月と猫のダンス 5月12日

2023年 5月12日 金曜日
東京国際フォーラム 月と猫のダンス

本当に僕が撮った写真か!? 綺麗すぎない??

前回のライブは2月8日の武道館公演
早くない??間隔早くない??
いや、めちゃくちゃ嬉しいんだけどさ。
こうして感想を書く場があって良かったよ。
今はまだ公演前だから、書けることが無いね。

あ、東京国際フォーラムは2回目だね。
前回の東京国際フォーラム公演は2021年10月1日の盗作。もうそんな前なんだ。
ここは有楽町だから乗り換えもなく1本で行けるし、45分程度だから好き。友達は音質悪いって言ってたけど。
今公演は前回より席がかなり後ろの方になっちゃったけど、正味ヨルシカのライブだとあんまり関係もない気がする。個人的にはそんな気にしてない。

今回のライブは幻燈からの楽曲が多いだろうから、Apple Musicとかでセトリが組めないのがねぇ
まあいうて、毎回セトリのプレイリスト聴かないんだけど、なんとなく気分的に、なんとなくさ。

最高だった!例に漏れず!分かりきってたことではあるんだが!相変わらず拍手するタイミングがムズい!!

月光の時からそうだったけど、今回は完全に舞台だった。今までは映画って感じだったけど、今回は完全に舞台、朗読劇だったね。俳優使ってたし。

以下、楽曲をセトリ順に振り返っていきます。





1曲目 ブレーメン
動物達が画家の家に訪れ、奇妙な踊りをするというストーリーのテーマ性にそった1曲目。バックに流れる映像が可愛かったな。
まず驚いたのが、今回のsuisさんのヴィジュアル。
席はかなり後ろの方だったからしっかりは見れてないんだけど、めちゃくちゃカッコ良くなかった!??
これまでのイメージからガラッと変わっていてびっくりした。

2曲目 又三郎
ヨルシカのライブの好きなところは勿体ぶらず、派手で盛り上がる曲を序盤に必ず入れ込んでくれる所。
「ライブ始まったぁ、、、」って浮き立ってる所在無さげな感情を盛り上がる曲で引き付けてくれる。目に焼き付けなきゃって思える。それが今回は又三郎だった。
なんか演出凄かったな。上手く言語化出来ないけど。

3曲目 老人と海
演劇パートを挟んでの老人と海。
これまでもそうだったと思うんだけど、今回も基本2曲やって演劇パートって感じだった。1回3曲連続の時あったけど。演劇パート中に次の曲何かなって予想するのが好きだから、この構成で凄く楽しめてる。
実際、「あ、老人と海来る」って分かる台詞回しになっていたからめちゃくちゃヨルシカに合ったスタイルなんだと思う。suisさんがカッコよくなってたり、色々揺さぶられてたんだけど曲中の「ああ」の所で、いつものヨルシカだ、って感じになった。バックの映像も綺麗で最高。

4曲目 さよならモルテン
ここ!!最高だったなー!
幻燈で1番気に入ってる曲だったから、すげーテンション上がっちゃった。又三郎も老人と海も実はライブ初披露の曲なんだけど、さよならモルテンのときにグッと最新曲だ!!って思ったな。
とにかく新ヨルシカって感じがして良かった。
あのイントロが流れた瞬間をもう1回体感したい。
「うわ!さよならモルテンだ!!」って思ったあの瞬間に戻りたい。

5曲目 都落ち
演劇パートを挟んでの都落ち。
なんか凄い唐突な感じがした。
もっと最終盤に来るのかと思ってた。だから凄い嬉しかった。やっぱいいよな〜!
なんか都落ちで改めて強く思ったんだけど、suisさん歌上手すぎない??あまりに周知の事実すぎて忘れてたのかもしれない。めちゃくちゃ音源かと思った。
そのうえでアレンジがあるから超新鮮に聴けたな。
しっかり咳払いしてくれたの嬉しかった。
やってくれると思ってなかった、なんとなく。

