薬が足りない!薬価抑制で利益が出ず、メーカーは増産設備投資できず!患者は命の危機!

6月18日、NHKクローズアップ現代にて、薬不足の問題が報じられた。番組では、せき症状に悩む男性が、4軒の薬局で処方箋の薬が無いと言われ、たらい回しにされていることが紹介された。また、薬局の棚にはほとんど在庫が無く、薬剤師も困っていることが紹介された。

厚生労働省は、不足する薬の増産を命じるが、現場の工場のキャパシティは限界だった。ある薬を増産すると、今度は他の薬の生産量が減ってしまう。生産ラインの増設など設備投資は可能かNHKの記者が質問すると「薬価が安すぎて利益が出ないので、設備投資はできない」との回答だった。現場としては、担当者に徹夜で夜間に生産できないか質問したが「現場も悲鳴をあげている。これ以上は無理だ」と主張した。

政府は、緊縮財政のため、薬価を不当に低く抑制しているようだ。

さらに、平成以降、薬の原料も中国など外国に依存することが増えてきた。2022年には、抗菌薬の原料が中国から輸入できず、供給不足となった。Meiji Seikaファルマでは、これを危機的状況であるとし、原料の国内生産に励むが、中国産よりも5倍もコストが上がってしまうということだ。

番組では、専門家が、政府が買い上げて、在庫を保管する解決策を紹介した。

過去に、私はドラッグ・ラグ、ドラッグ・ロスの問題も紹介した。

政府の怠慢を厳しく批判しなくてはならない。番組では、一部の抗がん剤が日本では承認されず、命の危機にある男性も紹介された。アメリカで承認された抗がん剤の68パーセントが日本では未承認だという。

バイオベンチャーは、日本よりも欧米優先だ。日本では儲からないらしい。これも、政府が補助金を出してでも誘致するべきだろう。

これでよく、「国民の命を守る」とか言えるよな。立憲民主党など野党も、くだらないパーティー資金よりも、人の命を守る薬について政府の対応を批判するべきだろう。

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