小説：ロマンシングサガ　ミンストレルソング　第1話　ウェスエンドでの始まり～謎の宝石エメラルド～迷いの森での出会い

これから、ロマンシングサガ・ミンストレルソングの小説を書いていきます。これは、原作に筆者オリジナルの要素を込めた作品となります。

【世界観と神話】
この世界は、マルディアスと呼ばれる。約1000年前、3人の邪神が神々の王と人間に戦いを挑んだ。その邪神のうち、デスとシェラハは戦いをやめたが、サルーインだけは戦いをやめなかった。サルーインは人間たちが「モンスター」と呼ぶ怪物たちの創造主である。人間の創造主である、神々の王エロールは、自らの力を10個の宝石「ディスティニーストーン」に分け与えて、それを人間の英雄ミルザに託した。ミルザはサルーインを倒し、封印することに成功するが、その時サルーインが放った最後の攻撃で自らも命を落とした。ミルザはエロールから天界に引きあげられ、星として、神として人間界を見守ることになった。1000年の時を経て、神々の戦いと英雄ミルザの活躍、ディスティニーストーンは、ただの神話、おとぎ話の類として語られているような状況となった。しかし、サルーインは人間たちの邪心を吸収し、復活の時を間近に控えているのであった。

【世界情勢】
マルディアスには、4つの強国・勢力がある。

バファル帝国は、世界で最も歴史と威厳のある国で、皇帝を君主としている。この国はゴールドマインという金鉱山があるために財政が豊かである。しかし、同国の貿易は海賊に邪魔をされて、国力は衰退傾向にある。

ローザリア王国は、その昔、ローザという女性剣士がバファル帝国皇帝の護衛任務についており、皇帝が彼女に与えた土地が起源となっている。ローザリア王国の王は病床にあり、代わって王太子ナイトハルトが政治を担っている。ローザリア王国の南端には、バファル帝国や他の国家からの防衛のため、イスマス城と呼ばれる砦がある。

クジャラートは、アジア風の文化がある国家で、世界最大の都市であるエスタミルを首都とする。クジャラートの領主はウハンジという男である。ウハンジは女性好きでよからぬ噂も存在する。

騎士団領という勢力が第4の勢力として存在する。騎士団は、英雄ミルザの盟友であったオイゲン公を祖とする。オイゲン公はミルザとともにサルーインとの最終決戦に臨もうとした。しかし、ミルザから「決戦が終わったあとの世界の復興のために、戦いには参加しないように」言われ、ミルザと死に別れることになった。オイゲン公はミルザをしのび、彼の名にちなんだ「ミルザブール」という都市をつくった。騎士団領は、ミルザブール城主のテオドールと、オイゲンシュタット城主のハインリヒ、謎の女性術士フラーマの3人が統治する合議制の国家である。

他にも、ローザリア王国の北にはガレサステップが広がり、そこには遊牧民のタラール族が住んでいる。世界の北西には、人々が新しく開拓を始めたフロンティアとよばれる土地が広がっている。

【6人の主人公】
※本来は8人の主人公ですが、筆者の好みや、物語の都合上、6人とさせていただきます。

・アルベルト
ローザリアとバファルの境に位置するイスマス城の城主・ルドルフ侯爵の息子で、17歳の少年である。正義感があり、6人の中でも最も主人公らしいタイプであるが、真面目すぎるがゆえの苦悶や、貴族として温室育ちであり、外の世界を知らないのが彼の弱点でもある。弟思いで優しくも厳しい姉、ディアナを持つ。

・アイシャ
広大な草原ガレサステップに遊牧民として暮らす、タラール族の族長ニザムの孫娘であり、15歳の少女である。物心つかないうちに両親を亡くしているが、村人に支えられて明るく天真爛漫に育ち、持ち前の抑えきれない好奇心から各地を旅する夢を持つ。

・クローディア
バファル帝国の首都メルビル近郊の迷いの森で魔女オウルに育てられた。22歳の美しい女性で、落ち着いた性格で、ミステリアスなところがある。迷いの森をハンターやモンスターから守る、森の番人として生きてきた。弓を得意武器とする。

・ホーク
サンゴ海にある海賊たちの根城「パイレーツコースト」を拠点とする海賊で、36歳の男性である。彼は身長188cmの巨体である。海賊として略奪は行うが、殺生は好まない。同じ海賊のブッチャーとは非常に仲が悪い。世界に多くある財宝を集めることを夢見ている。