6曲目 パドドゥ
なんか、歌詞が凄い頭の中に入ってきた曲。
かなり早口な曲ではあるんだけど、suisさんの声が聞きやすいからめちゃくちゃ情景が頭の中に浮かんできた。
小説読んでる時の脳内と同じ感じ。
幻燈の中でもかなり情緒的な歌詞で、ヨルシカっぽい歌詞の象徴だと思ってるから凄い良かったな〜

7曲目 チノカテ
この曲やっぱ歌詞が凄く好きなんだよな。
武道館の前世でも演奏してたけど、ライブでやってくれるとテンション上がる曲のひとつかも。
「ずっと叶えたかった夢が貴方を縛っていないだろうか? それを諦めていいと言える勇気が少しでもあったら」
すげー好き。ここばっか脳裏に焼き付いてる。

8曲目 月に吠える
曲の入りが最高にカッコよかった。
この曲も演劇パート挟んでの演奏だったんだけど、役者さんの演技からかなりシームレスに曲に入っていった。
n-bunaくんの咳払いがかなりと大きめに入ってからの演奏で、ぶわぁぁぁぁって鳥肌たったの覚えてる。
僕的に、この曲が流れたらもう次はあの曲だなって確信があったから、イントロの時点でかなりソワソワしてた。そういう意味では集中出来てなかったかも。
映像も凄いカッコよかったな。

9曲目 451
これ、今公演最大のブチ上がりポイント。
絶対に月に吠えるの次は451だと思ってたんだよね。
歌詞の考え方も似てるし、どっちの男も同一人物なんだと解釈してる。そうやって見ると色々納得がいくから。
ライブの前から451は楽しみにしてた。
配信されてる通りにn-bunaくんボーカルで演奏するのか、それともライブだからsuisさんがボーカルになっちゃったりするのか!?とか思ってたんだけど、普通にn-bunaくんだったね
これが!!!最高だった!!
歌声も配信と変わらずすげー上手い。
めちゃくちゃ暴れながら、動き回りながら歌ってたんだけど、歌声も全くブレて無かった。
この人本当に自分の声嫌いなの??
ジャケットを脱いで、本当にすげー動き回ってた。
suisさんの歌い方とは対照的で印象的。
ライティングも凄い真っ赤で、動き回るn-bunaくんの影がカッコよくて、なんならエロかった。
ライブで聴いてみて、n-bunaくんの歌い方を観て、やっぱりこの曲は創作論が全面に出てる楽曲なんだなーって思った。ホント好きな曲。ここだけでも映像販売してくれ。

10曲目 いさな
ダークで派手目な曲をやって、演劇パートを挟んだ後のいさな。いさなと次の曲は、451で昂った感情を落ち着けさせるように、静かな曲だった。
いさなは、アレンジが目立った演奏だったな。
元々の曲調が落ち着いてて耳に残る曲だから、アレンジが分かりやすい。特に、ベースがめちゃくちゃ重くなってて、ゆっくりじっくり鳴り響くベースが体の芯に響いてた。ドラムを間近で聴いた時と同じ感じ。身体が痺れるような感覚。あんまりベースのイメージが無い曲だったから凄い印象的だったな。

11曲目 雪国
今公演で1番演出が好き。
というより、僕が脳内で作ってたミュージックビデオとほぼ一緒だった。これ書くのすげーおこがましいな。
バックで流れる映像に全部の歌詞が書かれるんだよね。
それが本当に小説のように書き連ねられてて、川端康成の「雪国」リスペクトを感じる良い演出だった。
近代文学をモチーフにしてるから、ああいうの想像するよね。

12曲目 夏の肖像
この曲、幻燈だと1曲目だから終盤に来た時点でかなり新鮮に感じた。曲調がコロコロしてて可愛くて好き。
歌詞も凄く好きなんだよな。
「風のお祭りのよう」 なんか良い。すげー好きここ。
なんかこの曲は、歌い方が特徴的だなって思ってて、淡々と思い出を思い出してるようなイメージなんだよね。歌詞とか曲調は可愛らしいのに、なんか影を感じるというか、いや考えすぎではあるんだけど。
だからか、寂しさも感じてなーんかヨルシカらしくて良いよな〜って聴く度思ってた曲。
ライブでも歌い方は変わってなくて良かった。

