長嶺茜

囚人番号735番/業務上横領罪/懲役6年/ 現在雨浦女子刑務所にて服役中の女囚////…

長嶺茜

囚人番号735番/業務上横領罪/懲役6年/ 現在雨浦女子刑務所にて服役中の女囚//// このnoteはフィクションです

最近の記事

獄中記 #03|真夏の獄中

今年も暑い夏でしたね。私たち女囚にとってもこの暑さは耐え難いものです。冬も冬で厳しい環境ですが私は夏の方がより辛く感じます。 今回は夏の雨浦監獄の辛さについてお伝えしていきます。 最悪の目覚め早朝から夏の苦しみは始まります。房内には当然空調はありません。近年は就寝時も冷房の使用が推奨されている中、私たち女囚は汗だくになりながら寝苦しい熱帯夜を過ごします。 夜中に何度も目が覚め、そのたびに汗で濡れた囚人服が肌にまとわりつき、寝返りを打つたびに不快感が増します。それでも起き

    • 小説解説 #04|運命の日

      何の日か説明するまでもありませんね。私の罪が明るみになった日です。 こんにちは、735番こと長嶺茜です。今日も雨浦監獄から私のnoteをお届けします。 今回は逮捕編第2話、運命の日の解説です。 逮捕編序盤の山場この第2話は一言で言うと逮捕回になります。ここから順風満帆だった私の生活が一変し、積み上げてきたキャリアや信頼が崩れ始めます。 後輩を厳しく指導するお局様OLである私が手錠姿へと落ちぶれる対比。 自分が罪を犯したことは分かっているにも関わらず、逮捕の事実を受け

      • 小説解説 #03|OL長嶺茜の罪

        こんにちは、735番こと長嶺茜です。今日も雨浦監獄から私のnoteをお届けします。 今回からいよいよ雨浦監獄物語のメインストーリーの解説になります。 逮捕編以前からお話ししている通り、雨浦監獄物語は複数の章で構成されています。その最初の章である逮捕編は私の逮捕から収監されるその日まで、つまりプロローグから遡ってまたプロローグの時系列に戻って来るまでを描いています。 監獄物語と言いながら刑務所の場面は一つも出てきませんが、私が獄中生活を送るきっかけとなった始まりの話。選択

        • 女囚閑談 #01|囚人服の女の子に萌えるスレの話

          こんにちは、735番こと長嶺茜です。今日も雨浦監獄から私のnoteをお届けします。 今回は獄中記とも小説解説とも違った取り留めのない話をしていきたいと思います。取り留めがなくても女囚関連には変わりありませんが…… 雨浦監獄物語の変遷雨浦監獄物語は主人公である私、長嶺茜が犯罪と縁のない生活を送っていたにも関わらず、ふとしたきっかけで罪を犯し、逮捕、収監され惨めな刑務所生活を送るという話です。 罪を犯した事を悔やみつつも、厳しい罰を受けることを受け入れきれない。そんな葛藤に

        獄中記 #03|真夏の獄中

          獄中記 #02|囚人服

          こんにちは、735番こと長嶺茜です。今日も雨浦監獄から私のnoteをお届けします。 今回は囚人の象徴でもあり、私も着用を強制されている囚人服について語っていきたいと思います。 雨浦監獄の囚人服みなさんは囚人服というとどのようなものを想像するでしょうか。灰色一色の作業着のような服。オレンジ一色のジャンプスーツ。古典的なボーダー柄。ボロ布の貫頭衣。時代や地域などイメージする背景、あとはそれぞれの好みによって色々なパターンが有るかと思います。 いずれにしても共通しているのは、

          獄中記 #02|囚人服

          小説解説 #02|プロローグ

          こんにちは、735番こと長嶺茜です。今日も雨浦監獄から私のnoteをお届けします。 今回より私の逮捕、獄中生活を綴った雨浦監獄物語の解説を始めていきたいと思います。まずはその序章であるプロローグから。 プロローグの位置づけ雨浦監獄物語は場面ごとに複数の章立てで構成された小説でその内容はすべて私の語りで描かれています。しかし、このプロローグだけは地の文を三人称視点で書いており、唯一私のことを客観的に描いた話になります。 これから刑務所へと護送される場面。主人公である私の容

          小説解説 #02|プロローグ

          小説解説 #01|改元に浮かれた女囚の末路

          こんにちは、735番こと長嶺茜です。今日も雨浦監獄から私のnoteをお届けします。 早速前回決めた挨拶文を使ってみましたがどうでしょうか……まだちょっとなれないですね。 今回は獄中記から少し趣を変えて小説解説、その記念すべき初回ですが、なんと私の雨浦監獄物語ではありません。現在pixivで1話だけ公開している読み切りの女囚小説になります。投稿順だとこれが最初になるんですよね。 改元を題材にしていますがこれはちょうど現実世界でも元号が変わった頃に書かれた小説です。当時の雰

          小説解説 #01|改元に浮かれた女囚の末路

          獄中記 #01|囚人の挨拶

          735番。業務上横領罪、懲役6年。異常ありません。今日も一日よろしくお願い致します。 いきなり仰々しい出だしで失礼しました。noteを始めるにあたって記事の初めには定型的な挨拶が必要かなと思ったのですが女囚の私が普通に挨拶するのも少し違うかなと思い、毎朝刑務所でしている挨拶をしてみました。 挨拶というよりは点呼ですね。これを毎日看守に向かって大きな声で呼称して私の一日は始まります。点呼内容はシンプルですが自ら囚人番号で名乗ると惨めな気持ちになります。 無機質な3桁の番号

          獄中記 #01|囚人の挨拶

          獄中記 #00|自己紹介

          本当に初めての方はまずこちらから読んでください こんにちは、初めての方ははじめまして、長嶺茜と申します…いや、長嶺茜と言う者でした、の方がいいかな。 というのも私は刑務所に収監されている受刑者。俗に言う女囚なのです。ここでは本名で呼ばれることはありません。735番という囚人番号が今の私の名前になります。 のっけから突拍子も無い自己紹介になってしまいました。今回は自己紹介も兼ねて私が刑務所へ収監された経緯についてご説明します。 順風満帆のOL時代今でこそ刑務所に収監され

          獄中記 #00|自己紹介

          初めての方は読んでください

          ごあいさつこんにちは。Nagami名義でpixivに女囚モノの18禁小説を投稿したりXで女囚妄想を垂れ流したりしている女囚/事務服OL好きです。 といってもこれを見ている方はpixivやXの私のアカウントから流れてきていると思うので改めて説明するまでもないかと思いますが… 知っている方は知っていると思いますが、かつて私はブログで女囚小説の投稿や女囚妄想の垂れ流しを行っていました。手軽さやインターフェイスの平易さからX(当時はTwitter)、pixivへとシフトしていたの

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