・シフ
一面を雪で覆われた地「バルハラント」の辺境にあるガトの村に暮らすバルハル族の女性戦士。女性でありながら身長180cm以上あり、巨体である。バルハラントのモンスターを退治することを任務としている。

・バーバラ
世界の西端で、人々が開拓中のフロンティアを中心に旅をしながら日銭を稼ぐ踊り子の女性。彼女は各地のパブで踊っており、男性たちから人気がある。ショートヘアで、少しセクシーな大人の魅力がある女性である。

【主人公以外の重要人物】
・ジャミル
マルディアス最大の都市・エスタミルを拠点に、相棒のダウドと共に盗賊業に勤しむ、20代の男性。幼馴染の女性のファラと仲が良い。

・吟遊詩人
世界各地を旅しながら各地に伝わる伝説を語り継いでいる、謎に包まれた男性。

・ナイトハルト
ローザリア王国の王太子。病床の国王に代わってローザリア王国を司っている。政治家としても軍人としても優れた能力を持つ。優しい性格の一方で、冷徹なところもあり、領土拡大の野心を持つ。

・ディアナ
ローザリア王国イスマス城主ルドルフの娘にしてアルベルトの姉。貴族であるが女性剣士としても優秀である。

・シルベン
迷いの森に住む銀色の狼であり、魔女のオウルやクローディアと一緒に生活している。怪しい人間や魔物が迷いの森に侵入するのを防ぐために頑張っている。

・ブラウ
迷いの森に住む茶色い熊で、魔女のオウルやクローディアと一緒に生活している。怪しい人間や魔物が迷いの森に侵入するのを防ぐために頑張っている。

・ジャン
バファル帝国親衛隊の精鋭で、行動力と剣術の高さをネビルに買われている。戦闘だけではなく調査任務も行うことがある。

・パトリック
バファル帝国の財務大臣である。

・ゲラ＝ハ
トカゲの姿をしているが人間の言葉もわかる、ゲッコ族の男性。理知的で礼儀正しい。彼は海賊のホークと仲が良い。ゲッコ族は、その昔、トカゲであった彼らを人間のような知能と二足歩行の能力が、サルーインによって与えられたとの伝承がある。

・ガラハド
彼は戦神ミルザに剣とその身を捧げた大柄な聖戦士である。正義感が強いうえに信心深く、ミルザ神殿にいることが多い。

・テオドール
騎士団領ミルザブール城主であり、「騎士団の剣」とうたわれる老騎士。老いてはいるものの、剣の腕はまったく衰えを見せてはいない。部下だけに任務をさせることを好まず、自らも領土防衛のための戦闘に積極的に参加する。彼にはコンスタンツという一人娘がいる。

・ハインリヒ
「騎士団の盾」とうたわれる老騎士であり、オイゲンシュタットの城主である。彼はテオドールとは違って体調が悪く、戦闘には参加しない。しかし、政治では重要な役割を持ち、騎士団領会議の議長を務めている。側近（秘書）に若く容姿端麗なラファエルという男性剣士がおり、まだ見習い騎士である彼に期待をかけている。

・ラファエル
彼はテオドールの娘である、コンスタンツの恋人であり、ハインリヒの側近である。

・フラーマ
騎士団領バイゼルハイムに住む女性魔術師。術士であるため騎士ではないが、騎士会議で重要な役割を果たし、政治に参加している。

・ウハンジ
クジャラートの最高権力者であるが、女好きで、多くの女性を集めてハーレムをつくっている。彼には一人娘がいる。

・ニザム
ガレサステップの遊牧民タラール族の族長で、アイシャの祖父である。

【主要な神々】
・エロール
太古に神々の大戦争があり、その後、もう一度世界を復興するために、現代の人間を創造した、人間の創造主としての神である。神々の大戦争で一度は世界が滅亡したことを後悔しており、1000年前の邪心サルーインとの戦いでは、神として直接的に戦うことは避けて、英雄ミルザにディスティニーストーンという形で力を分け与えて戦いに関与した。

