The Browser Company
【32】出典:プライベートフォトスタジオホーム

5. borderを生かす型

こちらは少し特徴的で、デザイン全体を通して使っている罫線にあわせて、ヘッダーにもborderが付いているパターン。サイトの個性が出ます。

【33】出典:uniam
【34】出典:株式会社オニオン
【35】出典:冷凍餃子フライパンチャレンジ|味の素冷凍食品
【36】出典:LOGIC(ロジック)2.0
【37】出典:神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校

メニューの項目間にも縦線が入っているパターンもありました。きっちりと敷き詰められている感があります。

【38】出典:heyjay.studio

さらに、スクロールすると背景色と罫線が消えて、文字だけになるタイプも発見。ファーストビューではデザインの一部ですが、本文中では目立ちすぎない控えめな立ち位置になります。

【39】出典:5PM Journal

6. 丸っこくて浮遊感がある型

画面の上端や左右にくっついておらず、余白のおかげで浮遊感が出ているパターン。丸っこい形が多く、やさしい印象があります。

【40】出典:ぺんてる株式会社
【41】出典:プラズマインジケータ「PLAZMARK」

中央寄せだけではなく、左右のどちらかに寄せる配置も見かけました。ロゴやハンバーガーメニュー、SNSリンクなどのボタンとの兼ね合いでバランスが取れそうです。

【42】出典:スプラッシュトップ株式会社
【43】出典:ステラシード株式会社
【44】出典:アプリファクトリーはるni株式会社
【45】出典:採用サイトTOP | 株式会社ディ・ポップス
【46】出典:【公式】ルーヴル美術館展 愛を描く

以下のように角丸を少しひかえめにすると、落ち着いたイメージや誠実な印象に変化します。クリニックや社会福祉関連、教育系のサイトにもしっくり来そうなデザイン。

【47】出典:にしかげ内科クリニック アネックス
【48】出典:社会福祉法人 慈楽福祉会

先ほど挙げた「5. borderを生かす型」とかけ合わせるようなパターンで、元気でパキッとした見せ方もありました。

【49】出典:JACK JACK PHOTO
【50】出典:Plus | Personal Care for a Happier Planet

ほかにも、背景が透けて見えるデザインは印象が軽やかに。シンプルな塗りつぶしと比べて、さらに浮遊感が出る気がしますね。

【51】出典:有限会社KKI製造部
【52】出典:桜商会
【53】出典:GO株式会社の脱炭素サービスGX

7. メニューが「ボタン」になってる型

続いて、メニューのひとつひとつがボタンの形になっているパターン。「ヘッダー」を主張させたくないとき、存在感を抑えたいときに向いているかもしれません。

【54】出典:obake.blue
【55】出典:aircord
【56】出典:未来の生物のための文化研究会

CTAボタン以外をハンバーガーメニュー内に格納すれば、CTAをより強調する効果もありそう。以下の例は「資料請求」「アクセス」が目立って分かりやすいですね。

【57】出典:大竹高等専修学校

8. 向きが「縦」になってる型

グローバルナビゲーションの向きが縦になって、サイドバーとして設置されるパターン。コンテンツに使える画面幅は狭くなりますが、「目次」っぽさが出る気がします。

【58】出典:OKURU(おくる)フォトギフト
【59】出典:関工務店
【60】出典:ニンテンドーシステムズ株式会社
【61】出典:採用情報 | 敷島住宅株式会社
【62】出典:ロゴスランド:LOGOS LAND

以下のように、画面右側に設置しているパターンもありました。メニューがボタンの形になっていて、つい押してみたくなるデザインです。

【63】出典:Eat&Stay とまとと

こちらは、イラストを使ってかわいらしさがあるデザイン。ヘッダーよりもサイズを大きく使えるから、メニュー内にイラストも入れることもできちゃうみたい。

【64】出典:Harmonies with KUMON

中のテキストを縦書きにすると幅も省スペースになり、コンテンツをしっかり見せることができますね。

【65】出典:渡り鳥ブックス
【66】出典:高田紙器印刷工業所
【67】出典:然ながらみかん - さん・らいふ
 【68】出典:山あいの宿 喜安屋

9. 画面の下部にずっとある型

こちらはヘッダーと反対で画面の「下部」に固定で表示されるパターン。数は多くはないですが、例をいくつか見かけました。

【69】出典:AZABU DEI 麻布大学DEI推進センター
【70】出典:COLOCOLO5656 特設ページ

10. 四隅をぐるっと囲んでる型

画面の四隅にメニューやリンクが敷き詰められているパターン。四隅をきっちり埋めると紙モノっぽさを感じて、個人的に心が踊ります。グリッド感が出る四角い図版が似合いますね。

