諦めないことの大切さ、元野球選手が公認会計士、京産大卒が官僚、27浪の末に慶應合格

今回は、諦めないことの大切さを、3つの物語を通して考えてみたい。

一つ目は、元野球選手の奥村さんと池田さんが公認会計士試験に合格したエピソードだ。池田さんは2年半、奥村さんは9年かかって公認会計士試験に合格した。池田さんは専修大学卒業だが、奥村さんは商業高校卒業だ。しかし、奥村さんは高校時代に簿記を学んでいたことが功を奏した。お二人とも、パートナーの支えがあっての難関試験合格である。

二つ目は、京都産業大学卒業のKenjiさんが国家公務員第一種試験に合格したエピソードだ。国家公務員第一種試験は、通常は東大、せめて旧帝大や一橋大、早慶でないと合格は不可能とされる。京都産業大学からの合格は、Kenjiさんが史上初であるらしい。大学受験は、関関同立は無理であったらしい。そのKenjiさんが、超難関の国家公務員第一種試験に合格したのだ。並大抵の努力ではなかったと思われる。私は国家公務員試験を詳しくは知らないが、社会科学(経済・政治・法律)や自然科学(物理・化学・生物・地学)、数理的思考など、幅広い教養と思考力がないと合格は不可能である。どちらかというと国公立大学のセンター試験(現在の共通テスト)受験経験がある人のほうが有利であり、私立文系に絞って大学受験をしたKenjiさんには不利だったはずだ。

三つ目のエピソードは、27浪という長い年月をかけて慶應に合格したえぐざまさんだ。英検2級に不合格になるなど、その道は険しかったようだ。慶應は、学部にもよるが、英検準1級レベルでないと厳しいと思われる。慶應法学部に至っては、英検1級レベルの単語も出題される。慶應文系は妙に英語に偏った試験なのだ。英語が苦手だったえぐざまさんが慶應合格にまで至るには、とてつもない努力が必要だったと思われる。えぐざまさんは、英語の文構造をしっかりと把握することに努めるようになり、英検準1級の試験でも高得点がとれるようになった。そして、念願の慶應合格を達成したのだ。

・・・今回紹介した4人の方々は、どなたもものすごい努力家であると思う。そして、夢や目標を決して諦めなかった。もちろん、こうした選択はリスクになることもある。仕事をしながら資格試験などを勉強するのはよいが、完全に仕事を辞めて勉強に専念すると、「ニート」「失業者」という最悪の結果になる場合もある。夢を求めるか、リスクを恐れてやめるか、それは個人の自由であると思う。できる限り、仕事をしながら勉強することを推奨したい。

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