・ニーサ
大地と豊穣の女神である。彼女はエロールの妻である。

・ウコム
海の神であり、船乗りや漁師など海にかかわる職業の人々から信仰されている。

・ミルザ
1000年前にサルーインと戦った人間の英雄。死後は神の一人となった。

・サルーイン
人間からは破壊と殺戮、憎悪の神として恐れられている。彼は戦闘を好んでいる。1000年前人間の英雄ミルザに封じられたことを「神が人間に敗れることは何かの間違いだ」と思い込み、「エロールの仕組んだ卑劣な罠」として怨んでいる。

以下、第一話＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

ここは、マルディアスの北西に存在する、新しく開拓中の大地、フロンティア。そのフロンティアでも最西端に位置する街、ウェスエンドに、一人の美しい踊り子の女性がいた。彼女の名前はバーバラである。彼女は踊りのショーで日銭を稼いでいた。いつものように、パブに入っていくと、一人の楽器を持った吟遊詩人がいて、声をかけられた。

「あなたは、踊り子ですよね？よかったら、踊りを見せてもらえませんか？」

「ええ、いいわよ」

バーバラは踊りを披露した。美しい、軽やかなステップであった。パブにいる男性たちは喜んだ。

「素晴らしい踊りですね。御礼といっては何ですが、この宝石を受け取ってもらえませんか？」

吟遊詩人の男性は、光り輝くアメジストの宝石をバーバラに手渡した。

「こんな高そうな宝石をもわってもいいのかしら？」

「ええ、ぜひ、あなたに渡したい、というか、託したいのです」

「託すって・・・何か、このアメジストには、何か深い意味でもあるのかしら？」

「それは、今は秘密です・・・でも、いずれ、その意味がわかると思いますよ」

バーバラは、不思議に思いつつも、宝石を受け取ることにした。宝石を受け取った彼女は、なぜか、世界を冒険してみたい気持ちに駆られていた。

一方、そのころ、バファル帝国の迷いの森では、森の番人クローディアという女性が、いつものように森の見回りをしていると、一人の男性がモンスターに襲われているところに遭遇した。

「あの人を助けないと！」

クローディアは、得意の弓でモンスターを駆逐した。

「いやー、人生終わりかと思ったよ。ありがとう、助かったよ。僕はバファル帝国親衛隊のジャン。君の名前は？」

「私はクローディアというの・・・」

ジャンは、心の中で驚きを隠せなかった。そして、それは表情にも出ていたので、クローディアも不思議に思った。だが、彼女はその時は気にしないことにした。

「あー、そちらのお二人、というか熊と狼はお友達？ちょっと変わってるけど、頼もしくて、よい友達だね」

クローディアは黙っている。

「その指輪。なかなかいい指輪をしてるじゃないか。この森にはしゃれた店があるみたいだね」

クローディアはまだ黙っている。

「今度メルビルまで遊びに来てくれよ。普段は宮殿にいるから。それじゃ、また。必ずおいでよね！」

バーバラも、クローディアも、この時は気付かなかった。彼女たち二人の女性が、この出来事によって運命へと導かれていくのだった。

From now on, I'm going to write a romance saga/minstrel song novel. This is a work that incorporates the author's original elements into the original work.

[Worldview and Mythology]
This world is called Mardias. About 1,000 years ago, three evil gods challenged the king of the gods and humans to a war. Of the evil gods, Death and Sheraha stopped fighting, but Saluin was the only one who did not stop fighting. Saluin is the creator of the monsters that humans call "monsters." The creator of humans, the King of the Gods, Erol, shared his power with 10 jewels called the Destiny Stones and entrusted them to the human hero Mirza. Mirza succeeded in defeating Saluin and sealing him away, but at that time, he himself lost his life in the final attack fired by Saluin. Mirza was taken up by Errol to the heavenly world, and was made to watch over the human world as a star and a god. After 1000 years, the battle of the gods, the exploits of the hero Mirza, and the Destiny Stones have become nothing more than myths and fairy tales. However, Saluin has absorbed the evil spirits of humans, and the time of resurrection is drawing near.

[World Situation]
There are four powerful countries and forces in Mardias.

The Bafar Empire is the most historic and dignified country in the world, with an emperor as its monarch. This country is financially rich because it has a gold mine called Goldmine. However, the country's trade is hindered by pirates, and its national power is on the decline.