【71】出典:オープンキャンパス|千里金蘭大学
【72】出典:鯛のないたい焼き屋 OYOGE

11. 画面の左・右にテキストがついてくる型

テキストのみのシンプルなメニューが、画面の左右や下にくっついて追従してくるパターン。画面内で主張しすぎず、スタイリッシュなイメージが保たれます。

【73】出典:レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方
【74】出典:Safari Riot : Noise
【75】出典:YoiYoi

12. ハンバーガーメニュー型

テキストでのメニュー表示ではなく、ハンバーガーメニューをメインに使っているパターン。クリックのひと手間は必要ですが、画面がすっきり見えます

【76】出典:SANDOW KYOTO
【77】出典:knot
【78】出典:Backpackers' Japan

ボタン型のハンバーガーメニューは、上記のデザインとは一転してポップな印象です。ボタンの形にこだわるのも楽しいかもしれません。

【79】出典:あなたのいばしょ
【80】出典:うおみこども園

また、アイコンが手書き風になっていたり、フォントに似た抑揚がつけられていたりするサイトもありました。細部まで抜かりなくこだわられています。

【81】出典:BYAKU Narai
【82】出典:小諸本陣主屋

ハンバーガーメニューは、メニューを開いたときのアニメーションやレイアウトに個性が出ます。右側からモーダルが飛び出てくるデザインは、スタンダードで操作もしやすく感じました。

【83】出典:SYCL by KEIO
【84】出典:OLU PRODUCTS

個性的な例を挙げると、たとえば以下の2つは丸い形がぽこっと飛び出てくるデザインになっています。

【85】出典:立命館先進研究アカデミー | RARA
【86】出典:株式会社ライトライト

全画面に大きくメニューが開くパターンもありますね。あれ、さっきまで何の画面を見てたっけ…?と迷ってしまう懸念も少しありますが、ダイナミックでスペースも広く使えるアイデアです

【87】出典:wanna manna
【88】出典:HOLO

13. モバイルファースト型

最近よく見るモバイルファースト(スマホンシブ・スマポンシブ)のレイアウトでは、左右のスペースを広く活用できます。前のパートで紹介した「8. 向きが『縦』になってる型」の発展形とも言えるかもしれません。

【89】出典:niko and ... PRESENTS ASIAN MARKET
【90】出典:あの夜であえたら
【91】出典:ニコアンドとRyu Ambeのマンチーなハンバーガーショップへ…
【92】出典:東野産婦人科

ポップなトンマナにあわせて、ボタンっぽく設置するのもかわいい。方向性次第でさまざまなバリエーションが生まれそうです。

【93】出典:TALKING CITY|柏の葉イノベーションフェス2023

以下は、サイトのテーマにあわせて縦書きを使っている事例。このレイアウトは、モバイルファーストだからこそ実現できる形ですね。

【94】出典:お雑煮という奇跡|茅乃舎
【95】出典:いざ、居酒屋。ネオイザカヤ | niko and ...

こんなふうに、スマホで読み取る用のQRコードを載せられるのもモバイルファーストならでは。こちらはLINEスタンプの購入動線になっていて、さっと読み込んでスムーズに買っちゃうことができます。

【96】出典:ねこねこ薬局

ちなみに、モバイルファーストのデザイン事例はこちらのギャラリーサイトにひっそり収集しています。よろしければ使ってみてください😙


14. スクロールすると消える型

ファーストビューでは表示されているけれど、スクロールすると消える(追従しない)タイプもあります。単ページのLPなど、要素の追従がユーザーにとってノイズになるケースもあるのかもしれません。

【97】出典:愛でたまご
【98】出典:ミドリ70周年スペシャルサイト

完全に画面から消えるわけではなく、ハンバーガーメニューのみが追従するパターンもありました。画面の要素数を減らしつつ、ナビゲーションとしての役割は残しています。

【99】出典:株式会社水星
【100】出典:Yard Dental Clinic

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さいごに

グローバルナビゲーションについて、少し長くなりましたが100事例を14パターンに分けて紹介してみました。いかがだったでしょうか?

見せ方は色々あるようですが、サイトの目的によっては迷わずに選ぶことができそうですね。たとえば、もし私が「シニア向け」のサイトを作るなら、視認性を重視して「1. スタンダード型」か「8. 向きが「縦」になってる型」のどちらかを選ぶかも…。

デザインの幅が偏らないように、かつ状況に応じて適切なデザインができるよう、今後もたくさんの事例をインプットしていきたいです✍

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私が所属する株式会社Rabeeは「まなぶをたのしく、つくるをおもしろく」がミッションのWeb制作会社です。少しでも気になっていただけたら、ぜひコーポレートサイトもチェックしてほしいです🥳♪

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今回は以上です。お読みいただきありがとうございました!

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