スピッツの恋する凡人は「恋で狂っちゃってる人」にオススメ
僕は好きな曲がたくさんある。
でも
「一番好きな曲は何ですか?」
と聞かれた時、散々迷いながら答えるのがこの曲だ。
スピッツの恋する凡人
この曲との付き合いは長い。小学生の頃に父の運転する車で聞いたのが初めてなので、かれこれ10年ほど。この曲を聴きながら育ってきたので、思い入れは強い。
ところで、スピッツと聞くと多くの人は「チェリー」「ロビンソン」「空も飛べるはず」を思い浮かべるのではないだろうか。それらの曲が持つ優しげなイメージとはかなりかけ離れているのがこの曲ではないだろうか。
今聴きなおせば、ボーカルの声ににじみ出る優しさが、キャンキャン吠えるスピッツのギャップのようだなと思うことができる。でも、僕にとってスピッツは最高にイカしたロックバンドだ。だからTSUTAYAのコーナーで、「ロック」のコーナーじゃなく「ポップス」に入れられると理解はしているが憤慨してしまう。
話が逸れてしまった。
この曲を初めて聞いた時、疾走感溢れるギターのメロディに惹かれたし、歌詞が何よりロックだと感じた。
走るんだ土砂降りの中を
明日が見えなくなっても
君のために何でもやる
意味なんてどうにでもなる
力ではもう止められない
これが曲の歌詞1番のサビだ。
「恋は盲目」って言葉がぴったり似合う。僕の場合、人を好きになると、朝起きた時から夜寝る前、四六時中その人のことを考えてしまう。なかなか危険なほど恋にのめり込んでしまう。この歌詞もそうだろう。
しかし2番に入ると
そんなの凡人 思い込みで まともな星の上
おかしくなっていたのはこちら
浮き輪も失った
と思い直している。すごく面白い。この人は自重できるタイプのようだ。あまり恋に振り回されると僕のように迷惑を周囲にかけるので、実にまともな人間らしい。
それでも次のサビから曲の最後まで爆走している。
鏡に映る妙な男
リセットボタン使わず
暴走した自分を受け入れて、その上でまた情熱に身を任せることを選んだ。痺れるほどかっこいい。
特に大好きなのが、歌詞の最後の部分だ。
これ以上歌詞にできない
言い逃れできないほどにに作詞家の主体が入ってる。溢れ出る感情をよく言い表せてる一文だ。
全体として、誰かをどうしようもなく好きになってしまった人には刺さる歌詞だと思う。
どうですか?
スピッツのロック曲としては、他にも「俺のすべて」や「8823」が挙げられる。スピッツ節が性に合ったらおすすめする。
この記事を読む前からスピッツが好きな人には物足りない記事になってしまったかもしれない。ご容赦ください。
土砂降りが降った時、何かに夢中になっている時にぜひ聞いてほしい曲だ。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?