In the Kingdom of Rosalia, a long time ago, a female swordsman named Rosa was assigned to protect the Emperor of the Bafar Empire, and her origins lie in the land that the Emperor gave her. The king of Rosalia Kingdom is sick in bed, and Crown Prince Neidhart is in charge of politics in his place. At the southern end of the Rosalia Kingdom, there is a fortress called Isthmus Castle for defense against the Bafar Empire and other nations.

Gujarat is a country with an Asian-style culture, and its capital is Estamil, the largest city in the world. The lord of Gujarat was a man named Uhanji. There are rumors that Uhanji likes women.

There is a fourth force known as the Knights' Territory. The Order of Knights was founded by Duke Eugen, who was an ally of the hero Mirza. Lord Eugen was about to join Mirza in the final battle against Saluin, but Mirza told him not to participate in the battle in order to restore the world after the battle, and he was forced to part ways with Mirza. became. Prince Eugen built a city named Mirzabur after him in memory of Mirza. The Knights' territory is a collegial state ruled by Theodor, the lord of Mirzabul, Heinrich, the lord of Eugenstadt, and the mysterious female magician Flama.

In addition, the Garesa Steppe spreads to the north of the Kingdom of Rosaria, where the nomadic Talal tribe lives. In the northwest of the world, there is a land called the frontier, where people have begun to develop.

[Six main characters]
*Originally there are eight main characters, but due to the author's preference and the convenience of the story, I have decided to limit the number to six.

Albert: A 17-year-old boy who is the son of Marquis Rudolf, the lord of Isthmus Castle located on the border of Rosalia and Bafar. He has a sense of justice and is the type most likely to be the main character among the six, but his weaknesses are that he suffers from being too serious, and that he was raised in a greenhouse as an aristocrat and does not know the outside world. He has a kind but strict older sister, Diana, who cares for his younger brother.

Aisha is a 15-year-old girl and the granddaughter of Nizam, the chieftain of the Tarar tribe, who lives as a nomadic tribe in the vast grasslands of Garesa Steppe. Her parents died before she could remember, but with the support of the villagers, she grew up bright and innocent, and her irrepressible curiosity led her to dream of traveling all over the place.

Claudia was raised by the witch Owl in the Lost Forest near Melville, the capital of the Bafar Empire. She is a beautiful 22-year-old woman with a calm personality and a mysterious side. She has lived her life as a forest guardian, protecting the Lost Forest from hunters and monsters. Her favorite weapon is the bow.

Hawk: A 36-year-old male pirate based in the Pirate Coast, a stronghold of pirates in the Coral Sea. He is a huge man with a height of 188cm. As a pirate, he does plunder, but he doesn't like killing. He has a very bad relationship with fellow pirate Butcher. He dreams of collecting the world's many treasures.

Sif: A female warrior of the Valhar tribe who lives in the village of Gath on the outskirts of Valhallant, a land covered entirely in snow. Although she is a woman, she is over 180cm tall and has a huge body. Her mission is to exterminate monsters in Valhallant.

Barbara: A dancer woman who earns a living while traveling around the frontiers that people are developing at the western edge of the world. She dances in pubs all over the country and is popular with men. She has short hair and is a woman with a slightly sexy adult charm.

[Important characters other than the main character]
Jamil: Mardias A man in his 20s who works in the thief business with his partner Daud, based in Estamir, the largest city. He is good friends with his childhood friend, Farah. - Bard A mysterious man who travels around the world and passes down legends from each region.

Nighthalt: Crown Prince of the Rosalia Kingdom. He rules over the Kingdom of Rosalia in place of the sick king. He has excellent abilities both as a politician and as a soldier. Although he has a kind personality, he is also cold-hearted and has ambitions to expand his territory.

Diana: Daughter of Rudolf, lord of Isthmus Castle in Rosalia Kingdom, and Alberto's older sister. Although she is a noble, she is also an excellent female swordsman.

Sylven: A silver wolf who lives in the Lost Forest, and lives with the witches Owl and Claudia. He works hard to prevent suspicious humans and monsters from entering the Lost Forest.

Blau: A brown bear who lives in the Lost Forest, and lives with the witches Owl and Claudia. He works hard to prevent suspicious humans and monsters from entering the Lost Forest.

Jean: An elite member of the Bafar Imperial Guard, he is praised by Neville for his energy and swordsmanship. In addition to combat, he also performs research missions.

Patrick: Minister of Finance of the Bafar Empire.