13曲目 靴の花火
はい、いい曲。幻燈のリメイク枠。
この演奏を観てた時、高1の時にヨルシカにハマって「夏草が邪魔をする」verの靴の花火を無限に聴いてた時をすごい思い出した。もちろん演奏の仕方は幻燈verなんだけど、「そういえばあんな風にヨルシカにハマってったなぁ」っていうのをじっくり思い出した。泣きそうになった。なんでだろうな、前世でも演奏してくれてたのに、その時はそんな風には感じなかったんだよね。
バックで流れてる映像が良かったのかもしれない。

14曲目 左右盲
この曲を聴くと、終わりが近いんだなって思うよね。
なんとなくだけどさ。
これも印象的な話なんだけど、suisさんが凄いじっくり歌ってた気がする。本当にイメージの話なんだけどさ。
今回は席がかなり後ろだったから、演奏中は基本的にバックの映像を観て、たまにsuisさん達を観てたりしたんだけど、左右盲だけはずっとsuisさんのことを観てた。
なんでだろうね、分かんないけど。
とにかく、ライブならではのパワーというか、不思議な魅力をいつも以上に感じた演奏だった。

15曲目 アルジャーノン
今回のセトリのラスト。
アルジャーノンって分かった瞬間に、「あぁ、もう終わりか、、、」って気持ちになった。言われてる訳でもないのに。演劇パート中、画家の男が人間は段々と変化していくもの、みたいなニュアンスのセリフがあって、その時点でアルジャーノンが最後なんだなって思った。
同時に、この演劇のテーマ性も理解できた。
人は変わっていくものだと、大人に少しずつなっていくことに寂しさを感じつつも、優しく肯定してくれるようなこの曲。最っ高だったね。
suisさんの歌い方もひたすらに優しくて、演出のライティングもめちゃくちゃに綺麗だった。
ヨルシカのライブって、終盤の演出に力入りすぎてる。
盗作の時のでっかいシャンデリアみたいなやつとか、前世の時の花吹雪パーン!だったりとか、今回のもすごい綺麗だった。これまでと比べると、インパクトという意味では劣るかもしれないけれど、とにかく綺麗だった。綺麗さで言えばベスト。あれはもう一回みたいな。


楽曲の感想はこんなもので。
幻燈に収録されてる曲で、演奏されなかったのは第一夜。これは次回公演のプロットに組み込まれてるってことで良いんですよね。夢十夜を読んでから第一夜が好きで好きでたまらないので今から楽しみだ。
斜陽とテレパスもあるだろうから、ワクワクの致死量かもしれない。ライブギリ行けなくなっちゃうかも。


そして、今回の最大の特徴といえば、朗読劇である。
もうあそこまで演劇に振り切ったんだね。
俳優さんの演技も素晴らしくて、内容がスムーズに入っていった。あんな大舞台で一人きりで演技をするなんて、とてつもなく緊張するだろうに。凄すぎる。
今公演でも、エルマとエイミー、盗作する音楽家と死んだ妻のことは匂わされていて、またこの画家も彼らの紡いできた物語の一部であるということが分かった。
画家の男の前世はエイミーであり、盗作家だってハッキリとは言ってないけど、ほぼ確定みたいな台詞がある。
(もしかしたらエルマと妻(犬)が前世かもしれないけど)

正直言って、前世みたいに観客を驚かせるような脚本では無かった。あれはうまく行き過ぎてるんだけど。
それだからダメという訳ではなくて、ファンタジーな要素もありながら、しっかり納得感のある終わり方をしてくれたから良かったな。

役者を起用するということで、完全にヨルシカのパフォーマンスの新しい扉が開いたと感じた。
今公演は幻燈の楽曲からの演奏だったけど、前世みたいに幻燈も含めた過去曲全てを対象としたライブをやって欲しい。幻燈だけだろうなーって分かってると、後半セトリ予想できちゃうから。
でもこれは大乱闘みたいなもので、たま〜にやるからいいんだろうね。


とにかく!!言いたいことは最高だったっつーこと!!
次はまだ予定されてないけど、もう楽しみにしてるからな!!!

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