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第10回 正反対の兄弟の性格の話…どっちがいい?

今日は村ちゃん出て来ません。

ちょっと最近気になった、
優しさってなんでしょね?って話です。


僕には3つ上の兄貴がいて、

仲はめっちゃ良いけど、全然良くない。
会ったらすごい喋るけど、わざわざ会いに行くことはない。
お笑いコンビにとっての相方が1番近いかも。

元々スキューバーダイビングのインストラクターをやってたり、漁師やったり、、今は子ども3人と田舎に住んでる。言うたら無人島のよゐこ濱口さんみたいな人。

僕らは正反対の兄弟。

海の男って感じの、兄貴の方が陽気で社交的。
寂しがり人見知りの僕は後ろに隠れてついて行くような。
場合によっては石橋は叩いて渡れじゃないけども、
僕にとっては、なんかそういう役割を担ってくれてる感じも。 

で、昨日ふと思い出した


僕が二十歳くらい

オカンとばあちゃんと兄貴の4人で旅行に行った時の話。

和歌山のすさみ町、ド田舎。

泊まるところに荷物をおいて、晩ご飯前に散歩。

舗装された山道を通って、まずそこの氏神様にご挨拶する。

何回も泊まってるから、それが恒例。

4人で歩いて行った。

小さい小さい神社。
なんかもののけ姫に出てくるような、
苔だらけの神聖な雰囲気。もちろん人もいなくて。

10段くらいの少し急な、
ええ感じに苔が生えた階段を登って、そこでご挨拶した。

参拝が終わって、帰る時


すっごい印象深いことがあった。


その10段くらいの苔生えた階段。

登りは大丈夫やったけど、

降りる時は、ばあちゃんが辛そうにしてた。

手すりを使ってゆっくり。

ちょっと前までめちゃくちゃ元気に歩いてたばあちゃんのそんな姿に僕はビックリした。

僕は一歩下がって、その様子を見ながら降りてた。

二段くらい降りた時

ばあちゃんの様子に気づいた兄貴が、

「ばあちゃん大丈夫?」って言って

腕を貸して「ゆっくりね」

とかそんなこと言いながら一緒に降りて行った。

僕はそれを、一歩下がって、2人を見ながら、
少し切なくなりながら、降りた。

ばあちゃんは喜んでた。


なんかすごく考えた。


僕が手を貸さなかったのには、
言い訳でもなんでもなく、理由があって。

ばあちゃんとは
その旅行で、数ヶ月ぶりに会った。

九州で育ったばあちゃんは、めちゃくちゃ元気で、
レオナルドディカプリオが好きで、たまに口悪いけど、優しい。母親代わりに面倒見てくれたような、そんな関係。


僕が手を貸せなかった理由。


僕が手を貸すと、

ばあちゃんが自分の老いを認識してしまうんじゃないかと思った。

手を貸すことで、
孫の陽平におばあちゃん扱いされてる
と思っちゃうんじゃないかと思った。


だから、万が一踏み外したり、何かあった時にいつでも助けられるように、一歩下がってばあちゃんの後ろについて降りてた。

僕なりの優しさのつもりで。

でも兄貴はそんなこと考えずに、
もっともっとシンプルに、
「ばあちゃんが困ってるから助けよう」
で動いたと思う。

すっごいシンプル。
現にそんな人やし。

兄貴の優しさは、

なんか素敵な素直な優しさやなと思った。
初めて大人っぽくも見えた。


ばあちゃんにこの時どう思ったとか、
手を貸さなかった僕をどう思うかとか、
聞いてないし聞けないけど、

多分どっちも優しくて、
どっちも間違ってないんやと思う。
根底にあるのが思いやりやったり優しさやし。

でもなんか、本当に僕はこれでいいのかな
と思った。

周りに「陽平は優しい優しい」言われてきたけど、
ホンマにそうかな?って。


最近、

来年のジャンプアップに向けて
会社の後輩たちに自分の持ってる全部を教えていこうと思ってて、

でも自分から教えたい!っておかしな話で。
こんなタイミングで後輩たちが頼ってくれた。

その子たちにホンマに全力で、100%その後輩たちを想って、全力で優しく、教えてきた。

後輩たちはめちゃくちゃ頑張ってくれたけど、
実はその後輩、いっぱいいっぱいになってた。


人に優しく


色んな形があるけど、

ちゃんと出来てるかな?


なんかよくわかんなくなって、
久々に兄貴のこと思い出したお話でした。


あ、なんか兄貴がええ人に映っちゃってるかもしれないですけど誤解です。
このこと以外はちんちん丸出しで家走り回ってた記憶しかないです。

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