Gela = Ha: A man from the Gecko tribe who looks like a lizard but can understand human language. He is intelligent and polite. The Gekko tribe has a legend that long ago, they were lizards but were given human-like intelligence and the ability to walk on two legs by Saruin.

Galahad: He is a large holy warrior who dedicated his sword and body to Mirza, the god of war. He has a strong sense of justice and is deeply religious, and is often found in Mirza Temple.

Theodore: An old knight who is the lord of Mirzabul Castle in the Knights' territory and is known as the "Sword of the Knights." Although he is old, his sword skills show no signs of weakening. He does not like leaving only his subordinates to carry out missions, and actively participates in battles to defend his territory. He has an only daughter named Constance.

Heinrich is an old knight known as the ``Shield of the Knights'' and is the lord of Eugenstadt. Unlike Theodore, he is in poor health and does not participate in the battle. However, he plays an important role in politics, serving as the chairman of the Knights' Territory Council. His aide (secretary) is a young and good-looking male swordsman named Raphael, and he has high hopes for him as he is still an apprentice knight.

Raphael: He is Theodor's daughter, Constance's lover, and Heinrich's close aide.

Flamma: A female magician who lives in Beiselheim, a territory of the Flemish Knights. Although she is not a knight as she is a magician, she plays an important role in the knight council and participates in politics.

Uhanji: Although he is the most powerful person in Kujarat, he loves women and has created a harem of many women. He has an only daughter.

Nizam: He is the chief of the nomadic Tarar tribe in the galesa Steppe and Aisha's grandfather.

[Major Gods]
Erol is the god who created modern humans in order to rebuild the world after there was a great war between the gods in ancient times, and is the creator of humans. He regrets that the world was once destroyed in the Great War of the Gods, and in the battle with the evil spirit Saluin 1000 years ago, he avoided fighting directly as a god and gave power to the hero Mirza in the form of the Destiny Stone. Participated in the fight by sharing.

Nisa is the goddess of the earth and fertility. She is Errol's wife.

Ukom is the god of the sea and is worshiped by sailors, fishermen, and other sea-related occupations.

Mirza: A human hero who fought against Saluin 1000 years ago. After his death, he became one of the gods.

Saruin is feared by humans as a god of destruction, slaughter, and hatred. He likes fighting. Being sealed away by the human hero Mirza 1000 years ago, he believes that ``it is some kind of mistake for a god to be defeated by a human,'' and resents it as ``a despicable trap set by Errol.''

Below is the first episode =====================

This is the frontier, a newly developed land located northwest of Mardias. In West End, the westernmost town on the frontier, there was a beautiful dancer. Her name is Barbara. She earned her daily living by performing dance shows. As usual, she walked into the pub and was greeted by a minstrel with an instrument.

"You're a dancer, right? If you don't mind, could you show me your dance?"

"Yeah, okay."

Barbara performed a dance. It was a beautiful, light step. The men in the pub were delighted.

"That's a wonderful dance. By the way, could you please accept this jewel?"

The male bard handed Barbara a sparkling amethyst gemstone.

“Is it okay to have such expensive-looking jewelry?”

“Yes, I would like to give it to you, or rather, I would like to entrust it to you.”

“I entrust it to you…Is there some deep meaning behind this amethyst?”

"It's a secret for now...but I'm sure you'll find out what it means someday."

Although Barbara was confused, she decided to accept the jewel. For some reason, after receiving her jewel, she felt a desire to explore the world.

Meanwhile, in the Lost Forest of the Bafar Empire, a woman named Claudia, a forest keeper, was patrolling the forest as usual when she came across a man being attacked by a monster.

"I have to rescue that person!"

Claudia exterminated the monster with her specialty, the bow.

"Well, I thought my life was over. Thank you for saving me. I'm Jean of the Bafar Imperial Guard. What's your name?"

"My name is Claudia..."

Jean couldn't hide his surprise in his heart. And since it was reflected in his facial expressions, Claudia wondered as well. But she decided not to worry about it at that moment.

"Ah, those two, or should I say, are those two your friends? They're a bit strange, but they're reliable and good friends."

Claudia is silent.

"That ring. It's a pretty nice ring. It looks like there's a fancy shop in this forest."

Claudia is still silent.

"Next time, come visit me in Melville. I'm usually at the palace. See you then. Be sure to come!"

Neither Barbara nor Claudia noticed at the time. These two women were led to their destiny by this event.