日立製作所の役員は1億円プレイヤー!しかし、役員にまで昇進するのは東大合格よりも遥かに難しい!

 6月21日、プライム上場の(株)日立製作所が2024年3月期の有価証券報告書を公表した。開示された資料によると、同社の役員報酬額1億円以上の役員数は34人で、前年(20人)の1.7倍に増加した。
 開示制度が開始された2010年3月期以降、これまで最多だった2015年3月期および2016年同期の三菱電機(株)の23人を大幅に上回り、最多を更新した。

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日立製作所の役員が全部で何人いるのかは知らないが、34人が報酬1億円を突破していたようだ。もちろん、年収1億円ともなれば半分以上が税金などでとられてしまうが、手元に4000万円も入るのは大きい。富裕層なのは間違いないだろう。

日立製作所の平社員だと、年収は残業代で稼ぎまくっても900万円くらいだろう。役職について、1000~1800万円くらいだと思われる。役員にならないと、1億円は絶対に無理だ。

だが、日立製作所の役員になるのは、次元の異なる難しさだと思う。実力・学歴があるのは当然として、あとは「問題を起こさなそうな人間性」も求められる。エネオスで社長がセクハラ問題を起こした事件があった。役員になるためには、問題を起こさないような人間性も求められる。あとは「運」だ。運が悪いといくら実力があっても役員になれない。

旧帝大や早慶であれば、日立製作所や三菱電機あたりのTOPIX 100クラスの企業であっても、入社すること自体はそんなに難しくはない。特に理系であれば楽勝だろう。だが、それと役員まで出世するのは別だ。課長になれるのは全体の15%、部長になれるのは全体の5%と言われている。さらに役員となると、おそらく1%以下だろう。TOPIX 100クラスであっても、メーカーであればMARCH関関同立や地方国公立大学も多いとはいえ、旧帝大や早慶どうしで激烈な出世競争になる。そもそも、今の日立の社長は地方国公立大学卒業なので、最近は東大だからと優遇されるわけでもないようだ。土俵に上がれる層が増えると、それだけ出世競争は激烈化する。

TOPIX 100クラスでも、平社員で終われば年収900万円で終わる。役職につければ(係長~課長)、年収1000~1200万円はいく。これでも、医師の年収と比べたら低すぎるだろう。役員にならないと、突き抜けることは不可能なのだ。

一流大学を卒業してJTC一流企業に入社しても、たいして稼げることはない。役員になるなど奇跡だろう。奇跡を起こせる人は少ない。

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