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最初から鳥山明にはなれない

どん詰まり状態で、うみにきた。
外人2人の話し声が近づいてくる。
「こっちは気分がわりいんだ。近くに来んなよ。」と、海岸入り口に座ってるくせに理不尽なことを思いつつ、「そんなこと思うなんてなんて俺はちっぽけな奴なんだ。」と完全にメンドウクサイ奴になっていた。
彼らはサッカーボールを持っていた。
持ってきたテントと椅子を組み立てるとすぐさま「ヘイ」と言ってサッカーをし始めた。
彼らのサッカーはめちゃくちゃ下手だった。
いわゆるサッカーやったことない人の、『ボグッ』ていう爪先蹴り。
「ええ、めちゃ下手やん。」と思わず突っ込む。
それと同時に、何をやるにもうまくなきゃと思っていた自分に気がついた。

何もできない。やりたいことも、やりたい気持ちもない。何もかもどうでもいい。でもモヤモヤするから、このままでいいわけでもない。
動けない。
そんな状態になることがある。半年に1回くらい。

どんなにクオリティが低くても、
やるとやらないじゃ全然違うんだ。
最初からクオリティ高くやろうと考えちゃうから、動けない。
少しの情熱に気がつけない。
でもそんなことできない、そんなことするのに自分には才能もお金も時間も情熱もない、と思ってまう。

動く前から、最初から、プロ級のモノを作ろうとする技術もお金も時間も情熱もあるわけがない。
音楽を作ったこともない人が、最初から坂本龍一みたいな技術もお金も時間も情熱もあるわけないし、
漫画を描いたこともない人が、鳥山明みたいな技術もお金も時間も情熱もあるわけがない。

やりたいことって、クオリティは関係ない。
相手から要求されて、初めて、相手から要求されるクオリティがあるだけだ。
自分の中でここまでやりたいっていうクオリティはあるかもしれないけど、それはまずやってから考えた方がいい。
まずは、自分の理想の20%でもいいから目指して、やってみる。

下手なら下手なりに、下手にやってみる。
できないならできないないなりに、できない感じでやってみる。
わからないならわからないなりに、わからないままやってみる。
そうじゃないと何もはじまらない。

そんなことを考えて、30分前までもう生きるのもめんどくせぇと思ってた自分は、これから魁力屋に行く。(京都北白川ラーメン 変換がクソだるい)

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